子どものこと、育児のこと
どうしてこんな社会になっちゃったんだ？
母親が悪いんじゃない。
社会が育児力を失っているのだ。
もともと歴史的に長～い目で見ても、育児というのは地域が担うもので、
子どもは大家族だったり、寺子屋だったり、近所の原っぱだったり、ガキ大将だったりと、集団で育つもの。
それがいつから「母親一人の手」に押しつけて、「母親一人の責任」にしたんだ？
冗談じゃないよー！！
「365日、24時間、一時も途切れなく意識を向けなくてはならない仕事」を、キミはできるか？
育児は人間が「一人で」背負うべき仕事ではない。
そんなやり方は、労力を背負わされる母親にとっても、
たった一人の限定された価値観に閉じこめられる子どもにとっても、不幸だ。
社会は、もっと育児力を回復させてほしい。
「もっと大声で泣くがいい」と書いた樋口一葉の時代の懐深さを、
日本は忘れているのだ。
© Rakuten Group, Inc.
