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2011年07月11日
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このメルマガの読者の皆さまには釈迦に説法ですが、SNSとは
ソーシャル・ネットワーク・サービスの略称で、日本国内では最
大会員数を誇るMixiと、元祖大手のGREEが代表的です。

その最大手のMixiが、7月1日に会員登録時の本名をカッコ書き
で表示するようになってから、本名公開の是非について論議になっ
ています。

SNSといえば、昨今はフェイスブックの知名度が向上し日本で
も一般的になりつつあることから、Mixi・GREE両者にとっては直
接競合が脅威になりつつある状況です。


あったためか、GREEからの説明として「知り合いから知り合いへ
人のつながりをたどっていくと、6回のつながりで世界の全ての
人に行き着くことができる」という社会心理学者スタンレー・ミ
ルグラムの仮説を実験する、というようなものでした。

日本の両SNSはその後順調に会員数を増やし、GREEが2007年に
有料課金サービスを開始、Mixiも翌年に追随しました。

とはいえ、両SNSの当時のビジネスモデルとして広告モデルを
採用しており、Mixiは人材紹介事業も行っていたことから、ユー
ザ課金だけではありませんでした。

Mixiは2006年には二ヶ月ごとに100万人ずつ会員が増える急成長を
遂げ、GREEも約2年遅れて同じような急成長を遂げましたが、両


Mixiは人材紹介事業の成長とともに会員数を早期に拡大し、2007年
には会員数1000万人を越えました。対するGREEは、早期から携帯
端末でのアクセスに注力し、モバイル利用者で会員数を拡大し有
料課金での収益を上げていきました。

ところが、ネットビジネスもリーマンショックとその後の不況の


Mixiの会員数が、1000万人から1500万人に500万人増えるのに要し
た期間は、2007年5月から2008年7月の14ヶ月ですが、1500万人か
ら2000万人に届いたのは2010年4月ですので、21ヶ月もかかって
います。

GREEも、1000万人から1500万人に500万人増えるのに要した期間は
2009年4月から同年9月のわずか5ヶ月(!)で、1500万人から2000万
人に届いたのは2010年6月ですので、9ヶ月かかっています。

両者とも、成長率の鈍化が明らかです。その環境のなかで現在の
フェイスブックの登場は大きな脅威です。両社とも上場企業であ
ることから、顧客や市場に対して次の成長となるメッセージを出
さなくてはなりません。

私自身はまだフェイスブックを始めていませんが、MixiとGREEに
ついては、5年ほど前に知人から誘われて登録していましたが、
ほぼ一年ほど前に突然GREEから「規約違反があったのでユーザI
Dを削除し今後の利用も不可」という趣旨のメールが届きました。

GREEはさらに数年前から満足にログインいない、いわゆる放置状
態だったので何が起こったのか瞬時に理解できなかったのですが、
登録当時のプロフィールに書いた「彼女募集中」という文章が出
会い目的の利用と判定されたようです。

GREEは私企業ですし私は株主でもない一利用者に過ぎなかったの
で、このことについては特になにもしませんでしたが、GREEを通
じて知り合った人と連絡が取れなくなってしまったことが残念で
した。

Mixiもときどきログインしますが、ここ数年毎年感じるのは誘わ
れて会員になったものの、時期を経ると次第にログインしなくな
る「アクティヴユーザ」が減っていることです。この点で、私は
Mixiについてはアクティヴユーザ、GREEについてはアクティヴユー
ザではなかったということでしょう。

ネットビジネスでのログイン滞在時間は、収益源を広告に依存す
る場合の重要な指標ですので、アクティヴユーザ率の減少は事業
モデルの根幹に関わる、直接業績に大きな影響を与えます。

この成長率の鈍化と事業基盤の脆弱化に加えて、海外からの巨大
な競合が参入してくる逆境が、現在のSNSが置かれた状況なの
です。

そこで、SNS企業はインターネットメディア企業として、数を
追いつつも質に転化する経営戦略の転換を図りつつあるのが、7
月1日の本名公開の意図ではないかと思います。

高品質(事業者は「健全なSNS」という)なSNSに向けては、
先月にもページ閲覧記録の「足あと」表示機能を取り止めており、
反響目的でアトランダムな閲覧を行う行為の無力化に施策を打っ
て、また近日中に法人会員にSNSを開放すると報道されていま
す。

つまり、今後のSNSはアプリケーション利用者の有料課金で収
益を上げながら、会員の属性を利用するマーケティングメディア
として資産価値を上げ、BtoBビジネスを行うビジネスモデル
が見えてきます。

Mixiでの本名公開の是非について論議で、非とする人はMixiを辞
め始めているようですが、ネットマーケティングの進化によって
より魅力的なSNSとなれば、いま辞めた人にもまた戻ってきて
もらえるという判断も想定済みでしょう。今後さらに魅力的なコ
ンテンツが投入される可能性大です。

MixiとGREEとフェイスブック、どれが高い評価を得るようになる
か楽しみです。

※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジ
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Last updated  2013年05月27日 11時13分59秒
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