株式会社SEES.ii

株式会社SEES.ii

2017.12.14
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―――――

 10月20日。午前0時――。
 愛知県警に匿名の人物から電話と、名古屋市と思われる縮小地図がコピーされたFAXが
届いた。
『――本日20日の午後5時にセッティングした爆弾を、
 ――FAXに記されている複数か所にしかけました』
 電話をかけて来た人物の声は機械を通されており、男か女か判別できぬよう変換されて
いた。応対した警察官にその者は、爆弾の種類と解除方法、爆発の威力と規模について告げ、
当日は警察組織全体で対処するように警告した。


「……地図に載っているのは……50か所? 相当数ありますね? この場所すべてに爆弾を? 
……あなた、いったい、誰なんです?」
『先ほど述べた爆弾の情報は未だ世間に公開されてませんよね? この電話はキチンと録音
されてますか? 信じようと信じまいと勝手ですが、佐々木亮介に爆弾をプレゼントした
のは私です。ちなみに、マスコミにも似たような爆破予告文、爆弾の模型を送りました』
 絶句する警察官が唾を飲み込むのと同時に、電話が切れた。

 警察官はその者の言葉を信じていなかった。同じような電話やFAXやメールやSNSは
これまでにも無数に入っていた。それらはほとんどがイタズラだった。そうでないものも
大抵がカン違いや妄想の類だった。警察官の脇では今も電話が鳴り続けていたし、受話器の
隣のFAXからは匿名の人物からの怪しげな地図が流され続けていた。当然、今回もただの

 しかし、若い警察官は不思議な直感に動かされ、目の前のパソコンでメールフォームを
開き、たった今話したばかりの通話内容の概要を上司に送った。

 ただちに警察組織とマスコミに連絡が取られた。マスコミには爆弾の模型が送りつけられ、
爆破の予告らしき文書が発見された。FAXの地図のコピーは愛知県に所属するすべての
警察官に配られた。当惑する現場の警察官たちを尻目に、県警上層部は爆弾の捜索・解体・

いたことが決め手であった。
 ――リミットは20日の午後5時。
 ✖印で地図に指定された場所は50ヵ所。それも相当な被害が予想される学校・役場・
動物園・水族館・映画館・モール街・商業施設・ホテル・駅・地下街・高速道路・病院・
体育館・高層ビル・港・セントレア……多岐にわたった。
 だが、地図に指定された場所のひとつ目、ふたつ目、みっつ目のどこを探しても爆弾は
見つからなかった。電話の相手の正体もわからなかった。だが、警察上層部は捜索の縮小
を決断できなかった。これ以上の爆発は何としても防ぐ必要があったのだ。たとえ、警察の
機能をマヒさせてでも……。
 残り47か所――全警察官動員による大規模避難誘導、爆弾の捜索は続いている……。



 FAXから流れる地図を最初に見た若い警察官は思った。
 ……瑞穂区には、何も書かれてないんだな。
 けれど、若い警察官はその事実を上司に相談したり、報告したりすることはしなかった。
 ――それが犯人のほぼ唯一のイージーミスであることも……事件が完全に解決できる最後の
チャンスであったことも……若い警察官は気づかなかった。
 彼はただ、そんな程度のことは誰でも気がつくだろうと思い込んだだけだった。

―――――

 10月20日。午後2時――。
 瑞穂区の《ユウリクリニック》には今日も清潔な空気が満ちていた。
 手持ちの鞄を片手に提げて、岩渕は診察室のメディカルスツールの前に立っている。
伏見宮京子という女の顔と体と言葉のことを考える。

 ……今、選択肢は目の前にあり、俺はそれを拒むこともできる。《D》を捨て、今の
《自分》を捨てることができる。そうすれば、アイツと――京子と結婚できる可能性が
生まれる……ずっと、ずっと一緒にいられることができるのかもしれない。そう思う。

「どうします?」
 女がきく。急かしているつもりはないのだろう。ただ、楽しんでいるだけなのだ。
 そう。俺は今、この女に、答えを求められているのだ。自分の運命と、《D》の運命と、
京子の運命を左右する選択肢を求められているのだ。まるで神のように、彼らの行く末を
決定できるのだ。

