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ブロガーご招待の試写会で、とても素敵な映画に出合いました。 アメリカの食文化に「大革命」を起こした料理研究家ジュリア(メリル・ストリープ)。50年後の現代、ジュリアに憧れ一年間で彼女の全524レシピをブログで再現することで夢の実現を願ったジュリー(エイミー・アダムス)。時を超え、二人の女性が困難を乗り越え、たくましく自分の目指す場所にたどり着くまでの物語が、実話に基づきいきいきとスクリーンに登場。 『ジュリー&ジュリア』12月12日(土)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー(この画像は許可を得て掲載しています) パリとニューヨークを舞台に繰り広げられるストーリーは、ある時はゴージャスに、またある時には寂しく、見る者の心を捕えます。 ジュリアがパリで料理を学ぶル・コルドンブルーの、当時のプロ向け教室の再現も必見♪また、ジュリーには、「食」をテーマとしたブログを書くことによる自己表現という点で多く共通するところがあり、とても感情移入しながら見てしまいました~ とにかくキッチンに立っているシーンが多い多い!「食」が題材となっていながらグルメ映画ではなく、二人の女性が信念を貫く「心」の物語であるところがこの映画の大きな特徴。「料理を美味しく作る」ことが最大の目的ではありません。料理を作ることで自分が何を伝えたいのか?家族の支え、友人たちの存在の大切さも強く心に残ります。 詳しい映画の感想とご紹介は、今はちょっと時間がとれませんので、11月になってから改めて書きますね。お楽しみに! 出演: メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、 クリス・メッシーナ、リンダ・エモンド 監督・製作・脚本: ノーラ・エフロン 原作「My Life in France」: ジュリア・チャイルドwithアレックス・プリュドム 原作「Julie & Julia」: ジュリー・パウエル 配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントそうそう、人気TVドラマ「24」で、ジャック・バウワーが頼りにしている部下クレア・オブライエン役のメアリー=リン・ライスカブもジュリーの友人役で登場!「24」ファンとしては嬉しいポイントです。・ ジュリー&ジュリア 公式サイト ・ ル・コルドン・ブルー日本校 ホームページ◆ メリル・ストリープの映画ばかり狙ってみている訳ではないのですけれどね~。 「マンマ・ミーア!」の時とはまるで別人。今回も、まさに本人そのもの、といったはまり役。 映画 『マンマ・ミーア!』の感想感想を早く書いてね!と思われた方は↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home へ食べログへ
2009.10.24
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初日から約一週間後の東京宝塚劇場で月組「エリザベート」を観劇。いつにも増して若さがキラキラとはじける熱い舞台に、期待以上の満足感が。 宝塚「エリザベート」の公演は今回で7回目ですが、雰囲気が熱い原因の一つは、先日、主演のあさこさん(瀬奈じゅん)の年末の公演で退団が発表されたばかりだからでしょうか。タイトルを見て薄々感じてはいましたが、やっぱりショック。ミーマイ以降は月娘1不在で孤高の人となったとはいえ、やはり俺様系のカッコイイあさこさんの姿を宝塚の舞台で観ることができなくなるのは淋しいかぎりです。 多くのトップスターが円熟の頂点で退団していくのは宝塚の宿命。あさこさんを最後までしっかり応援したいですね。 2009年7月 月組「エリザベート」 ※以下、もし失礼な記述がありましたらお見逃し下さい。悪意は全くありません。個人的な感想を書きます。◆ 死・黄泉の帝王トート・瀬奈じゅん(あさこさん)は、まずは銀色の光を放ち堂々の登場、その美しさに目を奪われます。ちょっと表情が硬いかなー、きれいだけれど、あさこさんの代表作を一つ選ぶならやっぱりミーマイのビルのような温かい役かな…。編みこみヘアは違和感があるかと思ったけれどこれはこれでありだわ。など、色々考えながら観続けていましたが、何もかもが吹っ飛び、ひたすら「素敵…」と引き込まれた場面が。[舞踏会]の『最後のダンス』で黒天使と共に踊るシャープなトートの動きに目が釘付け。あさこさんの踊りが上手なのはもちろんよく知っていますが、我ながら、ここではまるか?と、そのツボにちょっとびっくり。きゅ~っ、と胸を鷲づかみにされた感覚です。やられた。 自分の目がハートになり、気分がモリモリと?音をたてて盛り上がるのがわかります。その後はずっと出演者の誰よりも安定した貫禄をみせ、歌にも不安はなく、さすがのベテラントップぶり。役作りの完成までに苦悩する様子が、TV「情熱大陸」に映し出されていましたが、一度幕が上がると堂々たるトートぶりで、最後までぐいぐいと魅了されました。幸せ☆宝塚観劇はこうでなくちゃ。◆ 最大の収穫はエリザベート・凪七瑠海(カチャ)の大抜擢。この配役が発表された時の衝撃は、以前“新専科制度”が作られた時と同じ位だったかも…。ウィーンの原作者の「エリザベートは小柄ではだめ」という意向で、すらっとした背の高い人が選ばれるのは当然としても、新公主演経験のない無名の若手男役が他組から特別出演し、主演娘役不在の月組のエリザベートを演じるということで大きな波紋をよんでいました。(初舞台の時、カチャは新聞の記事で大きく取り上げられていた記憶が。小顔で可愛いタイプの細い男役だったと思いますが、歌も芝居も未知数。)まぁ、観てみないことには騒いでも仕方がないと思っていましたが、実際驚きました。 後半の年齢の出し方と歌にはやや課題も残りますが、全体としては本当によかった!ここまでのものは期待していなかったのですが、十分に重圧をはねのけた素晴らしい舞台を作り上げてくれました。何より、内面からこぼれ出る自然な輝きにスター性を感じます私が観劇した日には、『夜のボート』の場面で客席からすすり泣きの声が。 男役としての完成にはまだまだ時間がかかると思いますが、宙組に戻った後はじっくり時間をかけて大きく成長してもらいたい、将来が楽しみな人ですね。歌も、すごく頑張っていたと思います。若い皇帝との並びも美しく、どの衣装もよく似合っていて本当にきれいでした。フィナーレのデュエットダンスも非常によかった! ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 昔、ターコさん(麻実れい)がゴールデンコンビのモック(遥くらら)に先に退団されてしまった後、決まった相手役がいないままサヨナラ公演『はばたけ黄金の翼よ』をむかえ、相手役のヒロイン・クラリーチェに若手男役のイチロ(一路真輝)が大抜擢され、ちょっとした騒ぎになったことを思い出します。初々しくヒロインを演じきったイチロが大きく育ち、自身のサヨナラでは初演『エリザベート』の黄泉の帝王トートを見事に演じ、この作品を宝塚の至宝とした功績は今につながる快挙です。(その後のイチロの、東宝エリザでのエリザベート役の大成功もすごいことですね。) ~ * ~ * ~ * ~ * ~◆ 皇帝フランツ・ヨーゼフ・霧矢大夢(きりやん)。前回の月組で演じたルキーニよりも皇帝の役の方が似合っています。この役は代々、歌の上手な方がされていますが、きりやんの歌声が劇場に響くと、改めてきりやんの歌、好きだわー、本当に心を捕らえるような声♪と、うっとり。 今回の役で、特に一皮向けたような?いままでに既に成長する余地がないほど完成されていたように思えたきりやんが、何かをつかんでぐぐっと大きくなったような存在感を感じました。お顔も姿もスッキリしたように思います。何にせよ、気品のある立ち姿も美しく、正統派二枚目の資質十分。なぜかとても嬉しい気分に。◆ 今回大抜擢の一人で、暗殺者&狂言回しのルキーニ・龍 真咲(まさお/まさき)。ばりばりの美しいアイドル顔を髭で隠しての熱演。この人は本当にきれい。 うーん。頑張っていたと思います。とっても。ただ、この役は、本当に難役。東宝エリザベートでは、高嶋ルキーニはカーテンコールでトートに次いで男性で2番目。フランツ・ヨーゼフ皇帝と同等(あるいはそれ以上)の力量を見せることができる大きな役どころ。 過去の轟&紫吹ルキーニの、剣を手にした時の“あっちの世界に行っちゃってる感(狂気)”がどうしても頭にちらついてしまいます。