GMPY-net'裏'版

カツオ=オオツカ



今日はねむかった。
今日は世界の「カツオ=オオツカ」に会った。
彼は世界の小澤や世界の北野と肩を並べる世界のカツオ=オオツカだった。
カツオ=オオツカは、世界でも名が知られているにもかかわらず、全然偉ぶっていなかった。
なんて謙虚なんだろう、と思い、少し感動した。
だからさほど緊張せずに話をできた。
そして大分慣れてきたところで、調子に乗った俺は誰もがしたくなるような質問をした。
「やっぱりカツオは好きなんですか?」
「ん?カツオって自分を好きかってことですか?」
「いやいや、魚のカツオですよ」
「さぁ、そんな魚知らないです。へぇー、私と同じ名前の魚があるんですねぇ」
…知らないのかよ。
ってかそれ魚のセリフだよ。
私と同じ名前の人間がいるんだぁ、って。
多分魚のカツオの方があんたより有名だよ。
なんだか寂しくなり、その後すぐ帰った。
途中、ふと魚屋でカツオを買った。
家に着いて、カツオ=オオツカの家での会話を思い出すと、なんだか腹が立った。
そのよく分からない怒りのようなものを、買ってきたカツオにぶつけた。
カツオを包丁でバラバラにした。
すると一応落ち着いたので、やれやれと思いながらカツオを食べた。




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