ネオ・ヴェネツィア戦線

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プロローグ



どこにでもいそうな、普通な高校2年


部活も特にやってない帰宅部。


でも、そんな僕にも自慢できることがある


学校で一番可愛いと噂の木村恵理・・・


実は彼女なのだ


このことは親友の慶太と綾以外には秘密にしてある。


だから、デートは決まって夜


2人で河原で星空を見る


綺麗に輝く星たちを見て、2人でいろいろ語り合っている


そして、今日はその日


約束は12時で、バイトをして買った天体望遠鏡を持っていくつもりだ


まさに、BUMPの天体観測が合う


とは言ったものの、それ以外を知らない(笑)



とりあえず、もうすぐ時間だから出かけるとしよう






・・・・遅いな


現在12時10分


彼女は決してルーズな人間ではなく


むしろ早く来ては楽しそうに待っているタイプだ。


でも、そこに遅れてきたのは慶太だった。


「はぁ・・はぁ・・お前やっぱりココにいたか」


息を切らしながらやってきた


「あ、慶太どうした?」


僕は、このあとの言葉を信じられなかった


「やっぱりしらないのか!恵理ちゃん、事故にあったみたいなんだ。さっき綾から電話があって、ここに来る途中にひき逃げにあったらしい。」



「恵理は・・・恵理は大丈夫なのか?!」

もう・・・訳が分からなかった


「とりあえず、運ばれた病院へ行こう!」

そうして、慶太と病院へと走った



病院へつくと、手術室の前には恵理の両親がいた

恵理の両親とは何度か会っていたし

星空を見に出かけることも許可が下りていた


「お父さん・・・恵理は・・・」


「分からない・・・もう1時間になる・・・」


悲痛な表情で俯いたまま答えた


その時、手術中のランプが消え


担当した医者が出てきて言った

「残念ながら・・・」


僕は、この後のことをよく覚えていない


恵理の両親に詰め寄られ言われたこと

そのあと、どうやって家に帰ったか


唯一覚えているのは、これが永遠の別れだと思っていたことだけだった










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