母しゃん

母しゃん

第四話  私、死ぬんだ・・・


どうしても、お腹に赤ちゃんがいる為、麻酔はギリギリまで少ない量しか使えないせいもあるよう。
胸から下に効かせたいらしいのだが、麻酔が効いたかどうかの確認に、注射の針で
プスプス刺していくのは勘弁・・・だった。しかも18Gで刺すんだもの、麻酔効いてないのに痛いに決まってる。(看護婦さんしか分からないかな)
まあ、それでもお腹の切る所は効いたので、手術を始める事に。
自分のお腹の中が手術室の大きな照明に写って見える!!看護婦の私としては、
変な所でワクワクしてしまった。意識はあるから、手術の全部を見てやろうとヤル気満々になったのだ。
でも、そんなに手術は甘くなかった・・。痛い、痛いのだ。
切ってるのが痛いのではなく、内臓をほじくってるのがチョーーーーーーー痛いのだ。「先生、痛い。胃がおしあげられとるみたいで、すごい痛い!!」とは言ってみたけど、子宮に触らんようにするからしょうがないそうな・・・。
そうは言っても、痛いものは痛い。
「赤ちゃん元気に動きよるよー。お母さん頑張って」などと言われると我慢しない
訳にもいかない。
でも、胃をつかまれ、押し上げられるようないたみと、お腹30cm位開けてない?と思いたくなるような、表皮の引っ張り方。先生の手がお腹の中でゴソゴソしてるのは分かるし、痛いし。とにかく何一つ痛くない事がないこの状態を、どう我慢しろというの???って感じだった。(生まれて初めての痛みと言っても伝わらないとはおもうけど・・・。)
ひたすら我慢しつずけたけど、なんだか苦しい。
息が苦しくなってきた・・・。
先生の声あんまり分からなくなってきた。
周りが見えなくなってきた。
寒くてたまらない。
痛くて、苦しくて・・・、妙に冷静に「あー・・・痛みのショックで死ぬってこういう事か・・・。そーかー私しぬんだー・・・」とぼやける思考の中で思っていたら、どこからか「血圧さがってます!!!」って聞こえた。
「そーだろねー。苦しいもん。私死ぬもん」と思った。
「酸素!!」「****」(←血圧上げる薬の名前だった)とは聞こえたけどあとは記憶にない。

     「???????????????」

そして・・・
きずいたら手術がおわっていた。


     第五話  生還   
           お楽しみに


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