
この著者は、タイトルで私の脳天をくすぐるのが得意である。
いや、私をくすぐろうなんて、露も思ってはおられないだろうが。
「図書館シリーズ」で動揺し、
少女漫画顔負けの展開にくらっと来たのは、
記憶に新しい。
正直言うと、苦手なタイプの文体なのだが、
妙にツボなのである。どこが?と問われると一口では答え難いのである。
「乙女心をくすぐる」あたりがいいと言えばいい?
イヤ、乙女心という歳でもないのであるが、
心の端っこに乙女度数の高い部分も残っているので、
イヤだイヤだも好きのうちという、
意味不明な衝動に駆られて読んでしまう、
そんな危険な作家なのである。
その、有川さんの新刊である。
イヤ、それだけでは、あまり動揺もせず、
見なかったことにしたかもしれない。
「阪急電車」といわれると、
見過ごすわけには行かないのである。
私にとって、阪急電車は
「電車の中の電車」なのである。
電車の王様といっても過言ではないのである。
ずばり、大好きなのである。
あのサツマイモの色を
「マルーンカラー(栗色)」と言い張る強情さ。
阪急、恐るべしなのである。
かつて、阪急ブレーブスが優勝したとき、
電車にリボンをつけて走っていた阪急電車。
あの姿は今も脳裏に焼きついている。
その愛すべき阪急電車をタイトルにしている本である。
読まねばなるまい。
果てさて、いつ手にすることができるのだろう。
ツボをつきまくってくる有川さん、次はどんな手を繰り出してくるのだろうか?
今日の夕食。
鯖のカレー粉焼き。サツマイモと豚肉の味噌汁。
レンコンいりかまぼこ?
昨日の夕食。
青梗菜と牛肉の炒めもの。水菜の玉子とじ。
味噌汁。
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新たなる野望「トマト日和」。 2009年07月09日 コメント(8)