何気にenjoy生活♪

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私~転校先~

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こんな私はあなたにはどんな風に写るでしょうか?
能天気な『私』の波乱万丈な人生。
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提出するあてのない夏休みの宿題が終わる頃、一本の電話が鳴った。

「れいこちゃん、お母さんが明日迎えに来るって。よかったねぇ」

おばちゃんは顔をくしゃくしゃにして喜んでくれた。

妹も私もやっと帰れる嬉しさから、その日の夕食の時間はやけに饒舌だった。

9時には就寝だったが、この日だけはなかなか寝付くことができず

明日お母さんに会ったら何から話そうかと思いを巡らすのだった。

***

翌日の昼すぎ。

「こんにちわ。お姉ちゃんいる?」

母の声がした。

私と妹は玄関にすっ飛んでいって、お母さんに抱きついた。

「おかあさ~ん!!」

うれし涙なのか何なのかわからない涙があふれ出て止まらなかった。

お母さんは涙を堪えている様子だった。

「二人ともいい子にしてた?おばちゃんと少し話しがあるからちょっと向こうで遊んでてね。」

すっかり荷造りも終えた私たちは、母と帰る時間を今か今かと待ちわびていた。

何時間経ったのだろう。そろそろ退屈になり時間を持て余してきた頃に母はおばちゃんと話していた部屋から出てきた。

「お待たせ。さぁ、おばちゃんとお兄ちゃんにお世話になりましたって言うて帰ろか。」

「うん。おばちゃん、お兄ちゃん、お世話になりました。ありがとう。」

「うん、うん、元気でね。またいつでも遊びにおいでね。」

私たちに新聞配達や牛乳配達をさせ、無理やり生卵を飲ませたおばちゃんでも

お別れの時はなんだか優しいおばちゃんだったような気になり、寂しい気持ちが過ぎったりもした(笑)

***

「お母さん、お父さんは家で待ってるん?」

「早く家のトイレでゆっくりおしっこしたいわぁ」

口々に呑気なことを言っている私たちに母はこう言った。

「れいこちゃん、学校で皆にお別れしてきたでしょ?今日から淡路島へ行くんよ。」

「!? あ・淡路島!?ってどこ!?」


<<つづく>>


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