本棚≪愛久愛輝羅好≫

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以降はサタンと称する。

街へ入る気はないのか、まるで何かを待つように浮遊している。

そこに

「ジャッジメント!!」

上空より無数の閃光が降り注ぐ。

しかし閃光が何発か命中しても、サタンは一切ダメージを受けた気配がない。

上にはコレットが飛んでおり、

「ホーリーアロー!!」

地上からはカリンが魔術を放つ。

矢の形をした光のエネルギー体がサタンに刺さる。

が、やはりダメージはない。

「ようやく来たか・・・」

「!!」

サタンが話したことに、コレット、カリンは驚く。

これまで紹介してきた戦いの中で、クラマが生成した魔物が言語を話したのは初めてのことだ。

2人はそれを知る由もないが、魔物が言葉を話したこと自体に驚いている。

「クラマ様の命は邪魔者の排除・・・貴様らを待っておったぞ」

サタンから、攻撃が仕掛けられる。

「ディザスターロアー!!」

テイルズキャラたちも使用する魔術だが、威力と範囲が桁違いである。

カリンに向かって放たれた攻撃だが、更に背後には街がある為、

避ける選択肢はない。

「ヘブンズフォース!!」

威力からみて結界や普通の呪文では防げないと判断したカリンは、秘奥義をぶつける。

闇の波動と押し合う形となり、拮抗。

しかし、サタンは魔術から意識を解いているにも関わらず、ディザスターロアーは放たれたままに

次はコレットの目の前へと瞬時に移動する。

「!?」

予想外の出来事に反応が遅れるコレット。

「ハッ!」

闇の気を帯びた手刀をくらい

「きゃあ!!」

地面へと落下していく。

落下の先は、下で放たれていた波動が拮抗するど真ん中。

「!!」

気づいたカリンが

「ヘブンズベール!!」

新たな術を見せる。

光のカーテンが空に出現し、ディザスターロアーが消え去った。

区別でいけば、これは結界系魔術。

光の力で周囲を包み込み、闇を消し去る結界。

しかし、この結界だけで防げるレベルの威力のものではなかったのだが、

ヘブンズフォースにより威力を抑えていた為、ヘブンズベールでも消し去れる状態となっていた。

だが、2つの魔術を無理矢理併用して発動させた反動は大きい。

本来は1つの魔術を放っている間、他の魔術を使うなどという行為は、神ですらできない。

術後も形が残るようなものであれば別であるが、カリンのこの魔術は両方とも放ったら力を放出し続けなければ発動しないタイプのもの。

器用なカリンだからこそなしえたことであるが、すでに自分の気の総量の半分以上を使ってしまっていた。

一方、波動が消え去ったにしても、地面に激突したコレットも大きいダメージを受けている。

そんな2人がサタンを倒すためにとる選択肢は、かなり限られる。

(一撃でどうにかするしかない・・・)

2人の思いは一致していたが

「!!」

起き上がった直後のコレットの目の前に、瞬時にサタンが移動し、コレットをカリンと逆方向へ蹴っ飛ばした。

更にカリンの前へ来て、

「アイストーネード!!」

氷の竜巻を放つ。闇魔法だけではなく、氷結系も使えるようだ。

そんな近距離からの魔術にも驚異的反応の速さで、結界によりダメージを抑えるカリン。

この反応の速さは、心のリンクの力で、カイトの反応力を模したもの。

そして、防がれたことによりカリンに追撃しようとしたサタンは、コレットからの注意が外れた状態。

(今しかない!)

コレットの精霊秘奥義、発動。

「オーバーホーリーソング!!」

響くベルの音に乗り、光の力がカリンへと注がれる。

対象とした1人の者の光の力を、極限まで高めるバフ呪文。

コレットの攻撃力がまるまるカリンの攻撃力に乗るイメージである。

しかし、これは精霊としての力を全て使用して放たれる技であり、

この秘奥義の使用はすなわち、コレットの戦線離脱を意味する。

「任せたよ!カリン!」

その言葉と共に、コレットは光の礎となり、大樹へと帰還。

そして光の力が極限まで高まったカリンは、更に心の力を注ぎこみ

「私の最強の技・・・受けて!!」

新たな秘奥義を放つ。

「ヘブンズキューブ!!」

サタンを立方体の結界が包んだ。

結界の色は、ほんのりと赤い。

カイトと同じく、心の力の色。

「くっ!!」

結界から出ようと破壊を試み、殴ってみるも

サタンの手のほうが焼けてしまうほどに、強い力の結界。

そして、連携秘奥義が放たれる。

「カマエルリフレクション!!」

結界の端からヘブンズフォースと同等のものが放たれた。

それはサタンには当たらなかったのだが、

逆の端に到達したときに、2方向に反射した。

それにまた繰り返し、無数に閃光は増えていく。

「ぐあああああああああ!!!」

閃光に包まれて見えなくなったサタンは、結界が消滅したあと、姿形もなくなっていた。

すさまじい威力の秘奥義である。だが

「はぁ・・・はぁ・・・」

カリンは膝をついていた。

戦闘中にあまりダメージを受けていたようには見えなかったが、

この秘奥義はカイトの秘奥義と同様、心の力を全て使用してしまうものであり、

なおかつ、魔術の併用という常人では不可能な行為を行った反動で、気の消費もすさまじかったので、

疲労がピークに達したのだ。

コレットによるバフ効果も、今の秘奥義で切れている。

「少し休んで・・・みんなの・・・応援に・・・」

そこまで言って、意識を失ってしまった。

こちらも辛勝ではあったが

なんとか、闇の軍勢を撃退した。


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