マイプライベートBL

マイプライベートBL

秀香穂里

秀香穂里

書籍名: 虜-とりこ-
出版社:徳間書店 キャラ文庫
虜
内容:
藍原徹(29)は関東甲信越厚生局麻薬取締部の取締官である。藍原が唯一の肉親である生き別れの弟と再会した時、弟はダブルエスと呼ばれる覚醒剤によって歩道橋から転落し、脳死の状態であった。覚醒剤を憎み、ダブルエスを巷に流通させるレセプターという組織の「ゼロ」という男を追う藍原。しかし手がかりは掴めない。
たまたま立ち寄った喫茶店「水屋」で藍原は神堂玲司(27)と出会う。虐待された過去を持つ藍原は人に触れられるのが嫌い。そのためかいつも愛想がなく、同僚からも避けられている。しかし神堂という男は藍原にとって心地良い存在だった。神堂は裏社会にも顔が利き、覚醒剤の情報をリークしてくれる。神堂に惹かれ、半信半疑ながらも神堂と行動を共にする藍原。そしてついに藍原はレセプターのゼロにたどり着く。

感想:
マトリ×喫茶店アルバイター兼裏社会案内人のお話です。
面白かったです。すっごいリアル感。これよ、これっ、って感じ。
銃という呼称ではなく実在の銃の名前、覚醒剤という名詞ではなくダブルエスという実在しそうな名前。それも組成まで書いてある。ま、小難しく書いて、さらに書きすぎかなと思われなくもなかったけど、これくらいのリアル感があるほうが私は好きです。バカラの説明はやりすぎと思いましたけどね。

恋のお話も、死線で愛し合う感じがあってよかったです。
ただ、心には残らなかった・・・何故だろう?
藍原が神堂に惹かれていく過程がわかりにくかったからかな?それと神堂の魅力がいまひとつだったんですね。印象的なようで印象的でない。藍原と相対する過去を持つ人間といいう立場は魅力的なはずなのに、ピンと来なかった。
反対に、必死でダブルエスの出所を追う藍原はよかったです。もうちょっと硬いイメージの男でもよかったかも。ま、藍原は外見と中身は正反対で、ハードな生き方をしていますが。
エッチをもうちょっとハードなエロエロにしたら、よかったなぁ。いや、エロいのですけどね、藍原が「痛い」って苦しむとか・・・(*UU*)

浅見の使い方がよかったです。
私は最初、藍原の相手はこの人かと思ってしまった。きちんと藍原の気持ちを説明するような感情の動きを書いてあったので、違うんだということはわかりましたが。もう少し焦らしてくれてもよかったかな。

評価:C
エッチ度  ☆☆☆☆★
感動度   ☆☆☆☆★
ワクワク度 ☆☆☆★★

書籍名: くちびるに銀の弾丸
出版社:徳間書店 キャラ文庫
くちびるに銀の弾丸
内容:
ゲームソフト会社に勤める澤村はソフトの対外的プロモーションが主な仕事。今度の担当は鳴り物入りで移籍してきたゲームディレクター・水嶋の新作。澤村より3歳年上の男には、トップクリエイーターとしての自信とプライドが伺える。細い体と端正な顔立ちは静かな気迫に満ちていた。
澤村は自分の招いたミスで水嶋に迷惑をかけてしまう。謝罪の意味を込めて飲みに誘う。他の社員の前では自信に満ちた水嶋だが、澤村の前ではおかしい。当惑したような目で、視線をそらす。女関係は派手で下半身に倫理観のない澤村だったが、そんな水嶋に興味が湧く。そして水嶋がゲイであることをつきとめ、さらには肉体関係を結ぶのだった。

感想:
なんでもっと早く読まなかったのだ、私は。
1ヶ月以上も前に買ってたのに。
こんなにツボな作品は久しぶりでした。

買った理由は、秀さんの「虜」という作品を読んだ時、すごく文章もお上手でだったし、ゲームクリエイターのお話にとっても興味があったから。

主人公の澤村は女性関係の派手なストレートで攻め、受けの水嶋はおぼこなゲイです。
この水嶋が私のツボ!!
澤村に連れて行かれた店での駆け引きのような会話が、もう、ドキドキ。水嶋の狼狽ぶりに、私も突っ込みたくなったよ。好意を持ってる相手の姿を見たいのに視線を合わせられない、セクシュアルな話されるとそわそわして、ビクついちゃう。百戦錬磨の澤村にかなうわけないよね~。