 自らの人生を考える……考え続ける。たくさんの人々と知り合い、学び合い、すれ違う。
だが、俺がこれから下す決断は、それらをすべて捨てること。すべてを捨ててでも……何も
かも捨ててでも、それ以上の価値を持つ女を手に入れること……。
 やはり……失うわけにはいかない。伏見宮京子を手に入れるためならば、澤社長率いる
《D》も、過去も、未来も、何もかもいらない――……。


「……何をすれば、『それ』をくれる?」
 女の目を見つめながら岩渕がきく。口がカラカラに乾き、脚が震えている。瞬間、京子に
抱いていた欲望と愛情がドロドロに溶け、ドス黒い闇となって岩渕の背に覆い被さった。
「……簡単なお仕事ですよ」
 女が満面の笑みを浮かべ、まるで子供のような口調で岩渕に言う。もちろん、この女が
まともでないことはわかった。
 更にはまともでない選択肢を提案され、決断を求められ、
 そして――……
 ――……岩渕は、
「……わかった」と静かに首を縦に振った。ギリリと奥歯を鳴らす。
 屈辱的ではあったが、しかたなかった。
 震える指と手で、京子を誘うためのメールを打つ。
『今日は《ユウリクリニック》で診察のために名古屋に戻ってきている。会いたい』
 ひどい罪悪感が込み上げるが、しかたなかった。
 ……しかたがないのだ。……しかたが、ないのだ……。


 心の中で思う。
 手に入れるのだ。アイツを手に入れるためならば、俺は――……
 ――……敵になる。……そうだっ!
《D》の敵になるのだっ!


「隣の部屋に移動しましょうか? そこで、姫様と見ているだけでいいんですよ。《D》の
連中が血まみれになって倒れる姿を……ねえ?」
 女は本当に嬉しそうに笑った。その無邪気な笑顔は岩渕がよく知っている、永里ユウリの
ものだった。

―――――

 午後3時――。
 高いフェンスに囲まれた広い駐車場の隅に岩渕のフィアットが停めてあるのが見え、
京子は同伴していた宮内庁の警護官に話しかけた。
「岩渕さんも来ているようですし、ここからはひとりで大丈夫です」
 再び歩きはじめた京子を呼び止めて女性警護官が言った。「……わかりました。しかし、
時間は6時までにしてください。私どもは名駅周辺で待機しておりますので、何かあれば
連絡を早急にお願いします」
「……頼まれていた消防局の公務も終えたし、この後の予定も特に聞いてはいませんが……
ダメですか?」
「嘘はやめてください。『名古屋市消防庁の特別表彰式』なんて田舎行事の挨拶……結局は、
あなたが名古屋で遊ぶための方便なのでしょう?」
「……いいえ。お仕事です」
「あまりに過ぎたワガママはやめてください。宮内庁は国民の税金で動いているのですよ?」
「……はい」
「6時に迎えに来ます。食事以外の外出は控えてください。それと――消防局長にも電話
連絡を。内容は……ご理解いただけてますね? ……失礼します」

 京子は警護官と別れて《ユウリクリニック》の玄関に辿り着くと、自動ドアのガラスを
見つめ、セミロングの髪を手早く整えた。それから消防局長の携帯に電話を入れ、今後――
しばらくはイベントに参加できず申し訳ない、と伝えた。
 局長は悲しげに承諾すると、今にも泣きそうな声で、「……残念です。あんな事件が多発
しても……それでもこの街に足を運んでくれたことは……感謝いたします」
「……そんな……私は、ただ……」
「いえいえ……地元企業の自粛が広がり、名古屋の経済が苦しい状況だからこそ、殿下の
行動は……その……ご立派だと思います」
 電話を切り、自動ドアを抜けて受付の女性に挨拶をする。
 それまで平静であった心臓が微かに痛んだ。

