キプロス31-35(最終回)




さあ、今日は、、、
お店も、博物館なんかもほとんどお休み。
ガソリンスタンドも。

ってことで初詣、、、もちろん教会へ。
教会巡りでもしよう。

それに、、、OKだったら、、、

ゆっくりの朝食をとりにいくと、、、
あ、いたいたマクダフさん。
McCduff

今日、一緒にドライブしませんか?
だんなさんは”そんなとんでもな、、、”と困惑顔。
奥さんは、”いいじゃない。それは助かるわ”
だんなさん”じゃあ、お願いしますか。”

というわけで一緒にドライブ。
ふたりはどこでも好きなところへって。
案は近くの教会、修道院巡り。

まずは、近くの村へ。幹線道路を外れるととたんに分かりにくくなる。
でも持ってる地図はそれほど細かくない。

地図をだんなさんに渡すも、ええ~い、こっちかな?
あ、着いたみたい。
広場に車を止めていると、、、近くの家から管理人らしい人が出てきて、
カギを開けてくれた。

この教会千年近くになるの??すごいねえ。アイコン、そしてロウソクを捧げて、
新年の初祈り。神社なら初詣だな~。
おみくじは、、、あるわけないか^^

こんな小さな村にもこんなに古い教会がある。
車ならでは、キプロスならではかも。
初詣

さあ、次だ。
ここへ行きま~す。
地図のそれらしい方向へいくものの、道がやけに狭くなってきた。
これは間違いみたいだね。
戻りましょう。
バックバック^^

まあ、行き損なってもいいか。と走り出したら、、、
あ、こっちだ。こんな新しい広い道があるじゃない。
観光バスも余裕で走れそう。
これで無事着きそう^^

さあ、着いた。
ここは本当に観光バスが一杯来そう。。。
僧院だ。いまも修行に使われる寮のような建物。礼拝所。
そして、岩穴に作られた宗教施設。

ふう~ん。それにしても僧院が多いな。
住民と同じくらい、、、ってわけはないだろうけれど、
ほんとに多くの人が、キリスト教の僧侶として修行してた。。。
キプロスはキリスト教に染まっていた。。。
トルコからの移民が増えるまでは。

<ここで、いったいどんなことが起こったのだろう。。。
キプロスの歴史が頭をよぎる。。。そして、さらに初詣は続く。>


■■キプロス32(さらに初詣[7日目。1月1日])■■

さて、次の初詣は、、、
山の方へ行こう!
つづら折の道を登っていく。

あ~、上は雲の中だなあ。
雨じゃなきゃいいけど。。。

ここにも教会が。
小さな小さな博物館があって、小学生低学年くらいの男の子が
番をしている。僧の姿だ。

さあ、お昼にしましょう。
戻るか、先に行って下りるか。
すぐみたいだから、先に行きましょうか。

。。。
ところがなかなか街につかない。
間違えたかな~。

そのうちマグダフさんの奥さんがとっても不満そうになってきた!!
戻ればよかったのに!!
だんなさんがなだめる^^;

あ、町に出た。小さな小さな町。
ここで食べましょう。
あ~良かった^^

町の中心にパブ兼、喫茶店のようなお店。。。
店に入ると、、、!!これは!?

う~ん、驚いた!!
これがキプロスなのか。これが本当のキプロス。。。
店には近所のおじいさんたちがいる。
憩いの場なんだ。

でもいる人たち、、、
みんなとっても背が低い。。。
ずんぐりむっくりした体型。。。
なんて言えばいいんだろう。

中年太りした男性を、色を真っ黒に日焼けさせて、
身体を上下に、半分くらいまで押しつぶしたみたい、、、
イメージ湧くかなあ。

顔も大きいのに、、、
そうそう、店番の女性は普通だ。。。

気を取り直して中に入っていくと、
親しげに近寄ってきて、握手、そして、新年の挨拶~。

テラスの席に陣取る。
おじいさんたちはいつもの会話をしてるのだろう。
でも、新参者に興味津津ってところ。

庭では、羊肉だろうか、豚を丸焼きするように、クルクル回っている。
ロースト肉だ。

メニューからサンドイッチ。そしてコーヒーをたのむ。
すると、店のお姉さん、ネスカフェでいいか?と聞く。
う~ん。初めて聞いた^^
でもここではコーヒーはネスカフェなんだろう。

結構なボリュームのサンドイッチを頬張っていると、
店番のお姉さんの子供が二人、私たちの横にやってきた。
お昼らしい。

何を食べるんだろう、、、
と見ていると、庭でローストしているお肉に、、、
オレンジジュース!!
オレンジジュースをかけて食べてる。
え、他には??
肉にオレンジジュース、、、それだけ??
これがお昼。。。

なんとなく、ここにいるおじいさんたちの体型が
どこからきたのか、わかった。
これが、伝統的なキプロスなのか、、、そうなのかもしれない。

<昔ながらのキプロスの姿を目の当たりにして、複雑な気持ち。。。
これも町に入り込んでこそ。。。マクダフ夫妻との旅。
次にはいったい何が??>


■■キプロス33(そして初詣[7日目。1月1日])■■


もう、いくつ回ったかな??
そろそろ、日暮れが近いな。
正月の夕陽、沈むところ見たいな~。

そうだ、ホテルのある海岸線に教会があったな。
昨日行ったあの教会、バナナ畑の向こう。

ギリシア正教の教会。下の浜辺を望む場所だ。
教会の中はやはりアイコンが飾られて、
礼拝の人々はひとつひとつのアイコンにキスをしていく。
こじんまりした教会だけど、
浜辺が近いし、綺麗なつくり。

近くにレストランもある。いかにも海水浴客相手~
なんだかのどが渇いたし、何か飲みましょう。
でも開いてて、近所の人たちも一杯いる。

あ、アイスクリームもありそう^^
アイスクリーム、食べましょう。どうです?マグダフさん。
アイスあります~?

沈み行く太陽を見ながら、
アイスタイム~。
。。。

そろそろ夕暮れ、
ちょっと写真取りに行きましょうよ!
海に沈み行く夕陽をバックに。

島がある。
光る海の上、浮かんでるよう。

日の沈むのは速い。いつもそう。
太陽も拡大鏡を覗いたみたいに大きくて、
見る間にぐんぐん落ちていく。
海に飲み込まれていく。。。

今年も初日が終わる。しずかに。


ホテルへの道、またバナナ畑を通り抜ける。
バナナは青いビニール袋に入れられている。
夕陽が落ちて薄暮のなか。

今日はありがとうございました~。
さ、車をホテルに返さなくっちゃ。


明日はキプロス最終日。

<長かったキプロスの旅もいよいよ大詰め!どんな最終幕となりますやら>


■■キプロス34(バシリス[7日目。1月1日])■■


フロントに車のキーを返す。
いよいよ旅も終わりだね~。

通い慣れたレストランでの夕食も今日が最後。。。
明日の出発時間はと、、、午後2時過ぎだね^^
午前中は街に出る時間はあるな。

フロントのあたりを歩いていると、、、
あ、バシリス!!

’そう言えば、車のこと!’
オ~そうそう!!
カギとってくるから、ちょっと待ってて!

連れ立って、ホテルの駐車場へ。
フロントを抜けて表へ、、、ここ宿泊客用の駐車場じゃん。
従業員用のってないのか?w

これこれ!かっこいいだろう!
銀色のMITSUBISHI GALANT ターボ付き
’おお!いい車じゃん
さ、乗って乗って!

乗ってみると、やはりカーオーディオがあった。
う~ん、ほんとだ、、、日本語だ^^

ほら、これでボリュームをあげてえ、
これを選ぶとお、、、
軽く操作をご説明^^

しかしこの車いくらしたの?
3年落ちで、、、おお!日本円だと300万円!?
ううむ、やはり高い!
パリ・ダカールラリーで三菱のパジェロは連続優勝していることや、
キプロスではオフロードドライブができる場所が多いこともあって、
三菱車は人気が高いらしい。
300万円かあ、、、手が出ないわねえ^^;

ちょっとエンジン掛けてみて!
’おおお、いい音だ^^よく走りそう~
アクセルをちょっと吹かしてみる。。

ヴォボボボボォ~~~ン!!!

う~む。これはいいかもお
バシリスもうれしそう^^
走り屋さんにはたまらないでしょうね~~。

Basilis
バシリスと愛車

そのあとは一通り自慢話を聞くひとときw

’それじゃあ、おやすみなさい
ありがとう!
’ありがとう!

なんだか結局、カーオーディオの操作がどうと言うより、
バシリスの車自慢みたくなってしまったw
まあ、それも良いでしょう。
昨日はこっそり飲み物サービスしてもらったしね^^v

考えてみると、こんな機会もいいものだ^^
一人旅って、寂しくて退屈なばかりかとも思ったが。。。
こうなってくると一人旅も悪くない。。。
さあ、部屋へ帰ってパッキングを始めなくては!

<長いと思った7泊8日の旅もいよいよ終了。終わりとなると短かったような。。
今回の旅はなんだか盛りだくさんだったな!>


■■キプロス35(最終日[8日目。1月2日])■■


さあ、今日は最後の日、なにか買い物していこう!
何がいいかな~。
やっぱり革ものがいいかな。
でも革ジャンとかはサイズ合わないだろうな~。

お店開いてるかちょっと心配。今日は新年2日目だ^^;
久しぶりのバスだ^^
パフォスの街。この街並みとも今日でお別れか。。。

どうやらお店はほとんど開いてる^^
さすが観光客商売!
時計とにらめっこしつつ、
お店をはしご。

あ、これならいいな!値段もこの店が一番安いみたい。
まだ今の通勤鞄、十分使えるけど、
日本に帰って、しばらくしたら使おう。。。

海岸線に沿った街並み。
潮のざわめき。
人のざわめき。。。
正月2日でも人の出入りは結構ある。
年末ほどじゃないけどね!

さ、もどろう。最後のパッキングしないと^^
キプロス、また来たいなあ。
車借りて、あちこち回るの。絶対いい!
まだまだ行き足りないし、のんびりもしたい。
そうそう、結局バカンスになってないよな~^^

何もしない日を過ごすのも、たまにはいいって思ってたのに、
ついつい日本人旅行してしまったなあ^^;

いつものように、こんな機会があったなら、、、
たとえば1年に4回、こんな1週間丸々の休暇を取ってたら、
それか1ヶ月ずっと休暇だったら、
バカンスしようって気になるだろうな~。

いつもの世界や、ざわめきからも離れて
バカンスの間、本当~に何もかも忘れての~んびり暮らす。
そんな生き方も悪くない。
こんなことを実感した旅行だった。

そして、いまさらながら観光ルートだけじゃ、
わからない姿が訪れた先にはあることを。。。
あのおじいさんたちの姿は忘れられない。
伝統的な質素な暮らしをしてきた人たち。。。

観光資源、自然の資源で豊かに成長したキプロスもあれば、
昔ながらの姿もある。。。

あ、迎えのバスがやってきた。さあ、出発だ!
帰る家が、いつものエジンバラの街が待っている。
アディオス!チャオ!キプロス!
いつの日か、また。

★★
----------おしまい-----------


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