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前日の雨が上がり、台風一過のようなさわやかな風が吹く名古屋金山の名古屋ボストン美術館へ着物を着て行ってきました。
雨でも、洗える着物で行こうかなと決めていたのですが、七夕のこの日、名古屋はよい天気で昼から竹繊維入りの水色の着物と麻の刺繍入り名古屋帯で電車で夫と行ってきました。
(着物のイメージはこんなかんじ。これに茶色の刺繍麻帯)
館内は予想よりは人の入りは普通で、絵巻物のところは順番待ちの列になっていたものの、それ以外の目玉の曽我瀟白の雲龍図前に設けられた椅子に座ってじっくりと迫力あるちょっと愛嬌のある龍を堪能することができました。
館内案内で、作品保護のため館内温度を低めに設定しているため、寒さ対策のためのショールやストール貸出ありますとあったのですが、 「おおげさなサービスだなあ」とおもいつつ私は最後まで観賞できたのですが、展示も半分過ぎたあたりから、貸出のショールを羽織っている女性の姿がちらほらと。
なんん~と、我が夫君までも「ちょと寒いから、まくっていた袖を下ろしたよ~。寒いよ」と言うのです。出口付近では、ほかの男性が、貸出用のピンクのショールを羽織っている姿を見かけました。
「ええええ~?この館内ってそんなに冷えているの?」と着物を着ている私にはまったく館内温度は苦になりませんでした。
そうなのだ。これが着物のすばらしいところで、着物は温度差に強いのです。
家で言うと、高断熱住宅のようなものです。
寒かろうが暑かろうが着物と皮膚の間の温度一定。
写真のような薄い生地の着物ですら、保温性はあり、かつ風は着物のなかを通ります。
絵を見たあとは、全日空ホテル3階の京料理たん熊でランチをいただきました。
おいしい・・・。京都風の出汁のしっかりときいた料理を久しぶりにいただきました。
やはり出汁のとりかたは京料理が一番だなあと、しみじみ。
今月も京都へ川床料理を頂こうと企画しているのですが、料理は出汁、この基礎があるかないかで感動がちがいます。
このたん熊窓側席からは、鉄っちゃんが入っている人には堪らない、JR中央線とJR東海道線と名鉄線の電車の様子が見えます。
ボストン美術館へは、作品が入れ替わる後期の9月にも行くつもりですが、
ANAホテルのケーキセットと入場券のお得セットや、入場券の半券で5パーセントOFFになったりといろいろなコラボ企画があるので、
これから行く人はぜひ、ANAホテルのホームページなどをチェックされることをお勧めします。
あと・・着物でおでかけされることをおすすめします。
館内の寒さ対策もさることながら、
日本が一時、まったく誤った価値観で失いそうだった至宝が
外国人によってその価値が引き継がれこうして故郷に帰省している至宝達を、背筋を伸ばし、対峙できるというのは感動です。
至宝に描かれた着物姿と、若干帯などの違いはあれど、ほとんど当時とかわらぬ着物を着て観賞できることは、日本人でしかできない特権のようなものだと感じます。
生活のごちゃごちゃした荷物をリュックにぱんぱんにつめて観賞するのもありかもしれませんが、この日、このときだけは、荷物は必要最小限にとどめ、小さな手提げカバン程度にして身も心も軽くして観賞するだいご味もあじわって頂きたいなあ~。
タンスに眠っている着物や、浴衣に半襟をつけて着物風に着るなど
要は工夫次第です。
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