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(6)放射線と健康被害


小さくて目に見えない銃弾のような放射線は体の細胞にあるDNAを傷つけます。
でも自然界にも放射線はあります。
太陽からは光だけでなくて放射線も来るからです。

また、身の回りの自然にも微量ですが放射性物質が含まれています。
でも体には自然治癒能力がありますので、通常の自然界にある放射線の量なら危険ではありません。
そこで放射線による健康被害への影響を示すために、シーベルトという単位で表します。1シーベルトの1000分の1を1ミリシーベルト、さらにその1000分の1を1マイクロシーベルトと呼びます。

年間1ミリシーベルト程度なら通常の自然界の放射線量です。
わずかなDNAの傷なら修復してしまいます。
報道されている各地の放射線量は1時間での数字です。

1年は約1万時間なので、例えば年間での1ミリシーベルトは1時間では1万分の1で、0.1マイクロシーベルトになります。
0.1マイクロシーベルト程度なら安心です。
地元が0.05マイクロシーベルトなら心配はいりません。
しかし、それが10倍、100倍、1000倍、10000倍となると、状況は変わって将来の発ガンの可能性が高まり、死亡者数が増えます。

被爆には外部の放射性物質から放射線を浴びる外部被爆と、放射性物質を食べたり吸ったりして体内から放射線を浴びる内部被爆があります。
内部被爆だと体に入った放射性物質が体外に排出されるまでの間に発射された全てのタマが体内から近距離で当たってしまいます。
そのため内部被爆のほうがはるかに影響が大きいのです。
食べた放射性物質は場合によっては甲状腺など体内に蓄積されます。
肺に吸い込めば容易には排出されません。

放射線は長期間で少しずつ浴びることと、短期間でまとめて浴びことは同じではありません。
たとえば1時間に1回、腕を手で叩きつづけて1年間で合計1万回になっても大丈夫ですが、1万回連続で叩いたらケガをします。
これと同じことなのです。

放射線はDNAに損傷を与えますが、DNAは2本のペアで出来ていますので、1本だけの損傷なら修復できる可能性は大きいです。
しかし短期間での強い放射線は2本のDNAを同時に損傷させることがあり、この場合は修復が困難になります。

1ミリシーベルトでも短期間で一気に浴びれば、1時間0.1マイクロシーベルトの割合で年間合計1ミリシーベルト浴びることとは比較にならないほどDNAが傷つきます。
100ミリシーベルを短期間で浴びれば、かなりの細胞のDNAが傷つき、修復できないでガンになる可能性がより高くなります。
発病時期は多くの場合、数年後です。


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