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遠い日の うみ
水平線が 少し恥ずかしげに ゆらゆらとうつむきがちに見えた
夕日が、心持ち強引に誘っているから
砂浜を駆け回っていた子犬も、ふっ と立ち止まり
その成り行きを見届けようとしているのか、黙って佇む
リードの先はゆるんだままだ
水平線の向こうは白い客船が 水平線の中に沈んでいく
まるで、湯船の中に身をひたしていくように
足下にはさざ波が苛つき気味に寄せては引いていく
遠い水平線には風景を丸ごと茜色染めながら
陽は水平線に吸い込まれていく
足下の波も 水平線の波も同じうみなのだ
波の音が心持ち大きく鳴りながら 今日も日が暮れる
ちょっと時代遅れですが 2009年06月19日 コメント(6)