年下で部下のクセに横暴な澤村も嫌いになれないです。
海岸を手をつないで歩くとか、水嶋が経験できなかったことをしてあげるって、優しいのか残酷なのか。
ただ、からかいと興味本位の体の関係(それも触るだけ)は、水嶋がかわいそうだったです。水嶋は好きだから切り捨てられないようだったけど。

でも、そんな関係に水嶋が見切りをつけたとき、自分の本当の気持ちに気付く澤村です。水嶋のマンションに乗り込んで強引口説き。最初は拒否されるけど、いつしか水嶋も受け入れてしまい、結局のところハッピーエンドです。でもストレートの澤村らしく、現在は好き、という書きかただったので、未来永劫ラブラブを誓うのではなかったのが心配。

評価:A
エッチ度  ☆☆☆★★
感動度   ☆☆☆★★
ワクワク度 ☆☆☆☆★

書籍名: チェックインで幕はあがる
出版社:徳間書店 キャラ文庫
チェックインで幕はあがる
内容:
花岡唯(29)はフリーのルポライター。今回の目的は新進の外資系ホテル・クラヴィア横浜の若き総支配人・沖田恭一(36)の裏の顔を暴くための潜入取材。沖田の秘書見習いになりすまし、彼のダークな部分をキャッチしようと画策する傍ら、沖田の丁寧な仕事ぶりに共感を抱く。花岡が見た沖田の抱える問題は、身内からの反目であった。
ホテルでのパーティーに出席させられた花岡はタキシードに四苦八苦する。そんな花岡を手伝ってくれる沖田だったが、近づく男前な顔にドギマギする。そんな沖田に強引に抱かれた花岡は・・・

感想:
秀さんは眼鏡がお好き。花岡はコンタクト愛用らしいですが、今回は眼鏡くんです。

話としてはよくあるパターンです。違うところといえば、主人公がフリーのルポライターということでしょうか。潜入取材中に恋に落ちる、んん、お話としてはありふれてます。
しかし秀さんはそんな話でも魅力的に書くコツを知ってます。
彼女の作品で一番好きなのが、「こんな人、もしかしたら存在するのではないか」と思わせる筆力です。
ホテル然り、沖田と側近の確執然り。きっとこの世界ではそういう問題が起こってるのかもしれない、と思わせる文章力は何者にも替えがたい魅力だし、武器だと思います。
でもそれって、地味なんですよね。
突飛な設定とか、学生キャラとか、「この受けは女でいいじゃん」と思ってしまうお話とか、そういったBL的設定が迎合されるこのごろのこの世界。BLであってもリアルさを求めてしまう私には少し悲しい現状です。

沖田はオレ様でデキる男です。花岡も自分の目的のために地道に情報収集します。この2人、どちらも女で済まされる話ではありません。花岡が女性だった場合、もっと派手な書き方になるかも。でも花岡は男です。沖田を意識しながらも目的のために画策する。しかし、打算的になろうとしながら、なれない花岡です。そんな計算不能なシチュエーションが好感です。

ただ、心に残らないんです。
読んだ最初の時は「読んでよかった」と思うのですが、「くちびるに~」の水嶋ほど心に残らないのは何故だろう?「くちびるに~」は続刊を読みたいと思った。この作品は思わない。(でももし出版されれば読みますが)
そこらへんの線引きが我ながら説明不能です。多分、好きなものに理由をつけることは出来ないのと一緒かな。

