極楽招きネコのつぶやき

極楽招きネコのつぶやき

「ネコのももこの物語」1


No.1【出会い その1】

シマシマにゃんこのやんちゃ姫。
寒さにも、めげずに元気100%!!元気がなにより。

「やんちゃ姫」と言うのは、母がつけたニックネームで、本当はちゃんと名前があります。「ももこ」と言います。

「ももこ」と最初に出会ったのは4年前。
最初は、突然家の近くに現れたネコちゃんでした。

外にいても毛がきれいで、ちょっとビクついた感じだったので、どこかの飼い猫ちゃんが”お散歩”しているのかと思いました。

「早く、家に帰りなさい!」
と話しかけたのが最初の出会いでした。でも、いつまでも、じ~~と駐車場にたたずんでいるので、隣のボスネコ「クロちゃん」が帰ってきて「ネコのけんか」にならないかが心配だった。
まだ小さい「子供のねこちゃん」だったから。
2005-12-21
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≪逃げないネコ≫
No.2【出会い その2】

シマシマのにゃんこと初めて出会ってから数日後の夕方。

玄関のドアを開けた時、少し離れた場所に、”あのシマシマネコ”がいた!。前の時よりも家に近い場所で、今度は、立ち止まったまま固まってコチラを見ている!。
玄関を出たのだが、シマシマネコは動こうとしないで立ち止まったままでした。
(??たいていのネコちゃんは外にでると逃げていくのだけどなぁ。野良ちゃんは、ドアを開けただけで逃げていくのに、この子は逃げない。??)

隣のボスネコ・クロちゃんと鉢合わせをさせたくは無いし、その時、我が家には、高齢のシャムネコ「ラッキー」がいたので、早々に退散してほしかった。
ラッキーは、突然家に飛び込んできた、凶暴な野良猫に襲われてケガをしてから、ネコに過敏に反応する事があったので・・・

2,3歩近づいても逃げない。
??? ならば!と、ドタドタと足音を立てて「お家に帰りなさい!」と叫びながら近づいた。さすがに、逃げた。でも、1メートルぐらい。

あららぁぁぁ。なんで?

再度、ドタドタと「帰りなさい!」でも、また1メートルぐらい。
数回、くりかえした。駐車場のすみの車の下に入り込んだ。
たぶん、フェンスの下あたりをくぐってやってきたのだろうから、帰ったのでしょう。
と、思ったのだが・・・・・

家に戻ったら、隣の家の裏手にいるのは!シマシマちゃん・・・・・
ドタドタ「帰りなさい!」の追いかけっこで、隣の家を2,3回まわったかなぁ。やっと姿が見えなくなった。

なんで、あのネコちゃんは逃げないのかしら?変なネコ。私は、見慣れない人間のハズなんだけどなぁ。

ニャンコやんちゃ姫「ももこ」との2度目の出会いでした。
2005-12-22
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≪グレーシマシマなのでグレちゃん≫
No.4【遭遇 その1】

シマシマのニャンコやんちゃ姫との、初めての出会いの日からしばらくたって・・・・

母が言います。
「あの、グレーのシマのネコは、絶対に捨てられたネコだよ。」

グレーのシマネコちゃんは、あれから、ずっと、ほぼ毎日夕方になるとやって来るのだそうです。
そして、母が、隣のボスネコ・クロちゃんのために置いてあるカリカリを食べるのだそうです。
その様子が、かなり、おなかをすかせているようだと言います。
ちょっと、ビクついた様子で、クロちゃんの晩御飯を横取りしているのです。

クロちゃんは体の大きなボスネコ。鉢合わせしたら、ひとたまりもないだろうと、早めにクロちゃんのお茶碗にカリカリを入れるようになりました。「捨て猫ちゃん」のために。

そして、母は、グレーのシマシマネコなので「グレちゃん」と名前を付けました。

だけど、このまま、ず~っとクロちゃんとグレちゃんが出会わないハズもなくって・・・・
ついに、その日がやってきました。クロちゃんが夕方早めに家に帰ってきてしまいました!!
2005-12-26
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≪ついに、鉢合わせ!!≫
No.5【遭遇 その2】