今現在のまさきさんに、円熟のきりやん皇帝と方を並べろというのはそもそも無理な注文ですが。エリザベートという演目の完成度の高さからいくと、どうしてもこの役には厳しい目が向いてしまいます。とはいえ、大抜擢にこたえ大役に体当たりしているパワーは十分。これから先が本当に楽しみな人なので、今後どんな役にでもチャレンジして、ぐんぐん成長していってもらいたいですねー。◆ そして、意外にはまってしまったのが、今回トリプルキャストで熱い視線を集めているルドルフの一人・遼河はるひ(あひちゃん)。子どもルドルフの可愛いしずくちゃんがすごく大きく育った~?と、すらっとした背の高さ(とトートとの並びのバランス)は別としても、今までのあひちゃんの役柄の中でベストに近い当たり役では。 ちゃんと繊細な神経を持つ皇太子に見えました♪身体は大きいけれど、トートに翻弄され引きずられてしまう心の弱さが伝わってきて切なくなります。学年からいってルキーニ役がまわってきてもおかしくないあひちゃんでしたが、1/3のルドルフ役でも、この役ができてよかった。プログラムの写真の立ち姿も軍服がとても似合って美しい。路線上にいるのか微妙~な立場のあひちゃんでしたが、今回のルドルフをきっかけに、一段の飛躍を!脇にまわってしまうには絶対に惜しい華がありますので、今後あひちゃんの良さをひきだしてくれるような役に巡り合えることを切望しています。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ エリザベートの公演にあわせて作られた携帯ストラップ(\2,000)を思わず購入。ヴィンターハルターの有名なエリザベートの肖像画で髪につけているエーデルワイスの髪飾りと同じ形のものがストラップの先についていましたので、即買い。置いた時はよいのですが、持ち上げた時にガラス球がエーデルワイスに重なってしまうのが難。これは調整するか切り捨てるかしなくては。考え中。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~◆ ルドルフ役替わり大抜擢で話題の青樹 泉(もりえさん)、明日海りお(みりおちゃん)。今回は革命家のエルマー、シュテファン。この二人はどこにいても目立つ。三パターンで観てみたかった~タイプが違う三人の起用でチケット争奪戦がたいへんなことになったのにも大いに納得。◆ 黒天使“S”がついてもいい位の働きっぷりの桐生園加(そのか)。振り付けの変更もあり、目をひきました。上級生が引っ張るとまとまりがよく、美しい集団!フィナーレでは紳士Aで、きりやんとあひちゃんと前で踊れてよかった♪◆ ゾフィー・城咲あい(あいさん)は、新公で一度演じた役を再び。劇団の意向でヒロインになったり脇になったり翻弄されている気がしますが、腐らずにきっちり役を作っていて好印象。一幕のゾフィーの衣装がこんなに美しく思えたのは初めて。このまま埋もれてしまっては惜しい…。◆ ルドルフ(少年)・羽桜しずく(しずくちゃん)は、すんなり娘1には就任できなかったけれど、逆に大切に育てられていますね。子どもルドルフの歌声もスッキリし、可憐。一幕のバートイシュル直前「うちの娘はもっと綺麗♪」で可愛い!と思ってよく見たらしずくちゃんでした。本当にきれいで目だっていました。(あのシーン、ヘレネは登場の時に転ぶ必要がある?どんどん変な役になって気の毒なヘレネ) ああ、書ききれません。そしてあと二回、観に行きたい!すっかり月エリザにはまりました。 エリザベート DVD-BOXエリザは素敵♪ と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓↓こちらもよろしく! ガレットのお菓子日記 Home へ
2009.07.17
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宝塚歌劇花組公演 「太王四神記」の舞台が熱い 原作は、ご存知 ペ・ヨンジュン氏主演の超大作 韓流連続ドラマ。筋が複雑なので予備知識が必要?いえいえ、テレビを見ていなくても十分楽しめましたよ。面白かった!この作品は、宝塚の大きな財産になりそうな勢いです。 宝塚版 太王四神記 DVD,CD 韓国版 太王四神記 DVD,CD 舞台は回り、装置は複雑な動きを。突然炎が燃え上がったり、歌い踊る群集は右へ左へ。そのスピーディな展開に、目が離せなくなりました。歴史と幻想が入り混じる世界で活躍する登場人物達の、なんと美しいこと 華麗な衣装が揺れて作りだされる曲線を追いかけ、いつしか心はチュシンの星の輝く高句麗へ。そしてクライマックスまで一気に駆け抜けてしまいました。(「チュシンの星」って何?と疑問を持つのは舞台が終わってからでした~)一本立て2幕物なのに、すごく短く感じましたよ。 ※以下、ネタバレありです。詳しく知りたくない方は読まないで下さいね。 ◆ 冒頭「神話の時代」は、超スピードで進行。集中しないと話についていけません。なんとかセーフだったのは、ベテラン 語り手ヒョンゴ 未涼亜希さんの功績。しっかりした口調で見事に説明役をこなし、先への期待をつなげます。ただ、ここでは粗筋を追うのに精一杯。主演の神の子ファヌン ユウさん(真飛 聖)は出番も短く、髪も衣装も白い!ということしか覚えていません。カッコイイというよりは…この時点では、何が何やら。他の主要人物カジン、セオとの関係もあっという間に進み、かなりめまぐるしい 感動する間もありません。ここは、大迫力シーンを作り出した舞台装置・大道具さんに一票を。 怒涛のような状況説明が終わると、ようやく本編がスタートです。 ◆ 最初、愚かでひ弱な王子を装うタムドクのユウさん。優しげな姿、立ち居振る舞いは繊細な美しさ。前半はトップスターのオーラを全開にせず、役にあった抑えの演技を。謎めいたヒロイン キハとの並びは釣り合い、トップコンビの充実ぶりが伝わってきます。ユウさんは、物語が進むにつれ次第に強さを増し、輝いていくタムドクを好演。ファンタジーなのでストーリーの荒唐無稽な点には目をつぶるとして、ラストに向け確かな盛り上がりをみせます。最後の場面。コムさんペガサスのあちゃ~な痛い装置から大きく進化。照明の当て方の上手さも加わり、大迫力の嬉しいシーンに。もう一度観たい! ◆ 逆に思わず強い拍手がでるほど鎧が似合い、格好良く描かれるヨン・ホゲ役のユウヒさん(大空祐飛)。タムドク王子の従兄弟で自分こそ真の王と信じるヨン・ホゲは、母の死の真相を知り苦悩。タムドクこそ真の王と知るや王位簒奪者へと堕ちていくダークサイドへの変身ぶりは、ユウヒさんのクールな雰囲気に、まさにはまり役。(スピンオフドラマの主役として観てみたい)タムドクのユウさんとのバランスも拮抗し、緊張感抜群です。 ◇ ユウヒさんといえば、私が観劇した時には宙組次期「主演男役(トップスター)」就任が発表済み。拍手をしながら、心の中で「おめでとうございます~」と何度もつぶやきました。野々すみ花ちゃんと共に花から宙への落下傘就任のため、複雑な思いの宙ファンの方も多いかと。でも、決まったからには温かく応援したいですねー。(退団者発表の中に美羽さん、七帆さんの名が。七帆さん、何故~~~ 星の和さんに続くショック!) 話は戻って ◆ 一瞬にして二人の心をつかむ美貌がなければ話にならないヒロイン キハ。宝塚版では「朱雀の護り主」となっています。あやねちゃん(桜乃彩音)は黒蜥蜴同様、こういうちょっと癖のある美女の役がいいですね。水を得た魚のよう。陰影のある怪しい美しさに輝きます。今回は歌もそう気にならず、真紅の衣装が映える炎の美女っぷりに魅了されました。 韓国版では、この三人に加え、キハの生き別れの妹(なぜ男装?)のスジニの4人が主役のようですが、宝塚では3人にスポットを当て話を展開。 ◆ 男役三番手のソウさん(壮 一帆)は、びっくりの悪役・二千年生きる大長老プルキルを、堂々と(楽しげに?)演じて大躍進。これはソウさんのキャリアにとって、大きなプラス。すごくいい。特殊メイクで作りこんだ老人姿と、ナマズ髭の2パターンを熱演。豪華な衣装も難なく着こなし、本当に優雅。路線男役が黒い役をする楽しさを、存分にみせてくれました。ソウさんは瞳が本当に素敵。黒いマニキュアにも注目です★(壮さんがんばれ~) ◆ 男役四番手の立場でソウさんを激しく追い上げる みわっち(愛音羽麗)が、男装の娘役スジニ(神話の時代はセオ)をいきいきと元気よく演じ、舞台を盛り上げます。登場人物の中では、一番“リアルな人間ぽさ”が。歌が上手な方ですが、今回は群集のシーンしか歌がなく、ちょっともったいない。 ◆ 一本立て大作の場合は主要な役が限られて若手が団子になってしまうことがよくありますが、太王四神記には個性的な役が多いのがポイント。ベテランから若手まで、それぞれに活躍の場が与えられ、とてもよかったです。見所が多いので、ファンにとっては嬉しい作品♪ ◆ 「主人公の子ども時代」は、子役がすごく可愛い~。期待の娘役、野々すみ花ちゃん、白華れみちゃん、華耀きらりちゃん、月野姫花ちゃんらが子役で勢ぞろい。花娘にはキラリと光る人が多いので、今後がすごく楽しみ☆ ◆ フィナーレはキレのいいダンスシーンが印象的。皆さん楽しそうに踊る踊る。ユウさんとあやねちゃんのデュエットダンス。やっぱりラストはこうでなくちゃね。しっとりとしたいい雰囲気でした。( あさこさんとがっつり組んでデュエットダンスができる月娘1を切望。アパショナードの最後は物悲しく…)「あ~、楽しかった。もう一度観に行きたい!」 ※以上、ここに書いたことは私個人の感想です。ご覧になって全く違う思いを持たれる方もいらっしゃると思います。又、個々の生徒さんに失礼な表現があったとしても、全く悪意はありません。どうぞご了承下さい。 ~ 全6巻太王四神記の漫画が!著者は池田理代子さん宝塚観劇で非日常の世界へ♪と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home
2009.03.03
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「マンマ・ミーア!」が映画化され、2009年1月30日から公開。それに先立つ10月に試写会に行きました☆エーゲ海に浮かぶギリシャの小島に降り注ぐ陽の光は宝石のように輝き、抜けるような青空・透明な海の色が夢のように美しい大スクリーンいっぱいに広がるきらめく青・青・青。あ~、これは映画館で見て大正解♪と思いましたよ。映画「マンマ・ミーア!」 ※ブロガー向け素材左:ソフィ(アマンダ・セイフライド) 右:ドナ(メリル・ストリープ)筋を真面目に考えると結構ドロドロの愛憎劇?と恐ろしい所がいくつもありますが、これはあくまでも底抜けに明るい夢物語。◆ 物語は、ギリシャの小島で小さなリゾートホテルを経営しながら一人で娘を育てあげたドナ(メリル・ストリープ)と娘のソフィ(アマンダ・セイフライド)の結婚式前日の心浮き立つ雰囲気の中でスタート。翌日迄の24時間に、一生分の驚きが詰まったような濃密な時間が展開されます。父を知らないソフィは母親の日記を盗み読み、父親の可能性のある三人の男性の名を発見。「会えばわかるはず」と彼らに結婚式の招待状を送り、父と並んでバージンロードを歩く事を夢見ます。そして、島に現れた三人(ピアース・ブロスナン他)と出会ったドナのパニック…。ソフィは無事に幸せな花嫁になれるでしょうか !?あ~、文章にすると、なんだか不思議な話ですね。ちなみに私は舞台は観たことがないので「マンマ・ミーア!」に接したのはこの日が初めて。以下は試写会の感想です。詳しい内容を先にお知りになりたくない方は読まないで下さいね。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~何の予備知識も持たないまま、映画が始まりました。◆ …寒い季節の日本で、いきなり明るく展開する真夏のエーゲ海。最初の15分は、登場人物の濃く熱いはじけっぷり、いきなり歌いだす(ミュージカルだから当たり前ですが)エネルギッシュな動きに頭が全くついていけず、はっきり言ってどん引き。もし立ち見でしたら 100m位後ずさりしてしまったのでは、と思うほど映画の中に入り込めない自分がいました。背中に羽が生えていてもおかしくないような軽やかな動きのお人形さんのような姿のソフィが、友人と三人で若さはじけるように歌うまぶしさ。きらめく海の美しさとあいまって、なんと美しい。ところが、ヒロインのメリル・ストリープ…。太いウエスト、たくましい腕。しわの刻まれた顔に笑顔を浮かべ、たっぷりと肉がついた身体を揺らして歌う!踊る!…日本だとこの年代の女優さんは概してスマートよね、と思いつつこの体当たりの演技をどう受け止めたらいいのか、大いにとまどいました。もし家でテレビで見ていたなら、もう無理、と思って消してしまったかも。映画館だと動けない!更に、登場した時に“老女”と思っていたターニャとロージー(クリスティーン・バランスキー、ジュリー・ウォルターズ)が、ドナの旧友とわかり、昔に戻ってピョンピョン飛び跳ねて再会の大喜びをしている姿は、本当に怖かった~~。ああ、どうしよう。この先が不安。ところが、ところが。大きなパッチリした目が美しい妖精のような娘ソフィのキュートな表情や若さよりも、話が進むにつれ中年女ドナが遥かに魅力的に見えてきたのにびっくり。どうして~?彼女の軽快な動きには心底驚かされます。歌いながらハシゴを上る、ジャンプする。アクション映画?と突っ込みを入れたくなるほどの威勢のいい動きっぷりに目が釘付け。演技の上手さはわかっていましたが、歌い踊る合間に見せる繊細な心の動きを表す静かな表情にぐいぐい引き込まれます。やっぱりメリル・ストリープは素晴らしい。そして更に不思議なのは“お婆さん”かと思った友人たちがなんとも魅力的で、ものすごい迫力でぐいぐい迫ってきます。ああ、肉食動物~。すごい、すごすぎるこの二人の色気は。全編に笑いが散りばめられているのに途中で涙があふれそうになってしまい、我ながらびっくり。悲しい涙でも感動の涙でもないこれは何?一つには音楽。ABBA(アバ)だ~!(本当はB1つ逆さ文字)全て懐かしく、耳慣れた曲。大ヒットがこんなにたくさんあるなんて。それにしても、まぁ、こんな歌詞だったとは。そういえば当時は、歌の内容なんて考えずに聴いていました。場面場面と曲があまりにぴったりなのに笑ってしまいそう。また、驚かされたのは群舞の充実。CGに慣れた目に飛び込む大勢の人々のパワフルなダンス!島の本物の自然の中で踊る・踊る・踊る。これは映画ならではの楽しい場面でしょう。ピアース・ブロスナンに抱くのはどうしても007のイメージ。彼が歌う?踊る?なんとも不思議な気が。歌が上手いとか否とか、この場合は関係なくなってしまいます。笑顔がとってもチャーミング。男の色気は健在でした。他のおじさま達(コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド)もそれぞれに“可愛らしい”。中年男女6人を合計したら何歳になるのだろう(ちょっと年齢高すぎ?)と思いつつも彼らのかもし出す雰囲気にのみこまれ、若者たちの影は薄いですねー。映画「マンマ・ミーア!」 ※ブロガー向け素材ドタバタの騒ぎの中でも、母と娘のすれ違いや心の交流はきめ細やかに書き込まれていて、二人の演技にほろっとさせられます。言葉がなくても全身からにじみ出る温かな思い、大きく包み込むような静かな愛情表現は本当にうまい。また、ド派手なラストシーンにつながる盛り上がり方にはすっかり巻き込まれました。舞台でしたら間違いなくスタンディングオベーション!はぁ。すごかった。最後まで見て、ヒロインは間違いなくメリル・ストリープだわ、と納得です。今思い出しても、一緒に踊り出したくなるくらい(いえ、決して踊りはしませんが)大興奮。こんなに冒頭とラストで印象が変わった映画は初めてです。娘を嫁がせる年代の人にも見てほしい(アバの曲が流れると、本当に何かがプツッといきますよ)ですし、若い人たちが見ても誰が見ても十分に楽しめて幸せな気持ちで映画館を後にすることができる良質なミュージカルだと思います。みなさま、ぜひ映画館へ。■ 映画「マンマ・ミーア!」 公式サイトURL: http://www.mamma-mia-movie.jp/ ■ 1/30(金)全国ロードショー ・「マンマ・ミーア!」ザ・ムーヴィー・サウンドトラック・Soundtrack / Mamma Mia (2008) (輸入盤CD) ・ABBA/BEST OF THE BEST: アバ・ゴールド~10th・アニヴァーサリー・エディション(CD)・S.O.S.~ベスト・オブ・アバ映画館で「マンマ・ミーア!」が観たい!と思われたら↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ 映画生活 象のロケットガレットのお菓子日記 Home
2009.01.03