評価:C
エッチ度  ☆☆☆★★
感動度   ☆☆☆☆★
ワクワク度 ☆☆☆☆★

書籍名: 挑発の15秒
出版社:徳間書店 キャラ文庫
挑発の15秒
内容:
保坂一彰(33)は営業から転身したCMプランナー。斬新なCMで一躍有名になった。酒を呑むと自制心が崩れ、鍵や携帯電話をなくしてしまう癖がある。ライバルの風間仁志(31)はそんな保坂に冷ややか。痛烈な言葉で保坂の闘争心に火を灯す。
その風間が保坂のマンションに引っ越してきたという。遠からず近からず噛み合わない会話をする2人。
そんな中、大手企業の新しいCMプランニングのコンペが行われることになった。保坂対風間の一騎打ちである。パイロット版作成の段階ではあるが、妥協は許さない。保坂はモデルの瑛にCM出演を頼み、その夜、したたか酔って瑛と共にマンションへ帰ったところを、風間につかまる。瑛から引き離され、そのまま保坂は風間に強引に抱かれるのだった。

感想:
・・・・期待大ハズレと言ったら失礼だろうか・・・・
仕事がらみ、30代という年令、年下攻め。どれもこれも私の好きなシチュエーションのはず。でも全く萌えなかったです。
好みでなかったところを書くと、業界物、受けが軽薄調。
業界物でも例えば「ADコンプレックス」はそれなりに面白かった。
今回は何故にこんなに落胆してしまったのかな?

受けが軽薄調というのが一番痛かったです。保坂は本当はとってもステキな男です。仕事の相手とは寝ないと決めてるところなんて、いいはずなのに、呑んだらめちゃめちゃになって、それを自信も楽しむところなど、もうちょっと軽薄さを薄めにしてくれればな。
軽薄なのにスーツ着用というのも、なんかヘン。でも営業からの転身だから当然なんだけれど、なーんかしっくりこなかった。

風間に関しても魅力的ではなかった。最初は皮肉ばかりで、「きっと保坂のことが好きだから、こんなことを言うのだろう」という推測はできました。冷徹な言葉の影に、読んだら「もう保坂のことがすきでたまりません!」という雰囲気とか仕草などを、読者に理解しやすく盛り込んでくれればよかったかな。

2人の会話もドキドキしませんでした・・・悲しいです。秀さんの作品で大好きなのは受け攻めの攻防なのに、今回も恋愛攻防戦すごいのに、何故かノリノリになれなかった・・・

ではどういう風にすればよかったのだろう?
反感持ちながらも保坂は風間の作品が好きです。そうだとわかるのがけっこう読み進んでからです。
思うに、冒頭から保坂には中毒のように風間の作品を見せ、風間の作品が好きなことをもっとアピールし、それなのに風間の冷たい仕打ちにたいしてかなりな反感をいだくとか・・・・鍵のことで2人は話すようになりますが、それをもう少し後の方に持ってくるとか・・・・
変わらないか・・・?わからん。

良かったところは、瑛というモデルの存在です。この子はよかった。生きていた。ステキでした。
それから2人がそれぞれに作ったCMのパイロット版もいい出来です。文字だけで映像が目の前に見えました。そこら辺はさすがの筆力です。

今回は多分構成が悪かったのだろう、ということにしときます。次期待。

評価:C
エッチ度  ☆☆★★★
感動度   ☆☆☆★★
ワクワク度 ☆☆★★★

書籍名:他人同士総集編・他人同士4・他人同士4.7・他人同士タクティクス
出版社:同人誌

他人同士 ←参考までにパラダイム出版の本です

内容:
浅田諒一(28)は出版社に勤める編集者。多忙な日々を送っている。性癖は純粋なゲイで、寝る相手にはこと欠かないが、好きかどうかは肌を合わせないとわからない。諒一の勤める出版社に出入りする駆け出しカメラマンの田口暁(24)の住まいが全焼してしまった。諒一は同僚・菊池の強引な勧めで暁を同居させるはめになる。暁の外観は諒一の好み。でもストレートな性向の彼に強引に攻めるようなことはしない。・・・はずだった。

感想:
同人誌です。
年下攻め。
2人の初エッチはゲラゲラ笑っちゃいました。ドキドキするやら可笑しいやら。諒一のリベンジはたぶん果たせないでしょう。
お話自体はシリアスです。ワーカホリックな主人公・諒一。彼はとても男前です。諒一のお仕事大好きは本田くんを抜いたかも。(でも、ワーカホリックの基準が本田くんっていうのも、変な話だわ)

