鈍行列車でいいのなら

鈍行列車でいいのなら



空の青さを忘れてしまったのは
空がほんとに濁ったからじゃなく
ましてや こんな田舎町で
いまだ空は濁るわけもなく

空の青さを忘れてしまったのは
空を見上げることを忘れたから
足に絡む自分の影のうつろさ
いつか覚えたらしく

ああ 明るいうちに
ああ 昼間のうちに
自分の体をいじめて いじめぬいて
ああ 夜の重さに押しつぶされぬうちに
眠りの中へ逃げていくしかない


空の青さを忘れるのが怖くて
無理して首を上に向けてみる
私の心と裏腹に
空はよけい青く澄み渡り

ああ 明るいうちに
ああ 昼間のうちに
自分の体をいじめて いじめぬいて
ああ 夜の重さに押しつぶされぬうちに
眠りの中へ逃げていくしかない

空の青さを忘れてしまったのは
空を見上げることを忘れたから

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中学時代の「今日の空は青すぎる」と
高校生なりに書き直してみたものですが、
この歌はなぜか1度も
人前で歌うことはありませんでした。



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