迷子のニャンコ・グレちゃんと、お隣のボスネコ・クロちゃんの遭遇の日がやってきてしまいました。

いつものようにグレちゃんは、クロちゃんのカリカリをこっそり横取り。
でも、急に”気配”に気づいたのか、頭を上げて耳をピクピク!
母も、この様子にクロちゃんが帰って来た!と思いました。

グレちゃんは、ガブッと一口カリカリを口に入れて、すぐそばのフェンスの方向へ逃げた!
クロちゃんは、駐車場の方向から悠然と歩いて来て、近づいてから、パッとグレちゃんの方へ走りました。

「クロちゃん!こっち!こっち!カリカリちゃんとあげるから!!!!」
母が叫んでも、クロちゃんはグレちゃんの方へ・・・・・

でも、その前にグレちゃんはフェンスの下の隙間をくぐって向こう側へ行ってしまいました。そのまま、どこかへ逃げて行ったらしい。
体の大きいクロちゃんはフェンスの下の隙間を通れないのでした。

でも、テリトリーに侵入した”よそ者”を威嚇する時のような怖い形相でうなりをあげたり、猛スピードで突進して追い払う態度とは、あきらかに違うのでした。

やっぱり、グレちゃんが女の子で、まだ”子供”だからかしら?
「カリカリ」の横取りはやめろ!!
と言うだけなのかな?だったら悲惨な事にはならないね。
ちょっと安心・・・・していいかな?

と言う「グレちゃんとクロちゃん」の出会いでした。
2005-12-27
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≪「大」と「小」の追いかけっこ≫
No.6【遭遇 その3】

迷子のニャンコ・グレちゃんと、お隣のボスネコ・クロちゃんの遭遇は、時々ありました。

ニャンコは気まぐれ。クロちゃんは、いつもなら日が暮れて暗くなりかかった頃に帰ってくるのだけど、まだ、明るいうちに帰ってきたり、1日中日向ぼっこしながらゴロゴロしていたりする。
そんな日、母は、毎日、夕方4時にやってくるグレちゃんが気にまります。

グレちゃんは、ケンカはしません。逃げます。でも、体の大きさがクロちゃんの半分位しかない事を十分理解しているのか、フェンスの下を通り抜けて逃げます。クロちゃんは、フェンスの下が狭すぎて通る事ができないのです。フェンスの向こうで追いかけてこない事を確認してから、ゆっくり走り去ります。

フェンスの方へ行けない時は、駐車場に停まっている軽自動車の下へ走りこみます。クロちゃんは軽自動車の下も狭すぎて、まるでホフク前進状態。そのあいだにグレちゃんは走り去ってしまいます。

たまに、逃げそこなって飛び掛られる事もありますが、毛が飛び散る事はあっても、ケガをするほど爪をたてられたり噛みつかれる事はありませんでした。
クロちゃんが本気で威嚇してケンカを挑んでいる様子はありませんでしたが、どうみても、グレちゃんの勝ち!でした。

物置の下へ潜り込んだり、フェンスの間の隙間を通り抜けたり、その追いかけっこはまるで「トムとジェリー」のようだと母は言います。

グレちゃん、本当におウチに帰れなくなっちゃったの?忘れちゃったの?飼主さんがわかるのなら、連れて行ってあげるのだけど・・・・
2005-12-28
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≪やっぱりグレちゃんは・・・・≫
No.7【正体判明 その1】