攻めるつもりが受けだった。笑えます。
以前、しいら先生の小説のにも同じようなものがあり、わざわざフリマで買ったけどがっかりな内容でした。あれからすると数段面白いし、内容も長編なので深いです。なにより主人公たちも菊池も魅力的です。

この2人の微妙な距離感がいい感じです。大人なはずの諒一が暁にしてやられる、その悔しいけど快感!がたまらなくいいです。
暁は朴訥とした青年。で、お料理上手。ここらへん、BLのツボかも。攻めでおさんどん係は好きだなぁ。それに暁はすごくセンシティブだと思う。オレ様な諒一は、実はナイーブです。諒一の心の中を覗いながらも、自分のスタイルを崩さない、距離感を保つ、そんな暁っていい男ですなぁ。

以上は「他人同士総集編」で、それ以降は2人の後日談と諒一の過去の恋愛失敗話です。少々切ない。

秀さん、やっぱ、お上手・・・さりげなく諒一は眼鏡。編集者として働く諒一のプライドとか執着とか、暁のカメラへの情熱なども、すらりと書かれてる。それでいてエッチは笑えるし、諒一の過去も見える。彼らの住んでる町も文面から覗える。
この筆力を大事にして欲しいです。新作がちょっと・・・だっただけに、次回作は期待してるんだよね。雑誌キャラ5/22発売の「くちびる~」の続編です。

評価:B
エッチ度  ☆☆★★★
感動度   ☆☆☆☆★
ワクワク度 ☆☆☆☆★

書籍名:他人同士5
出版社:同人誌 Cult7

内容:
なし崩し的に暁との関係を続けている浅田諒一だが、4歳年下で体の付き合いもあり・居候の同居人の田口暁の存在はすでに彼の心を大きく占領している。恋人未満、友達以上な2人の関係を言い表す言葉はない。
最近諒一に送られてくる過去の男・帯拓誠(たいたくみ)のメール。諒一はあえて無視を決め込む。
諒一行きつけのバーへ初めて暁を連れてきた夜、帯との最悪の再会。おまけに辛辣な言葉を放つ帯。
仕事での人間関係も、暁との関係も気まずくなり、自分自身の醜悪な部分を見せ付けられ諒一は・・・

感想:
超シリアス展開だぁ。読んでて苦しくなってしまった。
諒一、暁には大人に見えるだろうけど、暁に大人になってほしい。諒一のあの優柔不断を理解できる大人な人間に・・・
帯に振り回される諒一に、はっきり言ってイライラする。
何でも自分の敷いたレールの上で人を誘導するのが好きな帯は確信犯というか、ワル。そつなく生きてるし、多分、諒一を翻弄することで彼にも何かが得られるのだろう。何かは、不明。

諒一は素直に暁を認めて欲しいし、暁は諒一を辛抱強くあきらめないでほしい。切に希望します・・・

年内にこの作品は終結するそうだ。同人誌なのでどういう展開になるのかはわからない。BL商業誌だとハッピーエンドって決まりがあるので安心なんだけれど。

ところで、暁を見たキブラのママの反応。よかった。どの形容詞よりも暁の魅力が十分に伝わった。オカマバーのママとか、ドラァッグクィーンなんていう特殊な人物を第3者として描いた場合、とっても味なキャラになるようだ。

評価:B
エッチ度  ☆☆★★★
感動度   ☆☆☆★★
ワクワク度 ☆☆☆☆★


書籍名: 誓約のうつり香
出版社:徳間書店 キャラ文庫

誓約のうつり香

内容:
スポーツ誌の編集部に所属する南千宗(ちひろ)は先輩編集者にすすめられ、見知らぬバーに足を踏み入れた。なんと、そこはゲイの集まるバーで、男に声を掛けられて困ってる南を救ったのは、7年ぶりに再会した高校時代の親友・羽沢誓史(ちかし)ことチカだった。短いシルバープラチナの髪とモデル並みの外観。学生時代共に柔道をやっていたのに、まるで外観の変わってしまったチカに驚く南。しかもチカの本職は、なんとSMプレーヤー。そのチカが、ずっと南のことを好きだったという。チカの巧みな言葉に翻弄される南は・・・

