本棚≪愛久愛輝羅好≫

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その死を察知し、戦場から離れるコレット、ジーニアス、リフィル、そしてアーネ。

クラマが媒体として憑依していたことにより、他の者より情報を持っていると思われるコーザを連れ

4人は一時、身を隠し、コーザの目覚めを待って情報整理をしようとしていた。

一方、同様にロイドの死を、離れていて、蘇っていたことすら知らずにいたはずだが、心のリンクにより察知したカイトとカリン。

カリンがこちらの星へと向かっていることに気付いたカイトは、ライオ、イオンを連れて、着地すると思われる場所に向かっていた。

その場所とは、

「・・・懐かしいな、ここも」

かつての戦いで、カイトらがクローバーと戦った場所。

岩壁に囲まれた谷である。

ここは、世界統合後も、街などはできていない。

あの戦いで茂った緑を、自然を、そのまま残している。

神官との戦いが行われたことにより、聖なる力が大地へと宿り、

守られている感じの強い場所である。

そこに、宇宙船と共に帰還したカリン、そしてジオ。

セツナは、命の危機は乗り越えたようだが、まだ意識が戻らず、船内で療養の為、睡眠中。

その為、自然結界が働いているこの場に残し、

再会を懐かしみつつも、他の一同はナチュラルリーフへと動く。

他の者たちと落ち合う為だ。

そして、集まりつつある光の力に対抗・・・というよりも、クラマにとってはお遊びになるのだが、

対抗策として、9本の尾より、ゆっくりと、しかし、確実に、

常軌を逸した闇の力を持つ魔物が、生成されていっていた。

尾1本につき、1体の魔物。

9体の魔物たちは、静かに解き放たれる。

「少し遊んでやる・・・楽しませてくれ・・・我を・・・」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべるクラマの脇には、戦いを終え、クラマに心酔、洗脳されている

レイルとミレウが立っていた。

全面戦争の日は、近い。

時を同じくして、グランテセアラブリッジ、ハートブリッジの真下の海、

その海中、遥か深海部。

そこに、今までの物語において、誰も見たことも聞いたこともない祠が存在した。

その祠の周囲には、薄っすらと闇の力が漂っており、

その闇の力は、クラマがこの地で完全復活したことにより、少しずつ強くなっていく。

そして、祠の中にある一体の銅像。

神をモチーフにしたと思わしき銅像に、

小さく、ゆっくり、誰にも気付かれず、

亀裂が入り、そして広がる。

カイトやカリンですらも気付かぬほどの、微細な不穏の広がりは、

ライオがヒカリに見せられた、真の驚異の始まり。

この驚異を、神官たちを含めた皆、クラマのものと思っていたが、

これは、クラマのものではなかった。










第5章終了です。
誰にも気づかれることなく、少しずつ広がるもう1つの驚異。
クラマを止めても放たれるかも知れない驚異。
第6章、全面戦争の開始。


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