マイプライベートBL

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龍と竜

龍と竜
著者名:綺月陣
出版社:海王社 ガッシュ文庫

龍と竜

内容:
ヤクザ・石神龍一郎×20歳・カフェでバイト、夜はホスト・乙部竜城
竜城は5歳の弟・颯太と2人暮らし。家計のためカフェでバイトをしていた。そこに訪れるどう見てもヤクザのイシガミの毎度の注文は「キャラメルラテ、ショート、ミルク多めで」である。しかもカップ持参し、空気浄化を気にして禁煙を実践するエコヤクザである。バイトの面々はイシガミを恐れ、彼の相手をするのはいつも竜城だった。
カフェのバイト以外に、竜城は夜のバイトであるホストクラブでも働くようになった。お金のためだ。ホストクラブでは順風満帆ともいかず、嫌がらせを受けたりした。クラブのオーナーは実は石神で、彼がNo1を差し置いて竜城を指名するので、竜城への風当たりは増すばかり。
しかし一方、颯太と竜城の生活に石神は浸透していき、まるで家族のような繋がりが生まれる。

感想:
よかったよー。涙が出た。

子供にゃ負けちゃうよ。ヤクザものにほど遠い家族団欒があるんだもん。それを3人が欲しがってるんだもん。
颯太の背中のアップリケに感動したよ・・・

竜城のように一生懸命生きようとする話は大好きだ。誰にも頼らず、でも本当は頼りたい、だけどプライドが許さない。時々見かける設定だけど、こういうのはとっても好感を持ってしまう。これって私の年の功かな・・・必死で生きてるんだもん。打算なしで。必死だからこそ、颯太の存在はオアシスなんだろう。
打算ありのお話を以前読んだことがあって、その時は問答無用にそのお話、気に入らなかった。やっぱ、年相応か・・・


石神もヤクザでありながら、竜城に真摯であろうと努力する。ヤクザはヤクザだから悪いのだけど、竜城のボロアパートに入れてもらうに当たり、もうその時点から2人を守ろうという気概はあったのね。と言っても、竜城に惹かれてたからだろうけど。それこそ、家族団欒ごっこをしながら、本物を夢見ていたのだろう。そのことを竜城は石神のマンションで実感する。広い部屋にひとり。すごく胸がキューンとした。
それとエコヤクザには笑わせてもらった。マイカップとか禁煙とか子供は宝とか、本当なんだけど、それを大真面目に言ってるところがステキというか、笑えるというか。

久しぶりに本を読みながら涙が出た。
綺月さんの作品は『獣』あとしばらく読めないぞ、と思ってたけど、いいリハビリになった。あれをもう1個読んだら、もう、あたしゃ目がグルグルするよ。

奨は、ちょっとがっかりだったな。鉄といいコンビだな、と思っていたのに阿呆みたいなMで、そんな奨を尊敬してる鉄に幻滅。この2人にもうちょっと救いが欲しかった。

表題、2人の名前だったのね~買うときは全然、名前だとは思わなかったんだよね。


評価:A
エッチ度  ☆☆☆★★
感動度   ☆☆☆☆☆
ワクワク度 ☆☆☆☆☆


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