感想:
エスエム・・・私、好きじゃなかったよね。でもひちわさんの「キャンディ」は好きだし。好きなのかも・・・

この2人、かわいい。SMプレーヤーというけど、日常のチカは激しくなくて、しかも甘々に南を可愛がってる。南はデキる男ではなくて、どっちかといえば不器用。会話も一途で、チカに翻弄される。そこがかわいい。
読んでる最中、ポワワ~ンとした気分だった。
チカの外観は想像するとハードだ。プラチナシルバーの短髪に黒の上下とロングコート。マトリックスのよう。でも、彼は「センちゃん」って言う。その妙なアンバランスさがうけた。

SMと言っても、言葉攻めが主流だそうで、ショウの時はパチパチとかもする様子。でも嫌悪感はなかった。言葉はお上品な口調で、卑猥なエロ語を連発する。そこにもやっぱり嫌悪感はなかった。
ただ、「ダイヤは胸に飾るもの」で、チカに不信感を抱いた南は、ちょっとだけ調教されるのだけど、そこはあまり好きじゃなかったなぁ。チカの冷たい態度が悲しかった。こんなご主人様なチカはイヤだなー。うーん、私、南の気持ちでこの本を読んでたのか。

なんとも不思議な雰囲気の本だと思う。ハードな熱が、フワフワした綿菓子のようなファンシーに包まれてる感じが、本全体に漂ってる。

続きが読みたい!同人誌だ!買わなきゃ!
秀さん、すごいなぁ。こんなにも毎回違った雰囲気のキャラ、どうやって考えるんだろう?しかも受けが男らしい男。今回の2人は柔道やってたから、南も筋肉男だよ。儚くて美しいからほど遠いんだもん。それなのにホモーっではなく、BLなんだ。好きだなぁ。

ところで、徳間書店さん、ペ-ジ1枚1枚に「契約のうつり香」と書いてる。表題は「誓約のうつり香」なのに。間違ってるねー

評価:A
エッチ度  ☆☆☆☆★
感動度   ☆☆☆★★
ワクワク度 ☆☆☆☆☆

書籍名: Chika☆Chika☆Escalation!!
出版社: cult7

同人アイテムChika☆Chika☆Escalation!!

内容:
カリスマSMプレイヤー・チカ×普通の兄ちゃん・南。
チカたち有名SMプレイヤーの3人は管理組合を作った。奴隷の忠誠心を高めるための研究を話し合うとのこと。第1回目の議題は『射精管理』。南はチカの奴隷ではないが、射精管理の実験に協力してもらえるよう頼まれ、しぶしぶ承諾する。日々続けられる管理に南の苦悩は深まる。

感想:
※本編は、キャラ文庫出版: 誓約のうつり香 の番外編の同人誌です。

いやはや、ナンですか・・・・バカップル・・・といいますか。
微笑ましい、アホなカップル、といいますか。
呆れるのだけど、憎めないのですよ。この2人。

だいたいSMプレイヤーに組合があることが可笑しいし、そこで射精管理について真剣に話し合うのはさらに不思議な世界。まあ、SMだから管理するのは当然なのかもしれないのだけどねぇ。SMプレイヤーが唾飛ばして賃金アップの交渉始めたら興ざめするもの。
SMの議題について真剣談義する3人。考えたら笑える。

そんな依頼を受けた南はご愁傷さまと言うか。
チカのためとはいえ、朝っぱらから自慰強要でしかも射精ナシ、そのまま出勤だし、サポーターは穿かされるわ、おかげでトイレで葛藤するわ慰めるわ。煮詰まっちゃうねぇ。確か南はチカと同じように体格がよかったよね。便座に座って葛藤するセンちゃんのことを想像すると笑えるのです。
しかも。
同じサポーターを南にナイショでチカも穿いてるんだもん!
大爆笑。
その後のエッチも、やっっちゃってください、お大事に~、と言いたくなるくらい、読者は蚊帳の外でした。

