ゴーヤ泡盛の野毛日記

ゴーヤ泡盛の野毛日記

BARABA*


ママの指先がとてもきれいで印象に残っている。
夕方散歩をしていたら偶然野毛本通りでママにお会いしたのだ。
これから買い出しだというので、時間をみて出直した。
店の扉を開けると「来ちゃったの?」と笑顔で迎え入れてくれる。
「来ちゃいました」とカウンターに腰掛ける。

カウンター5席。テーブル席1席。
10人入ればいっぱいのスナックだ。
セット料金¥2000。ドリンク¥500~。

芋焼酎黒丸のボトル¥4000を入れる。
室内全体に甘い香りがするので尋ねると、お香だという。
音楽はジャズ。赤みがかった照明がカウンターを照らす。
ヤギは食べられる?とママが聞く。
私が頷くと、お通しにヤギのチーズを出してくれた。

タイ果実とチーズが今のテーマだという。
小さなバナナが房であり、一房¥2000だったのよと話す。

お客さんの一人がナマブシを煮てきたのを分けて頂く。
男性客が女性に変身するために化粧室に消えた。
次に来たお客さんもパスタを持ってこられ、ご相伴に預かった。
この方もおそらく男性。
次にこられた方もおそらく。
みなさんで下着の買い方や引っ越しの時の苦労について話している。
ショッピングに疎い私は感心しきり。
とても魅力的で素敵な方々だ。
さらに飲ん兵衛の失敗談義などで盛り上がり、日付が変わって帰路につく。8時半から3時まで営業。


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