―――――

『来ましたっ! ヤツからですっ!』
 問い合わせ担当の女性社員から連絡が入る。同時に、《D》全社員が立ち上がり、名駅
前支店のビルが揺れた。
「……繋げろ」
 電話を耳に押しつけて澤はきく。「おい、アンタは誰だ? どこにいる?」
 相手からの返事はなかった。
 ……ガセか? それともイタズラ? 澤が唇を噛んだ瞬間、電話から女の声が聞こえた。
それは……若い女の声だった。
『社長? ……澤社長、ですね?』
 電話から聞こえたのは本当に若い……若くキレイな女の声だった。
「おいっ! お前はどこにいるっ!」
 澤は叫んだ。そばにいた宮間有希が眉間にシワを寄せて澤を見る。『応えろっ! お前は
どこにいやがるンだっ!』
『澤社長……よく聞いてください。いいですか?』
 女の声は冷静で、デキの悪い生徒を諭すかのような口調だった。『丸山佳奈さんの件は
偶然です。彼女は偶然事件に巻き込まれただけですから。私はただ、それを撮影しただけ
なんです……いいですか? それだけはわかってください……私は、彼女に対して、何の
恨みも憎しみもありません……お願いしますよ』
「ふざけンなっ! アイツを助けようと思えばできたハズだっ! てめえは、それを楽しむ
ためだけに見殺した……それだけだろうがっ!」
 狂ったように澤は叫んだ。
『……彼女は立派です。彼女のせいで私の計画は大きな変更を余儀なくされました。それと
――《D》の宮間とかいう女。そいつが名駅前支店に隠した盗聴器を外してしまったから、
私もこんな手間のかかる、カネと時間をムダに使うハメになったんです。本来、あなた方は
何の関係もないハズだったのに……巻き込んでしまって、本当にすみませんでした……』
「関係ないっ? 関係ないだとっ?」
 声が猛烈に震える。手が震え、電話を耳に押し当てていることができない。
『そうです。関係ないのに、佳奈さんは死にました。……ん? 少し違いますね。少々、
死ぬのが早まった……予定が狂って早死にした。勢いあまってバラバラになって、本当に
死んで欲しかったあなたの代わりに死んだ――……みたいなことです』
「てめえ、何が目的で……」
 さらに言おうとした澤の声を女がさえぎった。
『黙って聞いてください……実は今から《D》の皆さんと、あるゲームを楽しもうと思って
るんです……いいですか? これからわたしは澤社長に、私の居場所をお教えします』
「……居場所、だと?」
『そうです。《D》の誰かが、私のいる場所まで無事に辿り着けたなら……とある場所に
仕掛けた最後の爆弾のありかを公開します』
 電話の女は楽しそうだった。『……リミットは今日の午後5時。数分前に発見できれば、
少なくとも人命くらいは助かるかも、ですよ?』
「……ナメるなよ。爆弾なンて関係ねえ……てめえは絶対に殺す」
『いい答えです』

 女は本当に楽しそうだった。『一応、忠告しておきますが、途中で《D》関係者以外の
人物の介入は許可しません。直接・間接を問わず――武器、武器と思われる道具の使用も
許可しません。車両・重機による破壊行為、放火も許可しません。そのほかにも何か不審な
行動を取るようなら、その時点でゲームは終わりです。爆弾は爆発し、佳奈さんのように
バラバラになる人々が増え、私は消えます』
「……上等だよ、アバズレ。貴様をバラバラにしてやる……」
 澤は辺りを見まわした。社長室の中では、外では、廊下では、《D》の社員たちによる巨大な
黒い人だかりができていた。男も女も年齢も関係ない、皆――覚悟は決めていた。

『それでは、ゲームの開始です。……今――私のいる場所は、あなた方の目的地は、瑞穂区の
《ユウリクリニック》3階の院長室です。お待ちしておりますね……』
 電話が切れた。
「クソがっ!」
 ……川澄の野郎の言う通り、ヤツは自分から《D》に接触してきやがった。ナメやがって……
ナメやがって……畜生が……殺す……殺してやるぞっ!
 心と体で叫びながら、澤は両手の拳を握り締めた。血液が一瞬で沸騰し、全身を激しい怒り
が包み込む。……許す気などこれっぽっちも湧きはしなかった。

「社長っ! 行きましょうっ!」興奮する澤に向けて若い女性社員が叫ぶかのように言い、
それにつられるかのように他の社員たちも口々に、「丸山さんのカタキを討ちましょうっ!」
と叫び、「コイツを殴り殺して……終わらせる、全部っ!」と叫び、「罠だろうと関係ねえ、
必ず殺すんだっ!」と叫び、「……許せない、絶対に許すものかっ!」と叫んだ。止まること
なくずっと、ずっと叫び続けている……。

