つきのわ王国(四畳半分)

つきのわ王国(四畳半分)

ひと



いま ぼくは ぼくだ

だけど 昨日のぼくは ぼくだったか?

そして 明日のぼくは ぼくだろうか?


昨日のぼくは ぼくに

何もアドバイスを残してくれなかった

だから ぼくは 明日のぼくに

アドバイスを残していこうと思う

(ぼくはよく「いいひとだね」と言われる)

だけど

ぼくが 昨日もぼくだったなら

きっと きっと ぼくに

アドバイスを残すはずなのに


昨日のぼくのアドバイスを

一体 だれが受け取った?

そしてぼくのアドバイスは

一体 だれが受け取るの?


「ぼくは ナニモノなのか」

というアドバイス

                         → ここから。


正義のヒーローって?


悪いことなんかしたことないって?
それは
悪いことしたことに気づかない無神経か
挫折知らずお子ちゃまなだけじゃないかい?

悪をかならず倒すんだって?
それは
自分の主張しか理解できない一辺倒の頑固者か
来る者に刃でしか相対できない獣なんじゃないかい?


正義のヒーローってどんな?
彼に憧れるこどもってどんな?
彼に恋するひとってどんな?

みんな自分勝手なんじゃないかい?
                         → ここから。


時々 ふと

傲慢に思う

この世界が

ぼく以外は

完璧だ と

そして 今

ぼくだけが

完全世界を

崩している


                         → ここから。


考え方が違うひとがいい って ほんとだろうか
自分と違う価値観を持っているひとは 魅力とか 尊敬しあうとか
同じ考えのひとと居ても 新しい発見が無いとか 慰めあいとか

そうだろうか?

同じ方向を向いていなければ
歩けば歩くほど 離れていくのに
同じことばを話さなければ
話せど話しても わからないのに

自分と違うものを持っているひとがいて
妬んだり みじめに思ったりしないだろうか
自分と違うものを持っていないひとがいて
哀れんだり 優越をかんじたりしないだろうか

自分と同じものを見て 同じ感動をしてほしくないか
自分と違うものを見て 感動する様はせつなくないか
自分と相手の違いを 理解できても認められるだろうか

経過が全然違くても 結果が同じなら 幸せだけど
ずっと先の 行き先など 知る者はいない

                         → ここから。

寝ている時間は 起きている時間のためのもの
いちにちを みっつに分けて ひとつぶん
仕事する時間は 仕事しない時間のためのもの
みっつのうちのふたつを またみっつにして ふたつぶん
わたしの時間は いつか死ぬ瞬間に思い出す一瞬ためのもの
いちにちを いつつに分けて ひとつにもなるだろうか

わたしは わたしの時間を生きるために
いちにちのほとんどを 眠っている

                         → ここから。

わたしが わたしを生きる時間は ほんの一瞬のこと
ほんの一瞬の そう 例えば 星くずのような現象
ただ存在してただ消滅する
ちっとも かなしいことなんかじゃない 
                         → ここから。

どうしてだろう?
忘れないってことは、だいじなことなんだろうか?
忘れるってことは、だいじじゃないことなのか??
忘れてはいけないってことなんだろうか?
わたしには、もっと覚えないといけないことが
たくさんあるのに。ほんとうにたくさんあるのに。
過去はどんどん増えてゆく。
過去ばかりどんどん重なって、わたしを埋めていく。
わたしのなかのわたしが、両手を精一杯広げて、
過去を捨てまいと踏ん張っているのかしら。
たからものを守る亡霊のように、盲目に。
たからものが風化しても、いつまでも守ったつもりになって。
だけど、まだ、
わたしはわたしを大気に逃がす方法を知らない。

                         → ここから。

たまに 思い出を掘り返して 探すけれど
いつも宝の山にいるのに いつも
宝ものは みつからない
みつからないから 探すから 宝もの

なら

思い出せないこと 忘れてしまったこと こそが
宝ものなのかもしれない

                         → ここから。

今を生きる そのために 過去を知る
同じことはないから 参考にだけ
じぶんとは どういうものなのか

                         → ここから。

たくさん傷ついて 血を流したり
泣いたり 汗をかいたりして
それで済んだと思って 拭わずに放っておいたら
そこから 時間をかけて 少しずつ錆びてきて
気づいたら とても脆くなっていた

