ぽんたこ@ むにょ~な日々

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宇宙人のしゅくだい

宇宙人のしゅくだい   小松 左京/作  講談社青い鳥文庫  1981年初版

 次代を担う子供たちへの期待を込めておくる,25編のSF短編集。





 表題になっている「宇宙人のしゅくだい」。
 宇宙人はヨシコに「地球人はおたがいに,にくみあい,戦争をしたり,他人をだましたり,殺しあったりする。宇宙人としては,こんなれんちゅうが,宇宙に出てきてしまってはこまる。平和な宇宙にしたいから,今のうち地球をほろぼそうと思う。」と言います。
 ヨシコは「私たちが大人になったら,戦争のない星にして,地球をもっともっと,大切にするわ。」と答えます。宇宙人は,「大人になるまで待っていよう」と去っていきました。

 宇宙人にこんなことを言われたら・・・。私だったら,なんて答えられるだろうか?私の子供たちだったら・・・・。
 確かに宇宙人の言うとおり,地球人は地球を大切にしていない。私だって戦争や犯罪にかかわってはいない。しかし,結果的には,環境汚染に繋がってしまうことを知らず知らずにしていると思う。
 他人へ,そして地球への思いやりを問われる作品です。

 収録の中で,印象に残るもの
・算数のできない子孫たち
・キツネと宇宙人
・にげていった子
・小さな星の子

☆メッセージ性の強い話,ちょっぴり笑える話,いろいろですが,大人が読んでも考えさせられる題材がたくさんあります。
1981年の出版ですから,私が小学5年生のとき。この頃に読んでいたら,地球に対する気持ちが変わっていたかもしれません。 


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