 澤は渾身の力を込めて、拳をテーブルの上に叩き落とし――
「行くぞっ! 瑞穂区の《ユウリクリニック》だっ! 急げっ!」と怒鳴った。
 澤の声が静まった瞬間、社員たちの凄まじい怒号と絶叫が響き渡る。そして――それに
応えるかのように澤は――何度も、何度も、拳をテーブルに叩き落とした……。
 そう。
 澤は……社員たちを止めることもせず、抑えることもせず……凄まじい激昂に心を
犯されながら、同じように犯される社員たちを見つめていた……。


「――俺のアトラスを持って来いっ! 邪魔するヤツは、皆殺しだっ!」
 ああ……止められるワケがない。抑えられるワケがない。
 澤と社員たちに残酷な笑みが浮かぶ。それはかつて、佐々木亮介という男が浮かべていた
笑顔に、本当にそっくりだった……。

―――――

「ゴメンね。散らかってて……」
 永里ユウリが扉を開いた。瞬間、京子の下半身がすくんだ。
 そこは畳に換算すれば20畳はあろうかというほどの洋室だった。その広い部屋の壁を
埋め尽くすかのように、大小さまざまな京子の写真が貼られていた。部屋の隅には巨大な
液晶テレビが3台並び、ひとつが幼い頃に両親と遊ぶ京子、ひとつは成人式のイベントで
挨拶をする振り袖姿の京子、ひとつは過去に取材を受けた『皇室アルバム』の映像が流れて
いた。
「どう? 驚いた?」
 耳元でユウリの嬉しそうな声がした。「さぁ、入って入って」
 女の手が肩に触れ、全身が恐怖と嫌悪に震えた――その瞬間、まるで槍や剣が腹や胸を
切り裂いて内臓をえぐるように――《死》を連想させるほどの、冷たい、圧倒的な戦慄が、
京子の体を貫いた。
「どうかした?」
 体が先に理解した。数秒後、ようやく頭が理解した。何の確証も証拠もない、それでも
確信した。……なぜ、この人が? ……どうして? いったい、どうして?
 そうだ。間違いない。名古屋市で多発した爆弾事件の真相――佐々木亮介という人物に
爆弾を渡し――グローバルゲートで丸山佳奈さんを見殺しにし――彼女の最後を、命を、
尊厳を冒とくしたのは、彼女だったのだ。この明るくて優しくて頭の良い、昔から伏見宮家
と仲の良い大富豪のご令嬢……私の友達で……私が憧れる……年上のお姉さんで……。
「……本当、大丈夫?」
「いいえ……何でもない……」
 京子はユウリの目を見つめ、反射的に微笑んだ。声帯が悲鳴を上げ、両脚が走り、手と指が
今すぐにでも警察に電話をかけようとしているのがわかった。
 だが、京子はそうしなかった。
 この女は自分を欲している。自分が犠牲にならなければ、また新たな犠牲が生まれてしまう。
ほんの数秒のあいだに、京子はそれを悟った。
「今日はね、岩渕さんと一緒に見てもらいたいものがあるの。いいかな?」
 ユウリがいつもの子供っぽい口調で言い、京子は無言で頷いた。涙は出なかった。泣いている
暇などないことぐらい、今の京子にだってわかっていた。
 けれど――

『岩渕さん……助けて……』
 という、心の声を聞いた気がした……。

―――――

 『激昂するD!』 iに続きます。










  本日のオススメ!!!
 BAND-MAID様っ!!! とにかく……。


BAND-MAID様……。その魅力はまぁ、イロイロあるんスけど、sees的に最も惹かれたのは――
やはり……衣装と演奏ですかね(笑) 正直、お化粧濃すぎるのではないか? といらぬ心配まで
してしまうほど濃厚なビジュアル……。そしてメイドさん風の衣装……う~ん、嫌いじゃないス😊

 スタイルは典型的なハード・ロック。演奏はギターを軸に歌詞とメロディを乗っける王道パターン。
歌詞は普通、むしろありきたり。ただ……ツイン・ボーカルのインパクトが強く、柔剛使い分ける器用
な一面もあり。いやはや、プライドだけのクソバンドとは違って、本当――エンターテイナーな方々
ですわw
 メンバーはミク(Gt/Vo)彩姫《さいき》(Vo)Kanami 遠乃(Gt)Akane廣瀬(Dr)MISA(Ba) 
 ――の5名。seesはミクさん(真ん中のツインテ嬢)推しすね(*ノωノ)デヘヘ