                         → ここから。

あした あえなくても 平気
いつか あえるって わかってれば 平気
かわらないキミが
どこかの空の下にいる
空はつながっているから

                         → ここから。

下から見上げた世界は すべてが自分より大きくて
威圧 閉鎖 尊大 とても怖いもののような気さえする

今はちいさくなっているからいいけれど
少しでも 立ち上がったり 成長したりすれば
押しつぶされてしまう 怒られてしまうんじゃないかって

だけど世界は ほんとうは
自分よりちいさなものの集まり

勇気を持って 立ち上がってみれば そこには
今まで見えなかった
もっと雄大で もっと優しい
自分より大きいものの作った 空 うちゅう

                         → ここから。

手のひら 指と指の間から
頭のなか 記憶と記憶の隙間から
何か いつも 音を立てて 落ちていく
だいじなもの そうじゃないもの が 砂のように
さらさらとしていて 掴めない砂のように

                         → ここから。

その箱には 鍵がかかってない
だけど ぼくの心に鍵がかかっているから
その箱は けっして開かない


忘れちゃいけないこと
忘れちゃいけないということだけ覚えてる
何を忘れちゃいけなかったのだろうか


                         → ここから。

誰かの記憶 誰かの記録 誰かの想像 誰かの想い
それがこんなにも こころを掴む
本が好き 本が好きなわたしは ほんとうは
にんげんが好き なのかもしれない
だとしたら 嬉しいな

                         → ここから。

「わかってるよ!」って言われても
あなたがわかってることが どんなことなのか知らないから
だから あなたに わかったようなこと言うのよ
わかってること 言われたくなかったら
何がわかっているか 教えてほしい
気持ちを伝えるのが難しいのは 「好き」だけじゃない

                         → ここから。

ココロの整理整頓
ぐちゃぐちゃに 重なるままに重ねている記憶を
思い出にして 記録する 棚にしまう
追体験してしまう 苦しかったり悲しかったり…あたたかかったり
だけど 記憶は思い出や記録にしないと引き出せないから
どうしても必要な作業
整理したらお部屋は まだ広かった 誰か呼べそう
まだまだ 思い出はいりそうで 安心した

                         → ここから。

破壊衝動、自傷行動、自虐、喧嘩…
ひとひとは「壊す」ことを欲する。だれでも。
にんげんだけは。


                         → ここから。

わたしは普段 仕事や 役割や 不自由を与えられて
まるで 座敷牢に囚われたかのように生きているけれど
ある日突然 ぽんと広い野原に出された その瞬間の
恐怖といったら 無かった
鉄格子の檻よりももっと無機質な にんげんの目が
遮るものもなく わたしを 枷にはめていたんだ
慌てて座敷牢へ戻ろうとすると
わたしのような別人が 恨めしそうな顔で座ってた


                         → ここから。

痛みが続くと
だんだん収まってきているように
なること 思うこと あるでしょ?
…あれ 違うのよ
痛みに慣れただけ
ココロが痛みに驚かなくなっただけ

                         → ここから。

痛みはワタシのココロを脅かした
ココロが怖がっているうちは 痛むけど
痛くても しなきゃいけないこととか あって
痛くても 他にも感じなきゃならなかったりして
ココロは常にたくさんの何かを感じ続けているわけで
なので
ココロは痛みにだけかまっているわけにはいかなくて
だから 忘れようとする

ココロはたくさんかんじる場所
喜び・可笑しみ・怒り・違和感・雰囲気・状況・悲しみ・自虐とか
なにもかんじていないときなんて 無いくらい
けっこう忙しい
次々 ベルトコンベアに乗って流れるように
現れる 常連さんや新人さんのお世話 介護 処理
感情を掌っているからといって 感情的ではできない
ココロって けっこう事務的かもしれない

                         → ここから。

今日フラれるって わかってるなら 
明日死ぬって 知ってたなら
誰と出会い どこで別れ すべて事前に知ったなら
ワタシは傷つかない だけれど生きてゆかれない
悲しまなければ 喜べないのだから