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ミュージカル「エリザベート」を朝海ひかる・山口祐一郎主演、帝劇で観劇しました。東京では12月25日に千秋楽を迎え、その後は大阪で2009年1月8日~2月2日に続演です。 梅田芸術劇場「エリザベート」HP 以下は、思いついたことをメモした観劇記。ネタバレありですので、詳しい内容を知りたくない方は読まないで下さいね~。所々敬称略なのはお許し下さい。又、各役者さんのファンの皆様、もし失礼な記述がありましたらお見逃し下さい。悪意は全くありません。2008.12.18 帝国劇場「エリザベート」宝塚では何度も観た事のあるエリザベートですが、東宝での観劇は一路真輝・山口祐一郎以来の2回目。二人の歌の迫力に圧倒されたのを思い出します。山口さんの語りかけるような説得力のある歌声と、特に一路さんの『私だけに』の素晴らしさは強烈な印象があります。◆ 幕開きはルキー二・高嶋正伸さんから。この方の代表作といっていいほどの当たり役ですね。本当に群を抜いて安定感が漂います。一人で大きな空間を一杯に使い、19世紀ウィーンへ一気に観客を引き込んでしまう力はさすがです。カーテンコールでトートに次いで男性で2番目なのもうなずけます。(宝塚では2番手男役はフランツ・ヨーゼフ)ただ前回に比べ、狂気の面よりも語り方のいやらしさ(「H」という意味ではなく「崩している感」というのでしょうか)が増した気がします。“慣れ”が出てしまわないように工夫されている?女性が演じるルキーニよりも、もっとリアルな息苦しさ…。付け髭ではない現実に無精ひげが生えている感…が、ちょっと出すぎている気もしました。近寄ってこられたら、演技とわかってはいても真剣に怖いかも。◆ コムさん(朝海ひかる)エリザベートは、得意のダンスを封印しての難役。美しさは問題ないと確信していたものの、高音の歌声は大丈夫かな~と少し心配しながらの観劇。思ったよりのびやかな歌声に一安心し、後半に進むにつれエリザと同化していくコムさんに感動。カーテンコールではスタンディングオベーション、私もしっかり立ち上がって思い切り拍手をしました一路さんの圧倒的な歌唱力とは違いますが、『夜のボート』の歌にはひきこまれるような切なさが。少し意外だったのは、コムさんなら少女時代のエリザがすごく似合うかと思っていたところ、衣裳のウエストまわりがもたもたした感じで太く見え、少女時代に浸りきれませんでした。借りてきた衣裳のように身体にあっていない感じ。結婚式のあたりまでその印象が続きます。コムさん、まさか太った?そんなはずは…。これは、エリザベートが段々に美しさにめざめ、痩せていく演出?また、皇帝との出会いの場面、おもわず握手の手をまっすぐ差し出すのは、いくらなんでもこの時代の貴族の作法としてありえないでしょう。びっくり。宝塚版のように打ち落とした鹿の角を手に飛び出してくる方が観ていて自然です。その後、少女時代に感じた違和感は結婚後に急速に薄れ、だんだんエリザベートとコムさんが重なっていきます。ウエストもスッキリ美しく、衣裳に煩わされることなく集中できました。舞台が進むにつれ役が深まっていく感じ。そうそう、そうでなくては。メイクは宝塚時代のきりっとした目元とは少し変わって、素顔に近い印象。肖像画のドレスで登場するシーンは期待通りの美しさ。観に来てよかった~、と幸福感に包まれます♪前から疑問に思っていた場面が一つ。2幕のはじめ、姑のゾフィー皇太后から子どもたちを取り返し、全て望みが叶い自信にあふれた絶頂期の歌『私が踊る時』。もう死の方は向かない、生きる目的を見つけたから大丈夫とトートを振り払う強いシシィ。その後に、精神病院でヴィンディッシュ嬢に訴える強い“孤独”。宝塚版の様に夫フランツ・ヨーゼフ皇帝の裏切りを知った後ならまだしも、何故、全て思い通りになった直後に孤独?と納得がいかない思いをしていました。が、今回コムさんエリザを観てなんとなく感じたのは、全てを手に入れ満足したと思ったのも幻想。思い通りになったように見えても宮廷から本当に逃げ出して自由に生きることはできないと知ってしまった深い闇…。姑に勝っても幸せになれないエリザベートの悲哀が、その姿から垣間見えたような。。。深読みしすぎかな。◆ 山口祐一郎 トートはなんといっても歌にはじまり歌に終わる。心を包み込むような深みのある歌声は本当に素敵です。山口さんが歌いだした瞬間に雰囲気は一変。まるでハメルンの笛吹きにつられて思わずついていってしまうような恐るべき吸引力。その歌声は、下半身がどっしりしすぎているとかカツラが美しくないとか、そんなことはどうでもよくなってしまう魅力を持っています。ミュージカルは歌の上手な人の舞台を観るに限る、と思う瞬間ですね。あ、すみません。山口さんのスタイルが悪いと言っているのではなく、受けた印象が“足が地面からあまり離れないな~”と。宝塚版トートは、動きが軽やかで身軽です。山口さんの背の高さと堂々とした存在感は特筆すべき点。実に舞台栄えがしますね。少し気になったのは、エリザベートへの愛情表現の淡白さ。コムちゃんも淡白な表現のため、エリザベートが死の誘惑に魅入られて思わずそちらの世界に行ってしまいそうになる“ひきずられる危うさ感”は希薄。宝塚のマリコトートや水トートのような表情豊かな(人間臭い)黄泉の帝王(の表現がよいかどうかは好みが分かれると思いますが)を見慣れていると、初演の一路トートに通じる超越した存在感のため“エリザベートに恋する”という思いから少し引いているように見えました。◆ 皇帝フランツ・ヨーゼフ 石川 禅さん。一番印象に残ったのはやっぱり『夜のボート』の二人の歌。どんなに愛しても向かい合おうとしてもすれ違ってしまうどうにもならない思いを切々と歌い上げ、心を打ちます。マザコンのひ弱さはほとんど感じることなく、育ちのよい皇帝の印象。だんだん年をとっていく役作りは自然でした。◆ ルドルフ 伊礼彼方さん。スッキリとした立ち姿や苦悩するお顔等は覚えていますが、絶対にルドルフは彼でなくては、といった強烈な印象が残っていません。というのは、自殺に追い込まれる前のダンスでは特に、トートダンサーたちの怪しく迫力のあるダンスに圧倒されてしまいまして…。宝塚では黒天使。美しくバレエのような動きで“舞う”ところ、東宝では全く違った振り付けで大いに楽しめます。この演出の違いは秀逸。トートダンサーたちがバッと上半身裸になった時、とっさに「宝塚ではこれはありえない演出!」「地を這うような振り付けが面白くていいわ~」「武田トートなら、一緒に脱いで踊っても違和感なかったりして」などと妄想。更に最も強く思ってしまったのは「この怪しげな裸トートダンサーに囲まれ思い切り踊るコムちゃんルドルフを観てみたい!」これだけ余計なことを考えてしまっては、伊礼ルドルフに集中できません。ごめんなさい~。少年ルドルフ 田川くんのクッキリハッキリとした可愛らしさが印象的。宝塚ではこどもルドルフは娘役がすることもありますが、東宝では本物の子ども!堂々としていてすごいですね~。それと演出上気になったのは、ハプスブルク帝国の崩壊を暗示する場面で、何故かナチスドイツの大きなハーケンクロイツが舞台にひらめき、ルキーニがヒットラーに扮し群集が「ハイルヒットラー!」を叫ぶシーンがありますが、とても不快。ウィーン版(未見)にこのシーンが?エリザ暗殺は19世紀末。帝国の解体でさえ1920年のことですので、ここであえて第二次世界大戦下ドイツを登場させる必要が本当にあったのかどうか。大いに疑問です。◆ 皇太后ゾフィーのイーちゃん(寿ひずる)。魔女のような変なメイクや衣裳で作りこむこともなく、気品と迫力ある「宮廷でただ一人の男」ゾフィーを安定感のある演技で好演されていました。マックス(エリザベートの父)にまさに適役の村井国夫さんとのかけあいで“この結婚は失敗だ”と歌うのを聞いているとお二人とも本当にお上手。ミュージカルっていいわ~、と思います。ただ、死の間際に歌が付け加えられたことにより、ゾフィーの心情が切なく伝わってはくるものの、嫁に対抗するため息子に女をあてがうという暴挙の後では、このシーンに共感するのはちょっと難しい。特に東宝版で、宝塚版ではぼかされる「皇帝の浮気のせいでエリザベートにまで“いかがわしい病気(フランス病)”がうつった」とはっきりと語られるため、なんだかねぇ…。(他国の王室のこういった「事実」がミュージカルになるというのも、冷静に考えるとものすごいことですが)2004年6月 ウィーン カプツィーナ霊廟エリザベートの棺東宝版では最後にエリザベートはトートと共に昇天するのではなく、棺に収まってしまうのですね。ちょっと不思議。ウィーン、カプツィーナ教会地下の霊廟にあるエリザベートの実際の棺は、フランツ・ヨーゼフ皇帝の棺の隣。更に皇帝の隣には皇太子ルドルフの棺が。エリザベートの魂はどこへ?つらつらと思いつくままに書いてみました。ミュージカル「エリザベート」は、何度見ても面白い!曲の魅力はもちろん、配役や演出が変わるたび、細かい所までチェックし、どんどん深く見てしまう自分が怖いですね~。来年は宝塚月組で瀬奈トート。エリザは誰が?これからまだまだリピートしそうです。舞台は生き物、って本当に思います。チケットがあれば何度でも足を運びたい魅力のある公演です。まだご覧になっていない方で、一度みてみたいな~と思われましたら、ぜひ劇場へ。…チケットをとるのが難しいかもしれませんが、ぜひ。「エリザベート」観てみたい!と思われたら↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home