迷子のニャンコ・グレちゃんが、毎日のようにやってくるようになって1月以上たった頃。

相変わらず、お隣のボスネコ・クロちゃんに追っ払われて逃げているけど、それでも、毎日夕方やってきました。

母は、グレちゃんは、迷子ネコではなく捨てられたと言います。こんなに毎日おなかをすかせているんだから、飼いネコであるハズは無いし、迷子のネコを探している人にも出会っていない。町内の掲示板にも、電柱にも、スーパーの入り口にも「迷子ネコを探しています。」の張り紙が無い。やっぱり捨てられたネコちゃんだと言います。

そうなのかなぁ。なんだか、説得力のある説だよね。
と、なると毎日やって来る事になる。隣のクロちゃんとは、そのうち仲良くなるだろうけど(そうなって欲しい)問題は、我が家のニャンコ・ラッキー君。

ラッキーは、突然家の中に飛び込んできた野良猫に襲われてケガをして以来、外に来るネコに神経質に反応する事がありました。大丈夫かなぁ・・・・体調崩さないといいけど。

あの頃は、身元不明のネコよりも我が家のネコちゃんの方が心配でした。
そして、意外な人から、迷子ネコ・グレちゃんの情報がやってきました・・・・・
2006-01-04
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≪名前は「ももこ」だった≫
No.8【正体判明 その2】

その日、帰宅して玄関の近くまで来たとき、何かが動いたような気がして振り返った。日が暮れて暗くなってきた塀の隅っこに、あのグレーのシマシマねこ・グレちゃんがじっとたたずんでいた。

玄関のドアを開けたら、母が台所から飛び出してきて、まくしたてるのです。
「グレちゃんの飼主が見つかったの!なのに、今日は、クロちゃんが1日そこいらにいるから、グレちゃんが来ないの!」
「いるよ、そこに・・・・・」

早くコレを食べさせてと、ネコ缶とスプーンを渡された。
??グレちゃんのおウチが分かったのね。だから、ネコ缶を食べさせて引き止めておくんだね・・・・と理解した。
とりあえず、また外に出たら、後ろから母が叫んでいる。
「ももこ」って言うんだって!

「ももこ」おいで、ご飯あげるから・・・・

でも、やっぱりちょっとビクついて警戒しているのか、動かない。コレじゃ、なんだか分からないかな?と缶詰を開けて

ほら、ご飯だよ。「ももこ」おいで、ご飯だよ・・・・

明らかに、戸惑っている様子だったけど、ちょっと近づいて来た。食べてって言っても、このままじゃ食べにくいよね。そうだ、物置に資源回収に出す発泡トレイがあった。洗ってあるし、あれをお皿がわりにしよう。と、物置に行った。トレイを取って出てきたら、後ろに「ももこ」がいた。まだ、警戒しているのか、飛びのいた。

「ももこ」おいで、ご飯だよ。

と玄関の前の明るい所で、トレイに缶詰をあけたら、1メートルくらいまで近づいてきた。でも、それ以上寄ってこなかったので、1歩さがったら、トレイまで来てあたりを見回しながら食べてくれた。よかった。

トレイが軽すぎたのか、動くので、そぉ~~~っと1歩近づいて、そぉ~~~っと手をのばして、トレイを押さえたら、ちょっとだけビクっとしたけど、そのまま食べつづけてくれました。

あなた「ももこ」なの?お家が見つかったらしいよ。よかったね。

食べてる「ももこ」にそう話し掛けてみました。やっぱり、怯えているのか、時々あたりを見回しながらキレイに完食。やっぱりおなかが空いているのかなぁ。
でも、飼主さんが見つかったらしいから、お迎えに来てくれるんでしょう。よかったね。

「ももこ」ちゃん、どこかに隠れる寝場所があるんでしょう?早くそこに行ってもうおやすみしなさい。

と、言ってみたけど・・・・でも、トレイを片付けはじめたら、振り返りながら立ち去って行きました。

それでは、これから、じっくり母から「ももこ」ちゃんの話を聞かなくては・・・
2006-01-05
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≪飛び込んできた情報!≫
No.9【正体判明 その3】