知っていたなら 判断するでしょう
悲しもうとするでしょう 楽しもうとするでしょう
だけど ほんとうの感情は
判断する前に訪れる波 「驚き」そのもの それだけ

知ってしまったら 変えられないような気がして
知らずにいたら 変化に気付かないような気がして

どっちつかずは いつものことで 

知りたい 知りたくない だから ふたつ思う

                         → ここから。

今日は 過ぎていく 明日も たぶん
今日は 良くても悪くても 同じ速さで過ぎていく
悲しくても嬉しくても 怪我しても元気でも
何をやっても 誰でも 同じ速さで過ぎていく
そうしたら 「今日をよく生きる」ことに
なんの意味があるのだろうか
そういって
「よいこと」に見返りをモトメルじぶん
地球も 星も 風も すべての現象も
ただ わたしを通り過ぎるだけ
わたしが在っても 無くても ただゆくだけ
そんな世界で
わたしが生きていることの意味に
見返りをモトメテは いけないの?
ただの 明日を期待するだけの 慰めでもいい
意味を

                         → ここから。

目の奥 頭の奥が痛いんです
ツキツキと ドンドンと ゆうんです
ココロが 外に 出ようとしている
出してやったら 今度は
寒さに震えてしまわないかい?
                         → ここから。

相手のクセ 性格 習慣 いろいろ 自分のこと いろいろ
悪いとこは直そうと思ってた 自分も直してもらおうと思ってた
だから ブツカッた だから アキラメた
ただ 知るというだけで どうして駄目だったんだろう
相手のくせを 知り 自分の対処を 変えるだけ
自分のことを 知ってもらい 相手の行動を待つだけ
直してあげようなんて 直してもらおうなんて
こどもだったね わがままだったね
自分が変われば 周りもちがうんだよね

好かれるのも 嫌われるのも 相手の思いは 変えちゃ駄目
そう思われたときの 自分の思いが 肝心です
                         → ここから。

キミという荒れた国に住みたいと思います
国を侵さない 人権を尊重する 法を作りたいと思います
それで いっしょうキミを守ってあげたいです
そしたら キミは言った
区切らないで 管理しないで 全部理解しないで
あたしはどこまでもいつまでも歩いていたいの
あたしは危険のために 出逢いを捨てたくないの

野蛮で 奔放で 大好きなキミ

                         → ここから。

黒は闇 不安でたまらなくなる
自分すら見えない 自分が確固としない恐怖
だけど落ち着く 自分を周りに融かすことができる安堵

白は光 まるで迎えのような直線
すべてを照らして 自分すら輝いてみせる高揚感
だけど振り向く 自分は贄のように差し出されていないか

そして 黒と白が交わって にんげんとなる
自分すら見えない なのに前を見据えている
確固とした自分を持てずに なのに自信に満ちている
探している 見つかるはずもない答えを探す滑稽
どちらも備えて なのにどちらも持っていないのだ

                         → ここから。

今日もわたしは暇をつぶして生きている
にんげんは暇をつぶして生きている そういう生き物
生き物のなかでいちばん 無益 愚か 意味無い かわいそう
暇をつぶしているだけだから 確固たる目的がないの
だから 危険な場所から回避するために知恵をしぼって
だから 平和に飽きたら危険を作ろうとして
ちょっと作ってみようと思ったら 夢中になって
危険が最たるものになったら また急いで平和にする
絶えず 違っていないと生きられないの
同じものでは慣れすぎて 順調すぎて 時間が過ぎてゆかないの

今日もわたしたちは暇をつぶすべく生きている

どこ行こうかなぁ。

                         → ここから。

信じる の ヨリドコロは 結局 じぶん
アイテノシンジツ に あらず

「信じてる」は「愛してる」と同じくらい 信用ならない
それには 形も 感情もないからだ
怒りとか 喜びとか 悲しみと いうように
割り切れる誰にでも理解できる「感情」とは違う
ひとによって それだけならともかく 時や場合によっても
いつも変動して 固だったり 気だったり 液だったり
「信じてる」を信じることが信じられない