2008.12.29
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19世紀フランス。スタンダール原作の長編小説『赤と黒』は、実際に起きた事件を基にしながらも、主人公となる野心的な青年ジュリアン・ソレルの繊細で誇り高い個性を大きく膨らませ、その成功と挫折、恋愛と当時の政治的背景にいつの間にか興味をひかれ、この後がどうなるのか、はらはらしながら一気に読み進んでいってしまう魅力を持つ本です。心の声が、多用される( )で表されるのも、わかりやすく、面白さを盛り上げる一因です。その原作の香気を引き出し、ロマンティックな舞台へと作り上げていく宝塚歌劇。この作品は、じつに“宝塚らしい”舞台となり、観客の心をつかみます。 赤と黒 ポスター写真 ←↑公演プログラムの上に本をのせて撮影ネタバレありですので、これからご覧になる予定で詳しくお知りになりたくない方は、読まないで下さいね。初めて訪れた日本青年館。開演前に何かいつもと違う違和感を感じます。幕が開く直前のオーケストラボックスから流れてくる音あわせの響きがないからだわ~、と気づくと同時にとうこさんのアナウンスが。舞台は1830年。ナポレオンが没し、王政復古がなったフランスの地方都市…期待と不安が膨らみます。何が不安?…ジュリアンは22,23歳くらいの青年。若く純粋で自尊心が高く、一途に突き進んでしまう喜悲劇を、ベテランのとうこさんがどう演じるか。イカロスの頃のとうこさん、あるいは今なられおんくん位の年代の持ち役ではないのか…。ポスターの写真を見た時に感じた一抹の不安は、幕が上がると同時に吹き飛びました。とうこさん、若い!すご~い。ちゃんと初々しい若者になっています。髪型、メイク、動きも。若い~。アイーダの時もランブルーズの時も、あまりに似合っているのに驚きましたが、今度もすごい。純粋で情熱的で。怒る、とまどう、恋に落ちる、自信にあふれる等々、いくつもの表情がしっかりジュリアンに見えます。同じ青年であっても、ついこの間まで舞台をかけまわっていた魅力的なダーティーヒーローのティリアンの面影は、この舞台のどこにもありません。素晴らしい。宝塚劇場との違いを感じたのは、客席の反応。宝塚はリピーターが多く、何度も劇場へ足を運び、次はどんな台詞なのかどこで拍手をするのか知り尽くしている感があるのですが、今回は上演回数が少ないこともあり、初日に近いこともあってか、なんとなく “みんなで初見”という印象。それがとても素直な反応となり、面白い所で笑い、感動した所で大きな拍手となり、とてもいい雰囲気でした。そう。決してコメディではないはずの「赤と黒」は、とても素直に笑えるツボが多く、濃厚なラブシーンとのアンバランスがまた面白く、オペラグラスのあがる頻度も高いという珍しい舞台です。拍手が大きい、大きい。柴田侑宏氏の脂ののりきった時代の脚本が、とうこさんをはじめ演技達者な星組生の力をうけて、古さを感じさせることなくいきいきとした青春像を生み出しました。ヒロインのレナール夫人のあすかちゃん。“3人の子持ちの人妻の初恋”という難しい役どころを、説得力のある演技で好演。美しいお衣装がよく似合い、貴族の奥方の上品さを保っているため、ゆれる心は「不倫」という言葉に落ちることなく「恋」に浄化されていきます。次に重要な役は2番手男役ではなく、もう一人のヒロイン、マチルド。組替えになっていきなりの大役のねねちゃんは、高慢なパリ随一の美しさを持つ貴族の令嬢でありながらジュリアンに屈折した愛情を抱く、という複雑な役で堂々とデビュー。役の持つ雰囲気をよくつかみ、パズルの一つのようにこの舞台にうまくはまりました。実は私は初演の舞台を観ているのですが(カナメさんの再演は未見)、当時は主演娘役という定義がなく、ヒロインのレナール夫人だったハッコさん(舞 小雪/この人の美貌は並外れていました)は「バレンシアの熱い花」ではシルヴィアを、マチルドの小松美保さんは「バレンシア」ではヒロインのイサベラを演じるという逆転現象が。今回の舞台では、あすかちゃんとねねちゃんの学年差が良い意味で役柄にあい、どちらも魅力的に思えたのはよかったです。マチルドの扱いは重く、フィナーレの時もれおんくん、ねねちゃん、あすかちゃん、とうこさんの順だったのには驚きました。(芝居の続きとしてはこの流れがスッキリ落ち着きます)そのれおんくん。楽しみですねー。舞台を観るたびに、どんどん大きくなっているような気がします。2番手として、多くの役を経験してもらいたいですね。その立ち姿の堂々とした様子は群をぬいています。貴公子集団の中心として、光っていますね~。フーケの実直さ、コラゾフ公爵の貴族らしさと上手く演じ分けていました。公爵の方は、もう少し“恋のベテラン”として「すれた」感じを出してもよかったかなー。レナール氏のしいちゃんは爽やかでした。思ったより若いかな?と思いましたが、子どもが小さいことを考えるとあのくらいの年代の役作りで正解かも。レナール氏が好人物なため、レナール夫人がうしろめたさを覚えるのにちょうどいい感じです。ジュリアンとの関係が発覚した時はもう少し激怒した方がいいのかな?“貴公子軍団”からはずれてしまった形だったので、もったいない、と思っていましたらフィナーレでしっかりダンスに加わっていました。かっこよかったです。マチルドの兄、ノルベール伯爵の涼さん。軍服がとてもよくお似合い。華があります。マチルドの婚約者クロワズノワ侯爵の和さん、本当に美しい!目が釘付けになってしまいます~。ラ・ジュマート侯爵の彩海さんもきれいです。意外に大きな役なのがメイドのエリザ。「エル・アルコン」のガサガサした役が気の毒だった稀鳥まりやちゃんがしっかり演じていました。これからが楽しみな人です。このエリザ、確か初演ではマチコちゃん(北原千琴)が。「ベルサイユのばら」初演のアントワネットの少女時代の愛らしさは、いまだにそれを上回る人はいません。懐かしい…。舞台装置は大掛かりなものを使っているわけではないのに、一幕と二幕はがらっと変わり、パリの貴族のサロンの雰囲気がきちんとでていたのがとてもよかったです。大劇場ならここで盆が回るかな~、ここでせり上がるかな、とか思いながら観た所もありましたが、小劇場で十分見ごたえのある舞台となっていました。「赤と黒」は、本当に数日間で終わってしまうのがもったいないよくできた舞台。もっともっと大勢の人に観ていただきたい面白さです。トップからずらずらずらっと主要男役が勢ぞろいしているのも驚きですが、舞台を引き締めているのは専科の萬さん、磯野さんをはじめとする大ベテランの方々。落ち着いた演技によって支えられ、とうこさんもさらに輝きます。あ~、もう一度観たい!こんなに夢中になって拍手をしたのは久しぶりかもしれません。とうこさんの代表作(のひとつ)といっていいでしょう~。 赤と黒(上)改版 赤と黒(下)改版『赤と黒』を読み返してみたくなりました!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《ガレットのお菓子日記~お菓子作りの道具と材料》(楽天)Homeへ
2008.04.01
