繋ぎ(前編)



そのことを知った人は皆離れていく。

だから・・・少しでも隠したかった。

私だってこんな能力ほしくも望んでもなかったのに・・・

どうして私の家系だったの?

なんで、こんな自分のためにもならない治癒能力なの?

いつ、どこで、人にばれるか分からない・・・。

その中で私は不思議な男を見つけた。

うちはイタチという男。

私が血継限界と知ってもなにもしなかった。

動揺してもいなかった・・・。

冷静に私の話を聞いていた。

そして一言・・・

「俺と一緒に来ないか?」


そういわれた。

私はあとから起こることを考えずにイタチという男についていった。



それから数日後・・・私は見たことのない光景を目の当たりにした。

私たちが来た街には誰も居なかった。

いなかったというよりも、生きてる人は誰一人居なかった。

建物ほとんど血がとびちっていた。

私の母親もこんな感じだった。



治癒能力の力を使いすぎて私の目の前で・・・・


気が付いた時には私の服や顔には血が付着していた。

あたりを見回してみるとお母さんの指が目の前に落ちていた。

なにが起きたかも分からずに私は泣くことしか出来なかった。

私に血継限界があると分かるまで友達だった子は・・・


「さいなんだったね・・・。一人で暮らしていける??」

「大丈夫・・・。心配事も少ないから。」

私はそういって一人で過ごしていた。

でもいつからか私が血継限界だとばれていた。

どこでばれたのかは分からない。

ただ一つ分かることは・・・・


もうここには住めない・・・



そして違う街に住み始めた。

そこでイタチにあった。

肌が青く身長が高い男も居た。

最初は怪しいやつ等だと思っていたけど・・・・



「お前、血継限界だろ」


驚いた。見ただけで血継限界って分かるなんて。

そして青白い男が言う


「イタチさんも血継限界なんですよ。」



そうか・・・血継限界同士は分かるというけど・・・
本当だったのね。

「お前になんでも治せる能力があるというが・・・」

「なんでも?そこまでは分からないけど・・・あるわ。」

「一人か?」

「えぇ、母はこの前なくなったわ。」

「そうか・・・俺と一緒に来ないか?」

私をなにに利用するのかは知らないが・・・

一人で居るよりはマシだ。

本当は一人で寂しく死んでいこうかと思ったが

私を必要とする奴が居るのなら私はそいつについていこう。


この血まみれの街を見て、私は絶望した。

「イタチ・・・・どうしてみんな死んでいる?」

「俺の組織がやったんだ」

「貴方も同類なのね。貴方の任務って人を殺すことなの?」

「そうだ。」



生まれながらの血継限界。

人を殺す仕事なのに、どうして治癒が必要なの?

私は聞くことが出来なかった・・・・



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