Noriko's Cafe♪

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Chapter 5




=== Chapter 5 ===



話は留学して2年目の時に戻ります。


住む家、仕事は今までお話しした通り、与えられました。
どちらもこの上ないほどのものです。
しかし、車が5000ドル、予想外の語学学校への1年分の学費など、
かなりの出費が重なり、いよいよ私の財布のお金は底をつきようとしていました。
短大卒業までまだ1年あります。
しかし、次の学期の学費を払うお金がなくなってしまったのです。


大きな決断に迫られました。


短大卒業をあきらめ、1年間大学で学びましたという修了証だけで帰国するか、
それとも、、、といっても、それ以外に道はありませんでした。


私はどうすればいいんだ。。。


私は神様に祈りました。
祈るだけでなく、神様が導いてくださるまで
何日も待ちました。
なぜなら、聖書にはこう書かれてあるからです。


「主はあなたの心の願いをかなえてくださる。
あなたの道を主にゆだねよ。
主に信頼せよ。
主が成し遂げてくださる。
主の前に静まり、耐え忍んで主を待て。」
(新約聖書 詩篇 37章4b、5、7a)


私にはもう無理だ。何も出来ない。
だけど、私には、神様がついてる。
神様が、成し遂げてくださるんだ。
神様は、どんなことでもできる。
お金をくれることくらい、神様には軽いこと。


私は神様をただ待つのではなく、
待ち望みはじめました。


そうこうしているうちに、私の心に一筋の光がさしかかりました。それは、新しい夢、目標でした。心にふと思いがよぎりました。


4年制大学に、私は行きたい。


「短大も今のままでは卒業できないというのに、4年制大学に行きたいって、
何がどうなってるの?お金はどうするの?」と、
さすがのホストファミリーもこの時ばかりは驚いています。
私は自分の両親に日本で言った言葉をホストファミリーに伝えました。


「神様が必ず導いてくださる。だめならだめで、かまわない。でも私は、やるだけ、やりたい。」


余談になりますが、私は、自分の目に見えるものによって、人生の決断を下しません。
なぜなら、自分の目ほど、当てにならないものはないと、私は知っているからです。
もっと当てにならないものは、自分の感情です。
だから、目に見えるもの、そして、毎日移り変わりする感情からは、
人生の大事な決断はしません。


クリスチャンでない人には理解が難しいかもしれませんが、
私は、すべてを知り、すべてのことが可能な神様が、絶対なる力でもって、
私をベストな道へと導いてくださると信じています。
ですから、心の願いをかなえてくださるとおっしゃる神様が、
私の目には今は不可能に写っても、主が成し遂げてくださるのだという信仰をもって、
私は決断しました。


"We live by faith, not by sight."
(2 Corinthians 5:7)


「4年制大学への、編入準備に入ります。」


周りはかなりびっくりしていました。
(実は自分もまさかそうなるとは思ってなかったのでびっくりしました。
冒険の人生は最高です!エンジョイ、アドベンチャー!)
次の学期のお金もないのに、2年制の学位から4年制編入の学位へと変えました。
同僚のカウンセラーもびっくりでした。


ですが、また私だけはルンルンでした。
神様がどう働いてくださるのか、
見るのが楽しみだったのです。
それがたとえ日本に帰国する結果になったとしても、です。


「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、
神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」

(新約聖書 ローマ人への手紙 8章28節)


少しだけ残されたお金と、信じる決心とをもって、
私は待ち望み続けました。
学部も一般教養に変え、大学編入の準備はととのいました。
あとは、残りの学費だけです。


時は一週間、二週間と過ぎて行きます。


すると、ある日、一通の郵便を私は受け取ります。
今まで1年半落選し続けていた奨学金の会社からでした。


もうお分かりですね。
1年半落ち続けてやっと、奨学金をいただけることになりました。


私の持っているお金とその奨学金とを合わせて、
私は次の学期の学費を無事、支払う事が出来ました。


「与えられた。。。」


短大卒業までに支払わなければならないのは、あと1学期。
私は今与えられた今学期の学びのチャンスを
大切にしようと勉強に集中しました。
あとの事は全部、神様にゆだねて。。。





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