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楽しみにしていた映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』は、1998年の『エリザベス』の続編。以下は、内容を知りたくない方は、お読みにならないで下さいね。前作は 1554年(離婚・斬首・死別を繰り返し6人の王妃を持った)ヘンリー8世の崩御から始まり、旧教徒である姉のメアリー女王(ブラッディ・マリーはこの人。よく混同されますがスコットランド女王メアリー・スチュワートとは別人)に投獄される等の危機をかわし、25歳で即位したエリザベス1世のいきいきとした若き日の姿が描かれていました。髪を切り顔を白塗りにして過去を捨て「英国と結婚した」と宣言する衝撃のラストは胸を打たれる神々しさがありましたね。今回は 1585年からスタート。女王は 52歳ですが、一人の魅力ある男性に心惹かれるようになります。とはいえ、女王の立場では好意以上のものは示せない。そこで…と、女王の危うい心の均衡を保つためのかけひきが、他の人をも巻き込んで行われていきます。(こんな話ありえな~い!と思ったのですが、なんと、ある部分は史実に基づいていました。事実は小説より残酷です。)一方では歴史が動き、いよいよ1588年インヴィンシブル・アルマダ(無敵艦隊)との全面対決に。このお話は、女王の公私二つの軸で描かれていきます。「QUEEN ELIZABETH I」(部分)Marcus Gheerearts the Younger [NATIONAL PORTRAIT GALLERY]私はこの時代が大好き。フランス宮廷のような華やかさはなく、陰謀が渦巻き、暗殺の危機と隣り合わせの混迷の日々が続く英国。父である国王に母を斬首されるという暗い過去を持つヴァージン・クイーン。長引く二つの宗教の対立、強大なスペイン艦隊の脅威がかもし出す緊張感など、幾重にも重なり合った宮廷を覆う暗い影を振り払うかのように孤軍奮闘するエリザベス1世の姿に、英国が世界の一等国へと一気に駆け上がっていく勢いを感じる、そんな時代ですね。先日観劇した宝塚歌劇星組公演「エル・アルコン~鷹」も、この頃のお話。(とうこさんが、ダーティーヒーローを美しく魅力全開で好演♪演技の良さに反し、優れた原作を生かそうとした詰め込みすぎの脚本で、DVDを倍速で見ているような落ち着かなさが残念…)今回のこの映画のヒロインエリザベス1世は、前作に引き続きケイト・ブランシェット。その成長(進化?)ぶりには驚きました。テレビのスポットCMで目にしていましたが、豪華な衣装・奇抜な髪型&髪飾り・白塗りのメイク…。それに負けることなく、迫力ある堂々たる女王ぶりをみせていたのは本当に素晴らしい。ただ惜しいことに、女王があまりにも堂々としていたのと豪華絢爛なスペイン宮廷が描き足りなかったせいで、この時代の「世界の一等国で絶大な力を誇るスペイン」と「弱小国イングランド」との大きな違いが伝わってこなかった!残念。スペイン大艦隊が攻めてきた時の女王の慌てぶりで、観客はようやく大変な事態だと悟ります。無敵艦隊を打ち負かすことは、万に一つあるかないかの奇跡。桶狭間で、2万5千の兵を持つ今川義元が、わずか3千の信長に討たれた時のようですよね。イングランド兵を鼓舞するため白いマントに銀の甲冑姿で白馬に乗って現れた女王。映画「茶々 天涯の貴妃」で淀君のたかこさんが黒い鎧を着て馬に乗って現れた時には(淀君って馬に乗れるの!?)と仰天しましたが、エリザベスはちゃんと前に乗馬のシーンがありましたので納得です。無敵艦隊を打ち破るシーンは…意外にあっけなく、迫力があるのに物足りなく思えたのが残念です。「Robert Dudley,Earl of Leicester dancing with QUEEN ELIZABETH I」(部分)[PENSHURST PLACE]微妙な場所に手を置いて、女性を何度も宙に持ち上げる怪しげな雰囲気のダンス“ヴォルタ”ケント州のペンズハースト・プレイスを訪れた時に、この“踊るエリザベス1世”の絵に出会い、興奮しましたね~。女王様、本当に踊っている☆映画と同じ!軽やかに宙に浮いています。若き日の女王のダンスのお相手は、レスター伯ロバート・ダドリー。今回の映画でも、ヴォルタのシーンはありますが、そこでウォルター・ローリー卿と踊るのは、女王ではありません。切ないシーンです。ペンズハースト・プレイスには、お城の中にエリザベス1世の部屋も残されています。美しい庭園も有名。エリザベスの永遠の仇敵スコットランド女王メアリー・スチュワートは、映画では少しイメージと違いました。生後6日から王冠が当然のように頭上にあった気品、若い頃フランスで育ち、短い間でも王妃であった優雅さ、執拗にエリザベス暗殺を企む執念深さなど、屈折した思いを表すには描き足りなかった感が…。誰かに何かをしてもらうのが当たり前の環境に育ち、現在の苦境は全てエリザベスのせいだと逆恨みをするメアリー。すらっと背が高い、常人離れした氷の美貌の凄み…を求めたかったですね。この映画は、背景を知れば知るほど面白くなるマニアックな楽しみ方もありますが、ざっと歴史を頭に入れておけば、前作を知らない人も楽しめます。エリザベス1世に興味がわいた方は、さあ劇場へ! 「エリザベス」DVD 「エリザベス ゴールデンエイジ」サウンドトラックCD ヘンリー8世英国史は面白い!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ 《ガレットのお菓子日記》(楽天)Homeへエリザベス:ゴールデン・エイジ@映画生活
2008.03.18
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TVドラマ新番組「あしたの、喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間~」(主演:小日向文世)を見ていましたら、11日後に自殺を決意した主人公が「これが食べたかった~!」と大喜びで、実に美味しそうに食べていたのが、インドカレーの老舗・新宿中村屋のカリーライス。(新宿中村屋では、カレーのことをカリーと表記)インドカリーの店 新宿中村屋 渋谷東急百貨店東横店 チキンカリー小日向さんがとっても美味しそうに食べていたので、ちょっと懐かしくなって、久しぶりに食べに行きたいな~、と思っていました。ちょうど渋谷に出る用事があり、東急デパートに支店があるのを思い出したので、ランチにいただきました 東横店は新宿の本店に比べ、ぐっとカジュアルな雰囲気ですが、カリーは同じ。銀色のグレービーボートに入れられて恭しく登場します。これ、これ。鶏肉は福島県や宮城県で飼い方・飼育日数・飼料などを指定して育てた、身のしまった旨みのある鶏を骨付きで調理。コシヒカリのご飯は、大盛り(+105円)・小盛り(-105円)と、調節してもらえます。私がいただいたのは小盛りチキンカリー 1,260円。いつもご飯が残り気味になってしまうので、この分量でちょうどよかった!この他、お得なセットもありました。とろみは少なく、サラッとしたカリー。マイルドな中にもけっこうピリピリッと辛さはきいてきて、りんごのようなフルーティーな味わいといくつものスパイスが混ざりあって、インドの味~。お肉は骨からほろっとはずれます。小骨をのせる小皿も出していただけたのが嬉しい。食べ終わる頃にはほんのり汗ばむようなホット感が。おいしゅうございました。 新宿中村屋カリーセット 新宿中村屋 スパイシー チキンカレー 200gグレービーボート ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~実はこの日、宝塚歌劇団時代から応援しているしているたかこさん(和央ようか)の映画デビュー作「茶々」を見てきました。 映画「茶々~天涯の貴妃」 プログラムです淀君にしては線が細いかな、と心配していましたが、意外に大健闘。少女時代を演じた子役と入れ代わるところもスムーズで、硬さが残る演技は、特に秀吉との対面のあたりで淀君の置かれた立場と重なり、違和感はありません。なにより、たかちゃんのスラッとした背の高さがめだたなかったことが素晴らしい。時代劇でヒロインが大きいと、現代っぽい雰囲気になって失敗してしまいがちですが、今回の「茶々」は、その点よく配慮されていました。ただ、秀吉の渡部篤郎さんはカッコよすぎ。演技達者なので、淀殿の愛情を少しずつ勝ち得る“可愛い秀吉”は好演されていましたが、174cmの長身のたかちゃんと並んで更に頭一つ大きいので、180cm~。秀吉は“小男で猿のよう”であってほしかったのですが…。前年の「大奥」(主演:仲間由紀恵)と比べ、宣伝不足の感がある「茶々」でしたが、10億円使ったというだけあって、合戦シーンや大阪城落城の際の炎上・爆発シーンは迫力満点。共演者には(敬称略)高島礼子、寺島しのぶ、富田靖子、余貴美子、原田美枝子ほか豪華俳優陣が。桜の場面をはじめ衣裳も美しいので、「宝塚元男役スター主演」という話題以外で、お正月映画としてしっかり楽しめるものになっていました。もっと注目されてもよかったと思いますねー。一つ難点が。淀君が鎧をつけ、馬にまたがってパカパカと走るシーンには、くらくらっときてしまいました。一気に不思議ちゃんワールドへ。何故、こんなシーンを~~~。宝塚ファンへのサービスと思ってこんなわけのわからないシーンを作ったとしたら、それは大きな間違いです。せっかく淀君にスライドしていた気持ちが一気に醒めました。(まさか原作『淀どの日記改版』(著・井上靖)にそんなシーンが?) 和央ようか写真集茶々台本に?はありましたものの、魅力的な淀君でした。今度は、もっと“動いているたかちゃん”が見たいですね~♪たかこさん、これから先の女優生活、応援しています☆この後はシュークリームを買って…一人で映画、一人でランチも楽しい!と思う方は↓を押してこの記事を応援して下さいね☆ いつもクリック、ありがとうございます! 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2008.01.12
