暇な人、よっトイレ~♪

暇な人、よっトイレ~♪

三畳一間


アパートを探してくれていた兄貴から電話
「お前にぴったりのアパートが見つかったぞ
学校にも1時間以内だ
阿佐ヶ谷駅から歩いて3分、窓は南向き
家賃は全部込みで7000円!!!!
三畳一間で狭いけど、男なら寝るだけだから良いだろう」

はあ?さんじょうひとま????
もう決めたからには仕方ない、どうにかなるだろう
家賃は、普通で15000円する
それも電気・ガス・水道は別
しかし、脳裏にはどんな所か想像出来なかった・・・


上京して阿佐ヶ谷駅で兄と待ち合わせ
阿佐ヶ谷・・・・学生の街、駅前に西友もあって便利^^
水島新司の漫画に出てくる喫茶店「ポエム」もある
何となく心が浮き浮きしてきた
兄と歩く商店街もなかなかグー~~

「おい、どこに行くんだ、もう着いた」
????
横を見たら普通の家の玄関みたいで、そこに靴が散乱して溢れている
「靴は持ってあがれよ、盗まれるから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「兄貴、部屋は何処だ?」
「二階をあがったら突き当たりだ」
突き当たると、ガラス戸が2枚・・・・
まさか・・・・ここか?

中に入ると・・・・
まさしく三畳
壁の上部に物を置く板が着いてる
「兄貴、布団を入れる押入は?」
「バカ、部屋の前に押入がある」
廊下の反対側に半間の上半分がドアになって開けたら置く場所
おいおい、布団は部屋の外か~~~~

「日当たりが良いだろう?窓を開けてみろ」
言われるままに窓を開けて絶句
「兄貴、あれはなんだ?」
「バカ、判らないのか・・・あれは中央線だ!」
窓の先10メートルの所の上の方に中央線の高架があった
いや、その騒音の凄いこと!!
阿佐ヶ谷駅から出た電車がスピードを上げる場所だった

じゃあ、俺は帰るからな・・・その一言で我に返る
「臥竜上京」で書いた荷物を整理!!
机は窓際で横の壁にに本棚
真ん中の壁にテーブルをくっつけて・・・・はて、洋服を入れる物が無い
仕方ないから、送ってきた段ボールに入れて・・・
食器棚?・・・・・そんな物があるわけ無い!!!!
仕方なく洋服はリュックサックに入れて段ボールの上にカーテンを掛ける
その上に、鍋・茶碗等を並べ始める
あはは~~~、どうにか形は付いた!!!
はて、米はどこに入れよう・・・蓋付きのゴミ箱!!!
味噌は・・・・土鍋の中!!
(これは後悔した、土鍋は水分を含みっぱなしだと割れる)^^;

さあ、金も無いから外食せずに最初のご飯を炊こう!!
おかず・・・冷蔵庫も無いも無い!!ストックが買えない
仕方ない、納豆と鯖の缶詰を買ってきた
炊飯器はどうにか動く
さあ食べよう♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・
缶切りが無かった!!!

納豆だけの夕飯を終わって、ほっと一息
さて、テレビも無いからラジオ~~~~
この時間はプロ野球だ
そう思って聞いていると・・・・トントン~~
「すいません隣の者ですが」・・・「はいはい」
「夜分すいません、隣の者ですが新聞を取ってくれませんか?」
見たら「赤旗」だった
丁重にお断りををして座ると、また・・トントン
「すいません隣の者ですが」・・・今度は違う声
「夜分すいません、隣の者ですが新聞を取ってくれませんか?」
手元を見たら「聖教新聞」
両隣は創価学会と共産党!!
これは選挙の時にマジに困った
両方が「公明党をお願いします」「共産党をお願いします」
必ず声をかけてくる
僕はにこやかに
「はい、入れさせていただきます」
両方に同じ事を言った・・・うん、八方美人だ^^
結局、選挙には行ってない(((爆)))

さて中央線の爆音も睡魔と若さには勝てない・・
もっとも、爆音は1週間で慣れたが
布団を敷いた
なんと!!!!!!・・・・畳が見えない!!!!!!
三畳の部屋はパズルのように物がぴったり収まった
物で埋まって、畳が見えない
何となくリッチな気分になり、就寝
単に狭いだけなんだけど(((爆)))

こうして、三畳一間の生活が始まった~


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: