マネーコーチ&今日の一冊

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成行注文について



 成行注文とは

  売買注文の方法のうち、銘柄と株数のみを決め、値段を決めず、
  その場で売買を指示するものを成行注文と呼ぶ。
  値段を指定して注文する指値注文に比べ売買が確実に早く実施される方法であり、
  売買を急ぐときに利用される場合が多い。
  ただし、出来高の薄い銘柄では予想以上に高く買ったり、安く売ったりする懸念がある。
  また、店頭株式取引では、成行注文は禁止されている。
  【証券用語辞典 東洋経済新報社 からの抜粋】


  買いを成行き注文で出すと、その時の売り注文で、一番安い値段の注文と、成立させる。
  売りを成行き注文で出すと、その時の買い注文で、一番高い値段の注文と、成立させる。


  例えば、下記のようなときに、成行き注文を出したときには、下記のようになります。

  買い注文 1000株 : 1100円で成立
  売り注文 1000株 : 1080円で成立


  売り数量     値段     買い数量

          1200
          1180
          1160
  1000株   1140
          1120
  1000株   1100 
          1080    1000株
          1060 
          1040    1000株


  相場がある程度安定しているときには、想定した価格で売買ができる可能性がありますが、
  相場が急騰・急落しているときには、想定外の価額で売買してしまう可能性があります。


  次回は、運用会社が、国内株式運用を、どのようにしているのかを書きます。




【運用会社について9】(投信投資顧問会社)

  投資信託のオモシロイ現象について書きます。

  投資顧問の場合は、運用成績が良く、預かり資産高が増えれば増えるだけ、喜んでいただけ、
  追加の資金流入をしていただけることがあります。
  運用成績が良い状態であれば、お互いにハッピーな関係になります。

  投資信託の場合は、運用成績が良く、基準価額が上昇し続けているにも係わらず、
  解約をされるお客様が多いのが、運用会社からすると悩みの種です。

  では、なぜ運用成績が良いのに解約するのか。

  基準価額が、10000円の時に、100万円購入したとします。(諸手数料は無視して書きます)

  1ヶ月後に、11000円になりました。(110万円に増えました)

  この時、解約すれば、10万円×0.8=8万円(源泉税20%引いた後)の利益になります。

  100万円投資した結果が、8万円の利益でしたら、8%の利回りです。
  1ヶ月で8%ですから、年率換算すると、8×12=96%の利回りになります。

  1年満期の定期預金の利率が、1%あるかないかのご時世に、96%は凄く良いですよね。
  そこで、ここで解約して利益を確定しようと思う気持ちも、良くわかりますが・・・・。

  お客様が買いやすい価格帯もあるみたいです。
  その価格帯を、行ったり来たりしているファンドは、購入して頂いて、預かり資産が増えたりします。
  運用開始から、順調に上昇しつづけているファンドで、解約されつづけているファンドもあります。

  そういう意味では、あまり基準価額が上がらないほうが、営業政策面からは良いのですが、
  運用担当者はそんなことはお構いなしに、ひたすら運用成績を上げることに専念してしまいます。

  ですから、運用成績の良いファンドが、利益を上げるかというと、一概には言えません。
  運用成績が、今ひとつのファンドが、利益に貢献しているということも、あります。


  基準価額が上昇すればするほど、購入しづらい状態になることも確かです。

  次回はそのことについて書きます。



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