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汐留の5周年を迎える電通四季劇場「海」で、劇団四季のミュージカル ウィキッドを観劇しました。この劇場へは、オペラ座の怪人に続き二度目。二階席の前から3列目でしたが、舞台上方のドラゴンがちょうどよく見える高さ。幕が上がる直前から、オズの魔法使いの世界へトリップです。“オズの魔法使いの裏話のようなストーリー”というザックリとした知識だけで観始めました。所々がオズの話とリンクしているので、あ、なるほど、このシーンとつながるのね、と見つけていくのも楽しい。二人のヒロイン、“悪い魔女”エルファバの樋口麻美さん、“善い魔女”グリンダの沼尾みゆきさん共に動きも歌も、ぴったりの適役。二人ともとてもチャーミング。(宝塚観劇の癖でついオペラグラスを持っていきましたが、この舞台はオペラグラスは不要かも。)一幕の幕切れは本当に迫力があり、引き込まれました。オズのヒロインドロシーはウィキッドの舞台には登場しませんが、ドロシーが家ごと飛ばされてきた時に、家の下敷きになってしまった魔女は実は…など、途中でぎょっとするような話も挿入されています。オペラ座の怪人の時にも思いましたが、舞台装置と衣裳、群舞のアンサンブルが素晴らしい!あ、もちろん音楽も。他に、印象に残ったのはマダム・モリブルの武 木綿子さん。本当にお上手でした。あと、猿の皆さん。その動きに目が釘付け。二人の魔女に愛されるフィエロは、映画「風と共に去りぬ」のアシュレ役に感じたのと同じ印象。一目で女性が恋に落ちてしまうような王子様オーラは…?後半、○○○を使ってフィエロが登場したシーン、客席から思い切り失笑をかっていましたが、もしかしてあれは笑いをとる場面ではなく、格好よくきめる場面だったのでは?善い魔女グリンダの若い頃はあそこまでアメリカ~ンな、コケティッシュでちょっとお馬鹿なお嬢様キャラでいいのか?など、若干???が飛ぶところもありましたが、細かなところはさておき、二人の魔女の成長ぶりをこの短い時間の間に目の当たりにすることができて、本当に楽しかった!次回は、ぜひ一階席で観劇したいですねー。生の舞台を観た!という喜びに浸れるミュージカルでした。観劇が終わって外に出ると黄昏時。劇場の前には、カレッタ汐留の名物、東儀さんプロデュースの美しいクリスマスイルミネーション(12月25日まで)が…あるにはありますが、まだ点灯されていないので、雰囲気がわからず…残念!!!光るとまったく別世界に~ → タツロウさんのブログに美しい写真と詳細がかわりに、大きな水蒸気が噴き出す「亀の石」が。…何故ここに亀?カレッタ汐留 亀の石 ばふっ!ばふっ!と、大きな水蒸気を汐留の白いイルミネーションは幻想的 Wicked(洋書)オズの魔法使い他 飛び出すしかけ絵本(洋書と和訳があります)オズの魔法使い グリンダ バービー 2007年ウィキッド オリジナル・ブロードウェイ・キャスト(輸入CD)ミュージカルは生の舞台で観るのが最高!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2007.12.17
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宝塚歌劇 「アデュー・マルセイユ」他 花組公演を観劇しました。最近恒例の、上演前の
2007.12.15
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ヴィクトリア女王崩御の翌年1902年の英国。ビアトリクス・ポターが、少女時代から描きためた絵を“ピーターラビットの物語”として初出版する所から、映画『ミス・ポター』は動き出します。私が観たのは封切り後一ヵ月半。気づくと上映館は東京では新宿ガーデンシネマ2だけになり、座席数も56とごく小さな映画館。ううう、スクリーンが小さい…。そんなに人気のない映画?と驚き、期待せずに見始めたところ意外な面白さ!終演後、私を含め何人もがパンフレットを購入。上流階級のX'masパーティー 豪華な晩餐会TVで宣伝を見た時に頭に残ったのは、実写+動くアニメの動物。湖水地方の美しい風景と漫画が混ざった子ども向け映画かな?と想像していました。ともあれ、券をいただいたこともあり大好きな英国の景色を見るだけでも、と出かけたところ…これが英国・紅茶・アフタヌーンティー・陶磁器好きの私のツボにこんなにはまるとは!特筆すべきはヴィクトリア朝の雰囲気の色濃く残る時代考証の素晴らしさ。映画『マリー・アントワネット』の時も、DVDを買って所々で止め、衣装や調度品、小物、お菓子をじっくり見たい!と思いましたが、この映画も前半はまさに同じ。ヴィクトリアンの家具 かなり装飾過多お庭でのお茶、家族のお茶、アフタヌーンティー…。暮らしの中で何度もさりげなく登場するお茶のシーンをみると、この時代の英国人にとって紅茶を一緒にいただくのがいかに大切な事であるかよくわかりますね。(コーヒーも一度だけ出てきます)「あ、ウエッジウッドのフロレンティンターコイズのティーセット!」とか「ロイヤルクラウンダービーのロイヤルアントワネットだ~☆」とか、映画の中で、見慣れた食器が使われているのを見つける楽しみも。 もちろん銀器も素晴らしい。アフタヌーンティーには2段トレイが♪この映画には、上流階級の女性が仕事を持つ事に対する偏見、「資産家」というだけでは決して越えることのできない高い壁がある英国の階級社会の難しさ、開発業者によって荒らされようとしている美しい自然の危機など、この時代ならではの問題が散りばめられています。はにかんだような輝く笑顔で、その時代の波をしなやかにくぐり抜けていく ビアトリクス・ポターの魅力的なこと!見終わった後、音楽が終わり場内が明るくなる迄、誰一人席を立つことがなかったこの映画。笑いあり、涙あり、そして静かな感動に包まれました。夫は「これぞ完璧な英国の英語!」と、微妙なポイントで感動していました。ミス・ポター役のレニー・ゼルウィガー(代表作『ブリジット・ジョーンズの日記』)は米テキサス州生まれですが、流暢なイギリス英語を話します。二人で顔を見合わせ「いい映画だったね」と言いつつ映画館を後にしました。 ぬいぐるみ一覧 「ミス・ポター」が見たい!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《ガレットのお菓子日記》Homeへ
2007.10.29
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昨日、宝塚歌劇 「エリザベート」(雪組)を観劇してきました。ちょっと忙しかったけれど、上演前に急いでお昼を。渋谷のVIRONのパンを買っていきました。フランス直輸入の粉を使うこのお店は、私の中で一、二を争う大好きなパン屋さんです。VIRON コキーユデニッシュ生地の間にハムとチーズが入って、貝殻(コキーユ・サン・ジャックはホタテ貝のこと)の形に焼き上げてあります。ハラッと崩れる柔らかい生地と、周りに流れたチーズがカリカリになっていて香ばしく塩味を感じる部分など、色々な食感・味わいがあります。半割中身はハムとチーズ本当はバリッとして中がモッチリのバゲット系サンドイッチが買いたいところですが、じっくり噛みしめていただくパンは、開演前の慌しい時間帯には不向きかと。そこで、食べやすいものを買いました。VIRON タルティーヌバゲット系でも、ここまで薄切りにしてあれば時間がない時でも食べやすい。もともとタルティーヌ(Tartine)とは、フランス語のタルティネ(tartiner)=塗る からきている言葉で、本来は「パンにバターやジャムなどを塗ったもの」のこと。朝食によく食べられます。今は「薄切りパンに色々な具をのせて焼いたオープンサンド」として発展していますね。「本日のタルティーヌ」は、ツナ、じゃがいも、赤ピーマン、トマト、チーズ等が彩りよく焼かれています。あっ!また“気がつけばチーズ”状態になっています。