                         → ここから。

留まれば 飽く
旅立ては 想う
どちらも嫌で どちらも魅力

                         → ここから。

かわいい って 言うとね
ほんとにかわいいっていうキモチがこみ上げてくる
くるのと 同時に
じぶんとは全然違うものっていうキモチがこみ上げてくる
ひくつな いじわるな ちくちくしたキモチ
だから たぶん
かわいい って 言うときのわたしね
うまく笑えてないと思うんだ
ずっとね 笑えないかなぁって 思うんだ

                         → ここから。

かわいいものを 写真にとった
それをみたキミは かわいくないと言った
写真には わたしのきもちがくっついているから
かわいいものがかわいく残るんだ
キミのきもちは くっついてないから
だから キミにはかわいくないんだ
写真がちょっと こわくなった
わたしは ずっと かわいいと思えるかな
かわいいものを とった かわいい写真
かわいいと思ったきもちも ずっと とっておきたいのに

                         → ここから。

細かい細かい、でも霧に成り損ねたような雨粒が舞っている。
傘をさすのがむつかしい雨の日。
濡れたようなかんじがしないで、それでいて気付けば冷たい。
ひたひたと、こっそり迫り来る不安の形みたいです。
いつのまにか、こんなに…?という。

だいじょうぶだと思っても きづけばもう濡れている
長く歩いてきたその肩 関係 年齢 わたしたち…

                         → ここから。

正直なところだけれどね
中学のときのともだちは やっぱ中学のときいちばんだったわけで
高校のときは 高校のともだちが
フリーターのときは その職場のともだちがいちばんだったわけ

もちろん ずっとつきあっているのだけどね
どうしても 優先度というか
わたしは勝手だから ちがってしまっていたように
今はおもう

ただね 今になって
学生という枠も 地域という枠も 薄くなってなくなって
会社で友人を作らなくなったということも あって
わたしは ぽっかり浮いてしまったわけで
「今」のともだちといったら
「今まで」のともだちなんだなぁって

みんな そんなかんじになってきたから
今になって きゅうに連絡くれたりするのかなぁって
そうして きゅうに呼んだとしても
応えてくれるから ともだちなんだなぁって
そう ふと おもったわけ

ワタシはとっても身勝手。だけどみんなもそこそこ勝手。
その勝手を、おたがい了承した上でつきあっている。
それもちゃんとともだちなのかしら?

ワタシの大好きなひとたち。だいじなひとたち。
増えていく。増えてうれしい。
でも…そのうちワタシのいれものから溢れてしまわないかと
それがすごくすごく心配。
だいじなものは、溢したくない。

                         → ここから。

にんげんが すべて平等だなんて
空が青いなんて ああいう色が「アオ」だなんて
だれが いつ どうして 決めた?

誰かが決めなくたって ほんとうはDNAにルールがある
それ以外は ただの言い訳だ
にんげんのいう「自然界」で 平等なものなんてある?
DNAに定められたことは ひとつだけ
「生きて あと 死ぬ」こと

本能以外で決めたルールは 自然の摂理じゃない
それはただの ゲームのルール

ホモ・ルーデンス よく言ったもんだね
そうだねゲームのルールについて戦争するような遊び感覚は
にんげん様にしか備わってないさ

                         → ここから。

そうしたいキモチとそうしたくないキモチは、
いつも鬩ぎ合っていて、反発しながら一緒のとこにいる。
別のとこにはいない。
何についてもぜったいふたつ一緒に出てきて、
かならず言い争う。
たぶんね、そのキモチのひとつの中にも
またふたつ相反するキモチがあって、その片方が
一緒にいるもうひとつのキモチの中のふたつの内の
同じかんじのひとつに惹かれてしまうのだと思う。
…書くと、わけわかんないね(=_=;
そうしたいという求める原子Aと、
そうしたくないという拒絶する原子Bといて、
そのどちらも持ち合わせるひとつがあって(分子A´)、
そのひとつは反発しながら別れられないもうひとつ(B´)と
組み合わされている。それがずっと続いている。
キモチから、イキモノから、クニ、もしかしてホシまでも。
ワタシもA´かB´のどちらかの分子で、
相方さんもどちらかで。
みんな、どちらかで。
にんげんも、その組み合わされるただの分子
そのうちのどれかに過ぎないんだと思ったり。
どうか、ワタシと組み合わされたひとつが、
あなたでありますようにと願う。
どうか、ふたつのキモチがちゃんと
相反しても一緒に居続けられるようにと願う。

