備忘録

備忘録

チグリスとユーフラテス



連休をだらだら過ごすことに決めたあたしが向かったのは古本屋さん。
「ぼくの地球を守って」をまとめ買いして読んで泣きまくろうと思ったのだ。
でも・・・・何故かあたしがふと手にとってしまったのはこの「チグリスとユーフラテス」。

なぜ漫画を買いに行ってしまったあたしが普通の本の売り場に行ってしまったのか、しかも一度も読んだことのない新井素子の本を思わず手にとってしまったのはどうしてか。

あたしにも全然説明がつかない。
もう本に呼ばれたとしか言いようがない。

お気に入りのコーヒーショップに行ってちょっと読んでみたらぐいぐい引き込まれてしまい、長居しすぎたかな、と気付いて時計をみたら、なんと2時間半もたってしまっていた。
慌てて席をたったけど、なんかのどが渇いててもう一度コーヒーを飲みたい気分だった。

内容は・・・SFだ。しかも基本的には悲しい。
・・・・これはあたしがこの連休に読もうと思ってた「ぼく地球」と非常に近いシチュエーションだ。
これまた、「チグリスとユーフラテス」があたしを呼んでた、と思う理由のひとつ。
(ぼく地球系が読みたいなら、あたしもいいよ、読んで読んでー!!)って。

結構な大作の割に、最後の結論、というか、底が浅い感じは否めないけど、でも、いい作品だとおもう。
面白かった。
最後がなんか「救われた気分」になれるのもあたし好みだ。ちょっと泣けるところもまたいい。

ただ、(それが彼女の魅力なのかもしれないけど)もうちょっとキレイな日本語でかいてもらえればもっといいのに、とは思ったけど。
助詞の抜けた文章って、場合によっては有効なんだろうけど、あそこまで普通に使われると逆にうるさい。

・・・・なんてことを考えるのはあたしだけなんだろうな。
でも、この本に出会えて、読んだことだけでも、この連休(2002.12.21~23)には価値があったと思う。





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