アルコール添加っていいの、悪いの?



よく世間では、純米酒だけが本当の日本酒であって醸造アルコールを添加してあるお酒は似非日本酒のように言う人がいます。
確かに醸造アルコールを添加する技術は昔にはなかったはずですから。(その代わり焼酎を添加することは江戸時代には行われていたといいます)
ここでお勧めのお酒として紹介しているものでカウントすると、純米系のお酒が4種類、アルコール添加のお酒も4種類です。
つまり、アルコール添加の有無にかかわらずいいお酒はいいと思います。
だから、アルコール添加だからといって呑まない、と言うのではなく、きちんと呑んだ上で香味がどうだからで判断してほしいと思います。

そもそもアルコール添加を否定しまうと、鑑評会などにはほとんどアルコール添加のお酒しか出品されていないので、日本酒でないもので日本酒造りの優劣を判断していると言うおかしなことになってしまいますよね。

アルコール添加にまつわる誤解

1.アルコール度数を上げるために添加する
  これは誤解の最たるものですね。一般的にアルコール度数を下げるために加水しているのが実際です。
  原酒を呑んで、いつも以上に酔ってしまうことがありますが、原酒の場合20度近いものもありますからね。

2.香を付けるために添加する
  これもよくある誤解です。よく、香りを出すためにアルコールを添加すると書かれているのでそう思う人が多いようですが、これはかなり誤解を招く表現だと思います。
  実際は乳酸の増殖を抑えることで醸造過程で香が発生することを妨げないようにするので、香が出るわけです。
  もうひとつには、アルコールの揮発性で香りが引き立つ作用があるので、香りが良くなる面もあります。
  出来上がったお酒にアルコールを足すと本当にアルコール臭いお酒になってしまいますよ。



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