とってもラブリーな2人なのでした。



評価:C
エッチ度  ☆☆☆☆☆
感動度   ★★★★★
ワクワク度 ☆☆☆☆★


書籍名: リスキーなくちづけ
出版社:海王社 ガッシュ文庫

リスキーなくちづけ

内容:
森村千晴はあることがきっかけでどうしても50万というお金が必要だった。両親が亡くなり、小学3年生の妹を抱える大学生の千晴には50万というお金は簡単に作れる額ではない。友達に紹介してもらったバイトはホストクラブ「plutinum」のホスト。若干27歳でプラチナのオーナー・深墨慎司は、お金の必要な千晴の嘘を信じてくれ、千晴はホストとして採用される。ホストという仕事のことについて全く無知な千晴の世話をしてくれる深墨。しかし仕事でミスばかりして、ホストを辞めようとまで思いつめた千晴に、深墨は接客をさりげなく教えてくれた。千晴に足りないもの。色気。ホストは誰にでも恋をされなければならい。深墨は「僕を好きになってみませんか?」と言った。
擬似恋愛と思っていたのに、いつしか千晴の心は深墨に傾いていく。

感想:
秀さんの作品は私の場合、好き嫌いがバッチリ別れてしまうようだ。中間がない気がする。この作品は、はっきり言えば好みじゃなかった。最初から千晴にも深墨にも魅力を感じられなかったなぁ。残念。

この本は千晴のホスト成長物語である。
失敗して客に水浴びさせられたり、ヤミ金融に知らない間にお金借りたり・・・ヨウコはどう見ても怪しいよね。千晴のアホぶりがなぁ。そこが彼の魅力であるのだろう。必死で生き抜く姿は好きだけど、魅力的じゃない。
深墨も売れっ子ホストだし、自意識過剰でもなく、でも金持ちで腕自慢。過剰に千晴の人生に介入してくるのではなく、さりげなくフォロー。いい感じなんだけど、私的にはどうもキャラとして好きな要素を見出せなかった。

何でかなぁ。
多分、抑揚がないんだと思う。
千晴は一生懸命頑張ってホストになろうとしてるし、周りの人々もそんな千晴に好意的で、でもドンくさい千晴はトラブルメーカーで、っていう展開が少々ありきたり。ま、それでも主人公2人の恋愛がありきたりでないとか、読んでてワクワクしてしまう何かがあれば、面白いのかもしれないけど、物語全体がゆるやかに進む感じで、抑揚がなかった。
深墨が室峰と過去付き合ったというでっち上げの過去が実は本当で、室峰が深墨に未練タラタラだったら、もっと違う展開だったかもしれないな。

それから、絵がナンとも私の好みではない。非常に好みでない。ものすごく好みでない。
イラストレーターには悪いけど、この絵が主人公たちのイメージを大きく悪くしてしまった。ユギさんとまでは言わないけど、せめてやまがたさとみさんとか高久尚子さんだったらなぁ。可愛い系の絵がいいと思う。



評価:C
エッチ度  ☆☆★★★
感動度   ☆☆★★★
ワクワク度 ☆☆★★★

書籍名: 夜情にゆだねて
出版社:白泉社 花丸文庫

内容:
29歳ストイック系板さん×30歳元編集員・その後旅館の若主人。最初は互いに反発しあい、しだいに惹かれあう。露天風呂でエッチ。


感想:
着物がよかった。とてもエロいと思った。
リーマンスタイルの遼路が着物をものにしていく、その過程が彼の若旦那としての成長過程とダブった。

板さんの鬼嶋はわりと好みな攻めさん。緘黙で達観してるようで、してない感じがいい。職人気質で隅から隅まで小さなことになこだわる、とかそういうの好きなんだよね。

ただ、全体的に大人しい感じの雰囲気の作品で、強烈でもなく、何というか、インパクトに欠ける。続編読みたいな、とは思わなかったなぁ。
もし続編があるなら、たぶん、遼路の兄の物語だろう。なんせ高校教師で元教え子の男子生徒と駆け落ちだもん。


評価:C
エッチ度  ☆☆☆★★
感動度   ☆☆☆★★
ワクワク度 ☆★★★★





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