近所に、やって来るようになった、グレーのシマシマネコちゃん。母は、迷子ネコなら飼主さんが、きっと捜しているだろうと、電柱や掲示板の張り紙を気にしていました。
それ以外にも、「ネコ好き」のご近所さんにも、それとなく話してみたり。よく行くクリーニングの店員さんも自宅でネコを飼っている「ネコ好き」。誰か、捜している人がいるかもしれないと、よく話しをしていたそうです。

ある日、スーパーに買い物へ行く途中、近所の酒屋さんの奥さんに店先で声をかけられたのでした。「こんにちは・・・・・」と少し立話。
家にネコがいるのを知っている奥さんは、ネコ捜しをしていると話し出したのだそうです。

店のお客さんの家のネコが家出して捜しているので、見かけたら教えてと話し出しました。
うちのネコなら見分けられるけど、よそのネコを見分けられるかしら?
と母は内心思ったそうです。

その、捜しているネコは、メスネコで子供みたいに小さい小柄なネコ。
春に初めて子供を産んだのだが、子猫をよその家にくれたやったら子猫を捜して家出してしまった。
配達の時に家の中にいるのを2回しか見たことが無いけど、グレーでアメリカンショートっぽいシマがあるネコ。

あれ?それって・・・もしかしてグレちゃん?

家出したのはイツの事?と聞いたら6月だと言うのだそうです。
今は8月、グレちゃんが姿を見せ始めて1ヶ月ちょっとかな?6月の終わりか7月の始め頃・・・やっぱりグレちゃん??

そのネコなら、ほとんど毎日4時にウチに来るよ。間違いないよ。
と言ったら、酒屋の奥さんは、よかった、すぐにお客さんに教えるね。と大喜びしたそうです。

ここで、ネコ捜しの話が「向こう」からやってくるとは意外。でも、よかった。誰からの話でもグレちゃんの飼主が見つかった。よかった。と喜んで家に帰ってきたのでした。

その日から、私たち家族と「ももこ」と言う名前だったグレちゃんで、飼主さんが迎えに来るのを待つ日が始まりました。
2006-01-07
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≪大事なお客さま「ももこ」≫
No.10【お迎えを待つ日 その1】

お名前は、「ももこ」ちゃんだったと判明したシマシマネコのグレちゃん。

身元が判明したその日の夜にも、飼主さんがお迎えに来るのかと思いました。
でも、母は、「夕方の4時に来る」と言ってきたので、今日は来ない。明日かな?と言っていました。

「夕方4時」と言ったので、毎日4時には、「ももこ」にカリカリを用意して、ここに来てもらわないとね。明日からも、ちゃんと毎日「ももこ」が来てくれるといいね。早く、飼主さんと再会できるといいな。なんだか、とても、うれしかった。

今までは、お隣のボスネコ・クロちゃんのカリカリを横取りして食べていたけど、明日からお迎えが来るまでは、「ももこ」は大事な預かりネコ。ちゃんとご飯をあげないとね。
クロちゃんのお茶碗とは別に・・・・でも、2,3日の事だろから・・・・
まだ、未使用だったピンクの植木鉢の受け皿をカリカリを入れる「ももこ」のお皿にした。

クロちゃんは、相変わらず見かけると「ももこ」を追いかけて追い払おうとするのです。
本気で威嚇してはいないけど、ここで「ももこ」にケガをさせられないので、なんとか仲良くしてほしいと思いました。
まずは、クロちゃんにカリカリ。その後で、ももこにカリカリ。お茶碗も別にしたし、たぶんネコの世界にも序列はあるだろうから、新参者のももこは後で。

翌日から、帰宅して一番に「迎えに来た?」と聞く日が始まりました。
「迎えに来た?」「まだ、来ない」
この会話が毎日続く事になってしまいました・・・・・
2006-01-08
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