はじめのいっぽ

そして休職へ

毎日体はだるかったけど
徐々に食欲が減っていきました。
お腹は減っているのに食べる気がしませんでした。
食べていても食べ物が美味しいと感じられなくなっていきました。
でもこのままではいけないと無理やり食べているような感じでした。
けれども体重はどんどん減っていきました。

仕事しているときに感じる立ちくらみ。
そして徐々に働いているときに胃の痛みを感じるようになっていきました。
また４月のときに遭った事故の影響で後頭部から
首にかけての鈍痛を感じていました。
仕事に集中しようと思っても体の不調が気になる私。
こんなんじゃいけないとは思っているのに…。

寝ているときも中途覚醒があったり熟眠感がなくなったりしてきました。
そんな日々を続けていたので疲れはぜんぜん取れない。
今日の疲れを次の日に、その日の疲れを次の日に持ち越す感じ…。
だんだん仕事をしていてもボーっとすることが多くなったり
患者様の話を聞いていても集中して聴けなかったり
聞いたそばからどんどん忘れていってしまうという状況にもなり
自分の中でも何かがおかしいと思い始めていました。

そういったことを話していたのが看護師同期のＨちゃんと
助産師先輩のＮちん。
２人とはよく夜ご飯を食べに行ったりして
いつも私は泣きながら話を聞いてもらっていました。
その２人は家族に同じように精神疾患を持った方がいたようです。
２人ともとても心配してくれました。
そして…彼女たちが師長さんに私の変調を話してくれたみたいです。

そして師長さんと面談をしました。
今どういう状況なのかということ…私は毎日とても辛いことを
泣きながら全部話しました。
そしてうちの病院のメンタルヘルスクリニックを
受診してみないかということになったのです。

メンタルヘルスクリニックとは恥ずかしながら
どういうところかはよく分かっていなかった私でした。
きっとお話をよく聞いてくれる場所なんだろうと思っていました。
カウンセラーさんかなんかがいたりするのかなって。
で、師長さんと一緒に今の産業医さんのところに受診しました。
先生の第一印象…実はあまり良くなかったです。
私とあまり目を合わせることなくひたすらパソコンを打っていて
話をちゃんと聞いているのか分からなかったのです。
で、先生は一通り話を聞いたあと薬を飲みましょうという話をしてきました。
実は私は看護学生のときも精神科の先生に薬を飲まないか
と言われたことがあります。
その時はまだ未成年だったし、保護者にも来てもらった方がいいと言われて
それだけは絶対に嫌だと思い、拒否した過去があります。
その時はそれでも良かったのですけど、今回も拒否をしたら
先生に一言、
「せっかくカルテ作ったのに…」
とか言われてしまいました。
正直、なんじゃ、そりゃー！！と憤りを感じました。
何となく精神科のお薬って偏見を持っていたところが正直ありました。
でも先生や師長さんに楽になるから、と言われて渋々飲むことにしました。
それから定期的に診てくださるということになりました。
その時精神科受診なんてすぐに終わるだろうと思っていました。

それからも体の変調はよくなったかと言えばあまりよくなりませんでした。
胃の痛みは相変わらず続いていたし、首の鈍痛も続いていました。
お薬を飲んでいて一体何が変わったというのか全然分かりませんでした。
産婦人科の先生に胃の痛みに対してお薬を出してもらったのですけど
全然効きませんでした。
そして…おうちに帰って食欲がなく気持ち悪いなぁ～でもご飯は食べなきゃ…。
と思い雑炊を作ったのですけど、ホントに無理して食べているという感じで
全然美味しくなかったです。とにかく胃が痛いのと微熱が出ていて
早く寝なくちゃなぁ～と思いながらベッドに入りました。
が、全然眠れません。しかも胃の痛みもどんどん強くなっていきます。
更に熱も高くなってきた気がします。
どうしちゃったんだろう？？風邪かなぁ？？
体の節々が痛くて解熱剤を座薬で入れようと思ったのですけど
全然体が動きません。
おかしい…どうしよう。次の日も仕事なのに…。
冷や汗まで出てきて胃の痛みは激しい。全然眠れそうにない。
こんな辛い症状、今まで体験したことがないと思いました。
身の危険を感じて看護師同期の友達に朝の４時半に電話をしました。
「お願い、おかしいの！！助けて！！」
友達は驚いてすぐに来てくれ、看病してくれていたのですけど
全然良くならないので救急外来にかかることにしました。
採血、採尿色々検査をしましたが引っかかる所見が全然出てこない。
先生も首をひねるばかりでした。
結局、その日は仕事を休むことになり、おうちでおとなしくしていました。

それから胃の痛みは徐々に落ち着いてきたのですけど、
今度はひどい下痢が始まりました。
何か食べなくてはと思っているのだけど、食べると下す…。
更に食は細くなりました。おかげで更に体重は減りました。
食べられないので点滴で水分補給をする毎日。
仕事しながら点滴して…うちに帰って点滴して…。

そして仕事中にそわそわするようになって来ました。
仕事中にメンタルに内線電話をして泣きながら
受診をお願いすることも増えてきました。
そしてトータル的に診て、
もう仕事をするのは限界だろうという見解に達しました。

休むということに対してスタッフや患者様たちに申し訳ないという思い。
自分に対して情けないと責める気持ち。

休職する前日、師長さんに泣きながら繰り返し話していました…。

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