チーズ好きなので、ついつい無意識に買ってしまうものの中にチーズが。お値段は高め。今日のパン二つ、どちらだかわからなくなってしまいましたが、一つは420円、もう一つは367円です。VIRON 渋谷店渋谷区宇田川町33-8(東急本店の目の前)03-5458-1770さて、食べている間に開演5分前。緞帳がするすると上がると舞台中央に巨大な ハプスブルク家の紋章・双頭の鷲の絵が。ウィーン気分が一気に盛り上がります。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 「エリザベート」観劇日記わからない人には全くわからない話ですので、読み飛ばしてくださいね。冒頭、キムが舞台に飛び出した瞬間からエリザベートの独特な雰囲気に引き込まれていきます。キムは可愛らしすぎ?と少し心配もありましたが、どうしてどうして立派なルキーニっぷり。髭も違和感がなく、実力のある人なので安心してみていられます。あの空間を一人で埋められる存在感はスターの証ですね。墓所のシーンでは冷気を感じるほど。コーラスの力強さ、振り付け、音楽、何をとっても宝塚の歴史の中で最高峰でしょう。違う組でも何度も観て隅々まで知っているはずなのに新しく感じるのはさすがです。チカさん、主演就任おめでとうございます。スカステで散々観ていましたが、実際に拝見すると、100倍も素敵~!歌唱力もすごくアップされたような…。緑の爬虫類系の役作りながら、人間のような豊かな表情、「宝塚の男役らしい男役・黄泉の帝王トート閣下」に魅了されました。一部の幕がおりた時、私を含め周りの人たちが思わず「かっこいい~~~」とつぶやいて…。華もあり存在感もあり、想像を遥かに超えて魅力的です。となみの美しさは想像通り。堂々たるエリザベートでした。(歴代エリザとは比較しないようにしますが、「私だけに」では東宝一路エリザが、一幕ラスト「肖像画のドレス」の場面ではハナエリザが、「病院」ではあやかエリザがちらつき、本当に難役だと思いました~。)健康系わたるくんと、大人ミズとどちらに添っても似合います。次回作が楽しみ。もっとダンスが見たい。ゆみこさんの深い歌声はいつまでも聴いていたいほど。ただ“歌が上手”というだけではありませんね。マザコンフランツ・ヨーゼフ皇帝にはまっていて微笑みを誘うかと思うと「夜のボート」の場面では涙がでそうになりました。(ファントム父の時も泣けましたが)かなめルドルフの繊細さ、立ち姿の美しさは素晴らしい。この年代でこの役がまわってきたことは最高についていますね。ハマコさんゾフィー皇太后、しっかり女声になっていて驚きました。変にデフォルメされていないので、そのままウィーンの王宮にいても違和感がないくらい貴婦人になりきっていました。完璧な歌声…。一瞬、エトワールはハマコさん?かと思いましたよー。書き始めたらきりがありません。個人的には、重鎮の中で、きたろうくんがすごく目につきました。がんばれ。黒天使も格好よかった~。あーーー。いつもこのレベルの作品が観たいです。チケットは完売ですが、本当は宝塚を観たことがない方に観ていただきたい作品ですね。★ たまたまチケットが手に入りましたので、千秋楽直前にもう一度観劇できました♪☆ あさこさん&かなみん、このあたりで代表作を、と思うのですが、地方公演の当たり役続きに対し、本公演は何故?「マジシャン」のポスター「パリ空」とどう違うのー。二都物語やマノンのように、あさこさんの苦悩する役が新作で観たいっ!次のページは、エリザベートを訪ねてウィーンの旅のお話を少しエリザベートを観てみたい!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 お菓子ツアー2007春 もくじ へ《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2007.07.10
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先日、宝塚歌劇(星組) 「さくら」「シークレット・ハンター」を観てきました。上演中以外なら客席で飲食可なので、休憩時間にPaulのパンで昼食を。Paul ブリオッシュ・カリー 231円 半割中には辛めのカレーが入り、ちょっと贅沢な味わい。そしてもう一つは、パン・オ・ショコラの上にもチョコレートがかかったパン・ショコ・ショコ。Paul パン・ショコ・ショコ 252円プログラムを読みながらかじっていたのですが、思わず、これは美味しい!としみじみ見なおしてしまいました。何層にもなったパイ生地の食感がサックリホロホロと口にあたって、チョコレートの味がダブルでやってくる。こうでなくっちゃ!(個人的に、パン・オ・ショコラは大好きなアイテム。) 半割いくつもの層が、かじるとつぶれ、その後また膨らんで蘇ってきます。何層にもなっているのがはっきりわかって美味しい~☆星組公演は、満席に近い大盛況。とうこさん、あすかちゃん就任おめでとうございます。実力派の二人のため、安心して観ていられました。「さくら」は日本物なのでどうかな~と思っていましたが、想像以上に美しく楽しく、チョンパをはじめ目が釘付け。「和」の伝統もいいなぁ、と改めて思います 一竹辻が花のお衣装が豪華!あの重厚感は本物ならでは。「シークレット・ハンター」は、ストーリーがちょっと???フィナーレナンバーの方が遥かに盛り上がっていました。小魚のラインダンスの振り付けは、さすが羽山先生!レオンくんの成長が著しく、わたるくんラインの元気系でどんどん伸びていってほしいものです。昨年のたかこさん退団のショックが長く続いていましたが、また少し宝塚を観る気になってきました。次は雪組「エリザベート」です。…睡眠不足がたたって、風邪気味に。声がガラガラ…まずい!眠らなくては!劇場の中でパンの写真を撮っている変な人!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 薔薇ブログ 更新! 6月23日 つぼみがいっぱい まだまだ咲く薔薇ブルーボーイ へお菓子ツアー2007春 もくじ へ《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2007.06.23
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東京宝塚劇場はいつもと違う異様な熱気にあふれていました。 プログラム、写真集、チケット二階席は女子高生の団体で賑やか。その他は私を含め、たかこさん、ハナちゃんの最後の公演を何一つ見逃さないように必死になっている人、そして宙組ファンの人たちでぎっしり。開演5分前になっても座席のざわめきはいっこうに静まる様子がありません。宝塚観劇歴は長いものの、こんなに一人の人を応援したのは初めてでしたので、大怪我された後に無事に舞台に立たれている姿を見ることができて、静かな感動をおぼえました。「宙組は下級生が育たない」と言われ続け、確かにそれはそうなのですが、こういう大迫力の舞台を見ると、群衆芝居の力強さも時には必要なのではないかと。(群衆の中にいても光る人はしっかり目立っていますし…)内容はスペイン内戦を描いた一本立てなので、決して明るいものではないのですが、後味が重苦しくなるような感じではありませんでした。今回これが初見で私にとってはラスト・デイです。スカステもできるだけ詳細を見ないようにHDDに撮りため、台本も読まずにまったく初めて観る舞台として観劇しました。そして、ところどころ「退団」という言葉が頭をかすめ、歌やセリフがそれとリンクして泣けてきました(涙をぬぐっている人は結構いたように思います)が、サヨナラを意識するより純粋にこのミュージカルを楽しめました。たかこさん、ハナちゃん、今までたくさんの感動をありがとう。これからも幸せな道を歩いて下さいね!と心の中で繰り返し…。終演後、私の後ろの席に座っていた男性が連れの方にむかって「面白かったね~!」と言っているのを耳にして、嬉しくなってしまいました。どんどん何かに感動することが少なくなっているような気がするので、舞台を観て感動できたということが、とても幸せに思えます。有楽町に近いので少し歩けばサダハルアオキ、ラ・メゾン・デュ・ショコラ、ピエール・マルコリーニ、ルショワのようなお菓子やショコラの名店にすぐ行ける場所にいたのですが、今日は観劇の余韻に浸り、お菓子の方には頭が働きませんでした。今はただただぼーっとしています。《Home》へ
2006.06.16
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