                         → ここから。

ひとはそんな無意識の願望も叶えてくれるくらいに
にんげんのからだはお利口にできているんだよ。
やっぱり神様が創ってくれたのだろうか?
神様がつくってくれたから
イキモノは立派にできているけど、
神様は神様がつくったものじゃないから
イキモノほど万能ではないんだとおもう。
イキモノはほんとは超万能なんだけども、
それは「ヒトリ」で立っているときが100%なんです。
360度じぶんのもの。
やりたいこと、それが倫理であり常識。
「フタツ」になると、50%。
かならずじぶん以外の場所ができる。
やりたいこともいくつかになるから、妥協か争いが起こる。
そうしてどんどん無力になっているのです。
たくさん作って全部万能にしたいのならば、
ぜんぶ「同じ」のを作らないとおけないからね。
正義も、善悪も、痛みも同じくかんじる、
おんなじ年数を生きるおんなじ体格のイキモノ。
そうしたら、平和のかわりに
「判断」と「分かり合う」、「たすける」ということが
なくなるね。
                         → ここから。

月末忙しいのは、会社の常。
年末忙しいのは、お母さんの常。
年度末忙しいのは、お偉いさん方の常。
夏休みの最後の日に忙しいのは、ちびっこの常。
末期に向かうときは活気がでる(=忙しい)のは、
にんげんの歴史の常。

にんげんは忙しい。勝手に忙しくしている。
にんげんは「暇つぶし」が生きる意味だともいえる。
暇つぶしに忙しい。変な日本語。

                         → ここから。

夢は、実世界ではないのに、
ワタシを悔しがらせたり泣かせたり覚えさせたりして
なんになるというのだろう。
そんなにワタシに影響を与えてどうするんだろう。
あるいは、夢に動揺するワタシは、
じぶんのうち側に動揺しているのかもしれない。

                         → ここから。

ずっとおいかけてきたものに 今 であうのもこわい
とおくにあるとおもっておいかけて
もしも みつけてしまったら。
わたしは何をおいかけて 残りの何処かを走ればいい ?

                         → ここから。

夜が明けないかとおもった。
あけないよるは、こんなに不安なんだ。
わたしが夜をすきなのは、
むいしきに、よるはあけることをしっているから。

吸い込まれそうな夜のほしたちがすきなのも、
ほんとうは吸い込まれないことをしっているからすきなんだ
そうおもうと すこし
わたしは まえより ひきょうだ
おとなになってゆく
いろいろなかんがえよう

                         → ここから。

ひとを信じようとするとき、家族について考える
どうして違うにんげんが同じ空間でいづくなく
何年もべったり暮らせていたんだろう?
ひとからかなしみをうけたとき、家族について考える
わたしはこれより酷いことばをこれより気軽に
家族に吐いていなかったか。
すべての関係についての原子に、家族というカタチがある
わたしの家族が良い関係か悪い関係かは図れないけど、
わたしの一原子としてわたしを組織している
ここに生まれてこなければよかったと そんな詮無いことを言っていないで、
その原子をいだいてどういう分子を構成するかを考える
そのことがわたしにはだいじ

わたしは親がとても怖かった
わたしは家族が 家が とても怖かった
わたしはわたしであることが とても怖かった
わたしは わたしが原子になれているかどうかが
とてもとても 怖かったの

そこにあたながいることが それだけ事実
そこになぜいるのか どこにいたらいちばんなのか
そんな詮無いことを憂うよりも
その場所に影を落として どういう絵に溶け込むか
そのことが あなたにはだいじ

                         → ここから。

ここから ただ ただ 祈ってばかりだけれど
ああその孤独な誰かに 「孤独だね」と教えてくれるひとが在りますよう
ああその怪我した人に 「大丈夫」と手当してくれるひとが在りますよう
イキテルと確認できるほど 熱やことばが伝わるほど近くに
人が在るということに はやく気付きますように

                         → ここから。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: