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山さんの刑事部屋
3
『ブラザーブラッド』
登場人物表
柿原 衛(二六)男性。銀行員。
沢城 武(二八)男性。衛の兄。
能登 奏(二〇)男性。フリーター。
中村 慎吾(三〇)男性。衛の同僚。
中村 麗華(二八)女性。慎吾の妻。
稲田・・・男性。衛の上司。
阪口・・・男性。衛の同僚。
野島・・・男性。奏のお目付け役。
洪/成/元・・・すべて男性。野島の友人。
ミヤビ・・・女性。ガールズバー店員。
ロクさん・・・男性。監視員。
福山・・・男性。外交官。
エルンスト・・・剣士。ゲームキャラ。
メロディ・・・聖女。ゲームキャラ。
●ガールズバー・夜
ロリ系店員に連れられた衛。
ロリ「一名様ごらいてーん」
店員たち「いらっしゃいませー」
カウンター内の店員が一斉に挨拶。
ロリ「さーさー、ここ座ってー」
言われるがままスツールに座る衛。
意思が感じられないゾンビ状態。
正面にはバーテン姿の店員・ミヤビ。
ミヤビ「残業お疲れ様です」
シックな名刺を差し出す。
ミヤビ「ミヤビと申します。あ、こんな所に
来てまで受け取りたくないですよね名刺」
衛、黙って名刺を受け取る。
機械的にビジネスマナー通りに。
続けて胸ポケットを探って。
衛「・・・職場に置いてきたみたい」
ミヤビ「無粋ですよ交換なんて。お兄さんが
いつでもボクの事思い出してくれるように
お渡ししたんです。こういうお店は初めて
ですか」
コクリと頷く衛。
ミヤビ「じゃあ、腕をふるって美味しいお酒
作らせていただきますね。最初は何が?」
衛、両手を固く握り合わせて。
衛「強いやつ。死んだように眠れるやつ」
●八島銀行・九泉支店・夕(回想)
閉店後の店内、まるで戦場。
殺気立って右往左往する行員たち。
稲田と阪口、並んで歩きながら。
稲田「上の指示は!」
阪口「支店長待ちです。いま戻られてる途中
で・・・」
稲田「担ぎ込まれた病院!」
阪口「えーっと・・・誰か知らない?」
ちょうど電話を終えた女性行員A。
行員A「市の医療センターです。ご家族への
連絡はどうしましょう」
稲田「奥さんには私から話す。事故の状況も
伝えないとな。分かる者はいないか」
阪口「聞いてます。車線をはみ出して分離帯
にぶつかったらしいです。自損事故で他に
巻き込まれた車は無いと」
稲田「それだけは幸いだな」
阪口「ただ、居眠り運転かも知れないって」
混乱の渦中で電話を受ける衛。
衛「確認します。お待ちください」
表情も生気も失った顔。
保留にして稲田の方を向く。
衛「課長・・・」
か細い声が混乱に掻き消される。
衛「・・・課長!」
無理に絞り出した声に振り向く稲田。
稲田「今度は何だ!」
衛「法務部からです。直属の上司と話したい
って」
稲田、もぎ取るように子機を奪う。
衛から離れながら応答するも。
声が大きすぎてほとんど丸聞こえ。
稲田「はい。はい。いえ、健康状態は特に。
勤怠にも問題ありませんよ。はあ。はあ。
薬物!? いやそんな馬鹿な・・・」
行員たちの注目に気づいて声を潜める。
稲田の発した声で広がる動揺。
その中で一人、地蔵のような衛。
じっと座って子機の無い電話の番。
●ガールズバー・夜
前シーンと同じ姿勢で座る衛。
ミヤビ、衛の前に新しい酒のグラス。
ミヤビ「お待たせしました。ホントにさっき
と同じで良かった?」
コクリと頷く衛。
ためらいなく口をつける。
ミヤビ「お兄さん強いんですね。カッコイイ
なあ」
衛「・・・これ何てカクテル?」
ミヤビ「スレッジハンマー。ご希望通り頭に
ガツンと来るやつ」
衛「・・・まだ足りない」
さらにグビリ。
隣の席ではロリ店員と別の客が談笑。
カマキラスとクモンガの話。
ミヤビ「それに寡黙。あの役者さんみたい。
えーっと名前何でしたっけ」
衛「・・・高倉健?」
ミヤビ「やだなー、ボクだって健さんくらい
知ってますよ。ほら、連ドラで銀行員の役
やってたあの人」
<銀行>という言葉に震える衛の手。
衛「ドラマとか観ないから、最近の芸能人は
ちょっと・・・」
ミヤビ「そうなんですね。あ、お休みの日は
何を?」
衛「ゲーム、かな」
ミヤビ「うわあ、ボクと一緒だ」
<ゲーム>という言葉に目を輝かせて。
ミヤビ「どんなジャンルがお好きなんですか。
ロープレ? 格ゲー? FPS?」
衛「何でも一通りやるよ。レースとかパズル
とかも」
衛、少し気が紛れた様子。
ミヤビ「ネトゲは? 『モンハン』、『FF』、
『エルデン』、あと『ブラブラ』!」
衛「え・・・」
戻りかけた顔色が一気に褪せる。
ミヤビ「『ブラックブライド』、知りません?」
カウンター越しに顔を近づけるミヤビ。
●市立医療センター・待合室・夜(回想)
広い待合室の隅のベンチに衛。
死刑宣告を待つ被告のように。
気配を感じて顔を上げる。
憔悴した顔の中村麗華が立っている。
衛「せんぱ・・・奥さん」
麗華「先輩でいいよ。座ってて」
立ち上がりかけた衛を制して。
一つ置いて腰を下ろす麗華。
麗華「仕事終わりで疲れてるのにごめんね」
衛「いえ。先輩こそ大丈夫ですか」
麗華「気が張ってるから何とか持ってる」
衛「あの・・・ご主人は・・・」
麗華「手術、さっき終わったよ。命には別条
ないって」
衛「よかった・・・」
胸を押さえて息をつく衛。
衛「最悪の可能性、考えないようにしてたん
ですけどなかなか振り払えなくて、この辺
が掴まれたみたいに苦しくなって・・・」
麗華「心配してくれてありがとう。あの人が
目を覚ましたら絶対伝えるから」
衛「意識はどれくらいで?」
哀しい笑顔で首を横に振る麗華。
衛「・・・・・・」
息苦しい沈黙が再び支配する。
麗華「ああもう、そんなに深刻にならないの。
中村のしぶとさ、カッキーだって知ってる
でしょ」
わざとらしい明るさ。
麗華「死神との勝負にも勝ったんだし、後は
消化試合だよ。寝るのに飽きたらノホホン
とした顔で起きてくるって」
通路から近づく派手な足音。
険しい顔をした稲田が足早に。
稲田「奥さん、ちょっといいですか」
席を立って稲田に歩み寄る麗華。
深々と頭を下げて。
麗華「この度は主人がご迷惑を・・・」
稲田「いや、今はそんな。それより向こうで
警察が事情を伺いたいと」
麗華、衛に振り向いて軽く手を挙げる。
ごめん、と口が動いて。
儚い表情に被さるかつての面影。
ビシビシ指導する厳しい教育係の顔。
失敗も自虐も包み込む母性溢れる顔。
日本酒を飲んで豪快に笑う素顔。
囃されて婚約指輪を見せる照れ顔。
気がつくと待合室に取り残された衛。
衛「・・・最高の夫婦にもう一度乾杯を」
披露宴の司会口調で呟く。
●ガールズバー・深夜
突っ伏した衛の耳に聞こえる音。
BGMのシティポップ。
暇になった店員たちのダベリ。
全てが水中のように不明瞭。
衛の耳元に唇を寄せるミヤビ。
その声だけがやたらクリアに響く。
ミヤビ「寄り道するなって言ったでしょ」
●闇
闇の中を上下に振動する感覚。
遠くで聞こえる少年の喚声。
大人の怒鳴り声がそこに重なる。
●中学校・グラウンド・朝(回想)
走って逃げ回る中学生の武。
それを追いかける教師たち。
ジャージ姿の体育教師が先頭。
体育教師「こら待たんか沢城!」
武「やだね、待つもんか!」
体育教師「え、ええ加減にせんと、な、内申
どうなっても知らんぞ!」
武「そんなの脅しにならないよ! これ以上
下がりようがないんだから!」
バテてきた体育教師を追い抜く白衣。
綺麗なフォームで走る生物教師。
生物教師「今すぐアレを下ろしなさい!」
武「断固お断りします!」
生物教師「ハレンチ! ワイセツ!」
武「そんな事言ったら生き物みんなハレンチ
になっちゃうじゃん! 先生が教える教科、
ワイセツ学なんですか?」
生物教師「ヘリクツ!」
武「それにアレはれっきとした芸術!」
一団の最後尾、ヘロヘロの教頭。
ドタバタ劇を嫌悪の表情で眺める衛。
衛の肩をポンと叩く美術教師。
衛「先生、あんなこと言ってますけど」
美術教師「お兄さんは間違ってないよ。まあ
表現方法が極端すぎるけどね」
衛「そんな・・・」
美術教師「いずれひとかどの人物になるか、
それとも。私もインタビュー受ける準備は
しとこうかな」
暢気に笑う美術教師。
校舎の正面では別の教師たちが苦闘。
屋上から吊られた垂れ幕を外そうと。
文化祭垂れ幕を覆い隠す巨大な絵。
クールベの『世界の起源』。
●歩道・早朝
闇が薄れても続く上下の振動。
広い背中で目覚める衛。
武におぶられて川沿いの歩道を行く。
無人の屋台が軒を連ねて。
衛「・・・兄ちゃん?」
武「いくつになっても世話が焼ける弟だな」
衛の視界には武の後ろ髪。
夜明け前の天空光が蒼く彩る。
衛「・・・何も言い返せない」
武「何か言い返そうと思ったのかよ」
答え代わりの鳩の鳴き声。
衛、揺られながら追想。
衛「・・・何であんな事したの、中学の時」
武「あんな事? どれの事?」
衛「女のアソコの絵・・・」
武「あぁあれか。学祭の展示で裸婦描いたら
学年主任に呼び出されてさ。もっと高尚な
モチーフ描けって。それを受けてダビデ像
描いたんだ。そしたらパンツ穿かせろとか
抜かすんだぜ。最初から擁護してくれたの
美術のユメ先生だけ。だから聞いてみた、
史上最も物議を醸した絵画は何ですかって」
衛「で、学校に嫌がらせ?」
武「あのなあ・・・」
呵々大笑で背中の衛が大揺れ。
武「俺がそんなみみっちい男に見えるか?
あれは問題提起」
衛「は?」
武「何かと窮屈な場所だったからな」
落ちそうな衛を背負い直す武。
武「次の年から風通し良くなっただろ?」
衛「・・・・・・」
考え込んでいるうちに再び瞼が重く。
意識の彼方へフェードアウトする声。
武「お前を傷つける物は俺が全部・・・」
●衛の部屋・朝
ベッドの上で目を覚ます衛。
すぐに隣の違和感に気づく。
上半身裸の奏、一緒にシーツに。
衛「うわっ」
飛び起きる衛、パジャマ姿。
目をこすりながら起きる奏。
奏「気分はどうですか、オーロラ姫」
衛「こ、これ・・・」
奏「ラブコメヒロインのリアクションだ」
衛「・・・・・・」
奏「着替えさせるの大変だったんだからね。
意識のない人体ってクソ重いんだよ」
衛「てか、なんで半裸!?」
奏「人のシャツに小間物屋オープンしたの誰
だと思ってんの」
衛「こま?」
奏「この言い回し知らない?」
愉快そうに伸びをする奏。
華奢な体の腹部に三日月型の傷痕。
ぼんやり眺める衛、突然我に返る。
衛「・・・・・・仕事!」
奏「まだ寝ぼけてる? 今日は土曜日、休息
のはじまりの日。二度寝上等、温かい眠り
の国にいざ戻らん」
衛を抱きすくめてベッドに倒れる。
奏「起きたらココア作ってあげる」
●同・午前
テーブル、二人の前にココア。
衛「兄貴が?」
奏「そう、いきなりかかってきて。何で番号
知ってたんだろうね」
衛「で」
奏「着いた頃には玄関先で爆睡中の約1名。
タケシさんは何処へやら。仕方ないから鍵、
勝手に探したよ」
衛「また丸投げか・・・」
むっつり黙り込む衛。
横目で見守る奏。
奏「あの時と同じ顔してる」
衛「顔?」
奏「この世の全てに愛想が尽きた顔」
●クラブ・フロア・午後(回想)
喧しく鳴り響くゲームミュージック。
スクリーンにはゲームムービー。
定期的に表示されるイベント名。
『BLACK BRIDE 1st Anniversary Party』。
フロアのあちこちで談笑の輪。
オタクもリア充もコスプレイヤーも。
リアルでの出会いに高揚して笑顔。
その輝きから弾き出された片隅。
ドリンク片手に壁にもたれる衛。
他人のお祭り騒ぎを見つめる虚ろな瞳。
ふと、対角線上の壁が視界に。
同じように壁にもたれた奏。
眩しそうに細めた目と視線が合う。
ぷいとその場を離れる衛。
空のカップをごみ箱に投げ捨てて。
●同・外階段・午後(回想)
地上に通じる螺旋階段を上る奏。
上方から間抜けな叫び声。
革靴の片方が階段を転がり落ちてくる。
奏、靴を拾って駆け上がる。
段の途中にへばりつく衛。
上げた顔、鼻血を垂らして。
奏「出てる」
衛「へ?」
奏、自分の鼻の下を指す。
拭った衛の手の甲が赤く染まる。
衛「最悪・・・」
奏「雨上がりは気をつけなきゃ」
靴を衛に差し出す。
衛「ありがとう・・・」
奏「膝も破けてる。ちょっと待ってて」
衛の横を通り抜けて地上へ。
●公園・ベンチ・午後(回想)
惨めな顔でベンチに座る衛。
鼻孔にティッシュを詰め込んで。
ストリートギャング系の若者たち。
少し離れた所から胡乱な視線。
ベンチの上に置かれるコンビニ袋。
衛を見下ろす奏。
奏「絆創膏、あと飲み物」
衛「重ね重ねご迷惑を」
奏「畏まりすぎだって」
衛、絆創膏を手に悪戦苦闘。
ズボンの穴から上手く貼れない。
袋からドリンクを取り出す奏。
奏「どっち?」
両手にコーンスープとネクター。
衛「先選んで。残った方で」
奏「気に食わない?」
衛「えっ」
奏「この世界」
衛「・・・そんな酷い顔してる?」
奏「うん。自分がこの世からオサラバするか、
もしくはこの世の全てを殺し尽くしそうな
顔してる」
衛「ヤバイ奴じゃん」
奏「ヤバイね、ヤバイ。実際に行動を起こし
そうにない所がさらにヤバイ」
衛「オフ会に参加したら何か変わるかもって
思ったんだけど・・・」
奏「早々に撤退したわけだ」
衛「音に酔っちゃって」
奏「それは分かる。ボクも苦手」
衛「キミも緊急避難?」
奏「そんなとこ」
ネクターを衛に差し出す奏。
奏「こんな時は甘々なコイツにとことん甘え
ちゃえば?」
*****
コーンスープを堪能する奏。
手持ちぶさたげに空缶を弄る衛。
始終チラチラ周りを気にしながら。
奏「落ち着かない?」
衛「ここ、あんまり柄が・・・」
声を潜める衛。
奏「あー、そういうこと」
奏、スープの缶を衛に預けて。
たむろする輩たちの元へスタスタ。
衛「ちょ・・・」
リーダーっぽい若者と何やら話す奏。
時折、衛の方を指さして。
指された衛は生きた心地がしない。
若者、突然笑顔で衛にサムズアップ。
そのまま奏と複雑なハンドシェイク。
ケロッとした顔で戻ってくる奏。
奏「どうぞごゆっくり、だって」
衛からスープ缶を受け取る。
奏「今度こそ最後まで飲みきれるかな」
衛「こうするといいらしいよ」
飲み口側の缶上部を指で凹ませて。
奏、半信半疑で一気飲み。
飲み干した缶の底を見て目を丸く。
奏「生きてきた中で一番感動した」
フッと緩む衛の表情。
衛「なんか・・・来て良かったかも」
●衛の部屋・午前
衛、ココアを一口。
衛「・・・どんだけ入れたの砂糖」
奏「通常の三倍。ホイップなんて洒落たもの
無かったから」
衛、もう一口飲んで。
衛「だとしても限度ってものが」
奏「今のマモっちには適量だよ」
*****
カップを洗う奏。
洗面所で歯ブラシを取ろうとする衛。
足が洗面台下に置かれた物に当たる。
ケロリンの風呂椅子を見下ろして。
衛「ゆうべ風呂使った?」
キッチンへ問いかける衛。
奏「当たり前でしょ。まともに豆スープ食ら
ったんだから」
衛、椅子を手に暫く考え込んで。
浴室の扉を開けて中に戻す。
*****
キャリーケースを見下ろす衛。
また半纏が落ちている。
拾い上げ、再び被せようとして。
思い直してやめる。
スマホの通話履歴をチェック。
『兄』からの着信が二件。
こちらからの発信は全て不通。
迷った末にリダイヤル。
辛抱強く呼出音に耳を澄ます。
その間も視線はキャリーケース。
やがて諦めて切断。
部屋をぐるりと見回す衛。
衛「あーあ、馬鹿馬鹿しくなってきた」
聞こえよがしの声。
衛「僕はもう考えるのをやめるぞー!」
手を拭きながらテーブルに戻る奏。
奏「聞いたようなセリフだね」
衛「これは宣戦布告」
奏「へー、おもしろそう」
衛、高校演劇のようなポーズ。
正座して向き直る奏。
衛「たとえ目の前で信号が赤になったって」
奏「ほうほう」
衛「袋開けた瞬間に飴ちゃん落としたって」
奏「それから」
衛「僕は二度と悲観なんてしない!」
奏「いいぞ」
衛「兄ちゃんが帰って来た途端に悪いことが
続くのも只の偶然、そう偶然」
奏「その調子」
衛「後付けの運命になんて振り回されてなる
ものか。ここからは僕が運命を振り回す番
だ!」
奏、パチパチパチと拍手。
奏「やっと<らしく>なってきたじゃん」
●八島銀行・九泉支店・朝
店内に通じるドアを開く衛の手。
衛(声)「そう、先輩だって今頃は・・・」
開店前のカウンター内。
あちらこちらでひそひそ話の集団。
衛の出現と同時に一斉に静寂。
行内の全ての視線が衛に集中。
衛「・・・おはようございます」
戸惑いながらもデスクに向かう。
背後から肩を叩かれてビクン。
沈痛な面持ちの稲田がそこに。
衛「あ、課長。先輩の意識は・・・」
稲田「まだだ。それとだな・・・」
稲田の背後に佇む二人の男に気づく。
法律の鎧を纏った酷薄な雰囲気。
●市立医療センター・サンルーム・朝
憑かれた表情で座る麗華。
眼前のテーブルには男物のスマホ。
躊躇の末にスマホに手を伸ばす。
恐る恐る打ち込んだ解除コード。
あっさりと外れるロック。
麗華、熱に浮かされたように操作。
表情と指先がある画面で凍りつく。
数年前のフォトアルバム。
隠し撮りされた麗華と衛の2ショット。
同じような写真が何枚も何枚も。
●舗道・朝
片側一車線の狭い道路。
自転車に跨った奏、路側帯で停車。
背中にはデリバリーバッグ。
スマホで地図を確認中。
背後から静かに近づく救急車。
路側帯に徐々に幅寄せしながら。
*****
路上に転がった主なき自転車。
遠ざかっていく救急車の後ろ姿。
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