↓MVもうちっと何とかなったんじゃ……ワシが監督したかったな……。

BAND-MAID様のオススメ楽曲……結局、ポチ買いしてまったseesです……💦





 お疲れ様です。seesです。
 毎度のことながら、更新遅くてすいません。(。-人-。) ゴメンナサイ…。
 のんびりしてたら年末近くて焦る~……。seesの会社は晦日まで仕事だし、それまでに
忘年会やら飲み会もあり、少々忙しい💦💦 自然と――休日は寝て過ごすだけ、みたいな
感じになっちゃうし……うむむ――やはり生活態度の改善が必要だと感じるこの頃です~……。
 あと、『スター・ウォーズ』観に行きたいし(笑)

 次回はクライマックスですかね……その後は最終回っ! 最終回は長めに作ろうか、検討中。
まあまあまあ……今話は長めだけれども、つまんない作りかも、ですからね~最後くらいは
キチンと熟考して作りましょうかねwwちなみにまた訂正と修正多そうw誤字脱字だけは
直したいので、またチョコチョコ編集しまっす。失礼しました……。

 でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし
ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。
 seesより、愛を込めて🎵







好評?のオマケショート 『……理解し難い者(たまには愚痴っぽい感じw)』

 sees   「……毎日お疲れ様っスね~」
 某配送A 「いや~seesさんこそ、毎日お疲れサマっすっ!!」
 sees   「……休み取れてます? 顔が疲れてますよ?」
 某配送A 「えっ! そんなことないっスよっ~!!  エへへへ( ・´ー・`)」

       ……seesの働く会社はグレー企業だが、残業代と休日出勤手当はある。
       ちなみに残業代は時給1000-税。休日出勤は一日14000-税。まあ良い方
       なのかもしれない……。月給は固定+能力+管理+モロモロ-税で――まぁ
       普通。休日は……まぁ、最繁期でも6~7日もらっている。しかし……この、
       仲良しの配送業者A氏は……。

 sees   「……休みとか、取れてます? 手当とか……」
 某配送A 「いやいやいやいや~…月1、とかならwwww カネは……いらないっスよ~
       (`・∀・´)エッヘン!!」
 sees   「…………ッ」
 某配送A 「……まぁ、休みなんていらないっスよボク。倒れるまで働けって言われて
       るんでっ!! 大丈夫っすよ~っ!!」

       ――A氏はそう言って爽やかに笑い、笑み、去って行った。
       ――それが、A氏を見た最後であった……。

       先日、A氏と同じ配送業者のB氏に話を聞くと……。
 某配送B 「A? ……ああ、あいつ、入院してすぐに辞めたっスよ」
 sees   「に、入院? ……会社辞めちゃったの?」
 某配送B 「ええ。腰と内臓ヤられたみたいで――退院して、家族と一緒に地元帰るって」
 sees   「……そうですか。……ところでBさんは、体調、大丈夫っスか? 休みとか?」
 某配送B 「……まぁ、休みなんていらないっスよボク。倒れるまで働けって言われて
       るんでっ!! 大丈夫っすよ~っ!!」

       ――B氏はそう言って爽やかに笑い、笑み、去って行った。
            

       ……たまにいるのだ。こういう、無知か純粋か、ゆえに――厳しい環境に疑い
       を持たず、ただ従順に順応してしまうヤツが。……どこかの企業を名指しして
      『ブラック』とは言わないが――『ブラック適応済人間』が、いるのだ。
      『黒く染まったまま、自らが黒いと認識できず、ただ放置してしまう者』が。

       ……中には、
      『死ぬまで働くことが私のプライド』、
      『仕事大好きなんで、全然大丈夫』
       ……みたいな考えのヤツもいる。…説明が非常に難しいテーマ。もっと簡単に
       言うと、
      『 適当な給与体系のクセに、ドヤ顔する、エリートブラック企業社員 』かな? 

       ……個人の生き方に口を挟む気は毛頭ないが……少し、少しだけ、思う。
 sees   「……ドMか? 人格破綻者か? 洗脳か? 才能か? 
       ……理解できねえし……したくもねえ……本当――不愉快だわ、コイツら……」

                                     💢了💢



こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。

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Last updated  2017.12.22 22:30:44
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