愛でいっぱい 光でいっぱい みんなでハッピー

王子様のお話



王子様は がんばりやです

神様にはずかしくないように 正しいと思うことをいっぱいしました

けれど 王子様の目には 正しいことをがんばると同時に 正しくないものが見えました

そして正しいことをがんばるとき がんばってないひとが許せなくなりました

そんなとき 怒りで苦しくなりました


王子様は 時々 心が苦しくなりました

その苦しさは 上から降りてくる闇だと思いました

王子様は闇が恐いのです


王子様は 時々 闇におかされるような気がしました

胸が苦しくなって 何かにおかされてるように思います


闇は恐いと思い あらゆる方法で 闇から逃げようと思いました


ある日 闇はとうとう真っ黒くなって 目の前が何も見えなくなり 自分の心を支配しました

すごいエネルギーで王子様は太刀打ちできないと思いました

王子様は そばにある闇を 短剣を持って ざっくざっくと切りました

ここにある闇 あそこにある闇
ざっくざっくと切りました


王子様は ようやく光に戻ったと思いました


そうしたとき
ふと 真っ黒な目の前は 明るくなりました


短剣は 自分の体のありとあらゆるところを刺していました



王子様が 恐がって 刺した短剣は
ふと見ると自分の体に刺さってました



その時 神が言いました


「一体 何を恐がっていたの? 自分以外の何かがあると思ったの

私は 君に言わなかったかな

全ては君だと

この世界の全ては ほんとは君なんだよ  と 」



王子様は ずっと恐がって怖れていたものは 自分だったのだと分かりました


その剣を

優しく優しく

「ありがとう 今まで僕は 僕を 嫌っていた
恐がっていた

もう恐がらないよ


だって 恐かったものは 僕だったものね

もう恐がらないよ

僕は 恐かったんだ 目に見えないものに襲われるようで
この世界には恐いものがいっぱいあると思って 僕は必死に僕を守ってた

でも それらも僕だったんだね

僕は  僕は・・・

こわかったんだ

さみしかったんだ


僕は  ただ 寂しかったんだ  」

王子様は それからは 闇を恐がらなくなりました

恐がる時 王子様は それからは

「僕だけは僕を愛してあげるよ だから恐がってもいいよ そんな君も愛してるから

どうして恐かったのかい?  さみしかったのかい? わかってほしかったのかい?

愛してほしかったのかい?


大丈夫 僕がいるから 」

王子様は それからは 恐いと思うことがあるたびに 自分に言葉をかけてあげました


いつしか王子様は 恐いということがなくなりました

恐いということがあるたびに 自分に愛をそそいでいたからです

愛されたかっただけだと思うから


王子様は 静かに生きるようになりました


自分をどんどん好きになりました


そうしたら 王子様の中に 正しい そうじゃないというものがうつらなくなりました

全てが愛だったのだと思いました


不思議だったとさ




お し ま い


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