少女臨界



薊(あざみ)(一六)女性。高校生。

荊(いばら)(四八)男性。元少年。

鈴蘭(すずらん)(五)女性。薊の妹。

椿(つばき)(二九)男性。荊の支援者。





●マンション前・早朝
   ゴミステーションの粗大ゴミ。
   シールを貼られた家具や布団。
   その中のソファに横たわる少女・薊。
   ブレザーの制服姿。
   唐突に鳴き出す蝉、目を開く薊。
   恐る恐る身を起こし辺りを見回す。
   戸惑ったような表情。
   ふと制服の胸ポケットを探る。
薊「ない・・・」
   薊の脳内フラッシュバック。
   夜、廃墟、生徒手帳を持つ誰かの手。
薊「・・・返してもらわなきゃ」
   ソファから降り立つ薊。
   無人の住宅街をゆっくりと歩き出す。
   薊が去った後のソファ。
   人の形にビニールが溶けかけている。

●路線バス・車内・朝
   通勤通学客で混み合った車内。
   最後方中央の席に薊。
   その両隣に僅かなスペース。
   それ以外は完全に埋まった座席。
   吊革にぶら下がった女子高生たち。
女子A「このバス暑くない?」
女子B「それな。猛暑日に冷房ぶっ壊れてる
 とかサイアクなんですけど」
女子A「あ、それかアレだったりして・・・
 節電? ほら、エスディーナントカで」
女子B「めちゃ地球に優しいじゃん。ウチら
 には厳しーけど」
   はしゃぐ同年代の少女たち。
   その姿を不思議そうに見る薊。
   視線の先、手に持った携帯扇風機。
   *****
   高校前の停留所で停まるバス。
   通路を進み出す生徒たち。
   思い出したように薊も立ち上がる。
   女子高生たちの後について前へ。
   薊の手にパスケース、中には紙定期。
   前の女子高生が急に立ち止まる。
   不意をつかれてよろける薊。
   女子高生の踵を踏んでしまう。
薊「あ、ごめんなさい」
   振り向きもしない女子高生。
   必死にIC定期をかざしている。
   何度も鳴り響くエラー音。
女子A「なんっだよこれ・・・」
運転手「ちょっと一回離してくれる?」
   運賃箱を操作しようとする運転手。
   蒼い火花が運賃箱から散る。
運転手「うわっ」
   ざわつく車内。
   紙定期を示して横をすり抜ける薊。

●高校・正門前・朝
   門の前に立つ生徒指導の先生。
先生「急げ急げ、もう予鈴鳴るぞ。ギリギリ
 でも間に合いさえすりゃいいってもんじゃ
 ないからな。いちど社会に出たら・・・」
   早足で門をくぐる生徒たち。
   鮮やかな白い夏服の人波。
   門の前でなぜか立ちすくむ薊。
   場違いな冬服姿。

●公園・午前
   藤棚の下のベンチに腰かける薊。
   和らいだ陽射し、時折吹く風。
   視線の先、白飛びしたような砂場。
   暑さに負けず砂遊びする幼女。
   その傍で日傘を差し掛ける若い母親。
母親「かのんちゃん、そろそろ帰ろっか」
   首を横に振って城を増築する幼女。
母親「でも、おつむでお湯が沸いちゃうよ。
 ポッポーって」
   首を横に振って堀に水を流す幼女。
母親「言うこと聞かないなら、今日のお昼は
 キュウリだけだからね」
幼女「やー! きうり、やーだあ!」
   慌てて城を崩壊させる幼女。
   微笑ましく眺めている薊。
   突然襲う頭痛、視界の母娘が霞んで。
   脳内に響く別の幼い少女の声。
少女(声)「ねーね、ねーね、あそぼー」
   耳を塞いで俯いてしまう薊。
薊「スズちゃん・・・」
   ローファーの足下に落ちる雫。
   遠雷と冷たい風。

●駅・改札口・午前
   駅の屋根を叩く通り雨。
   自動改札でためらう中年男・荊。
   手には磁気切符、目の前はIC改札。
   改札の外で手を振る青年・椿。
椿「おーい、イバラさーん!」
   椿に気づく荊。
椿「そっち! そっち!」
   椿の指さす方に磁気用改札機。

●ファミレス・午前
   窓際の席で向かい合う荊と椿。
   窓に垂れる雨滴、行き交う傘。
   荊、外の人通りを気にして。
椿「落ち着きませんか」
荊「・・・少し」
椿「慣れましょう」
   紛らすようにお冷やを飲み干す荊。
椿「ともあれ、お疲れ様です」
   会釈する椿、慌てて会釈を返す荊。
荊「何から何までお世話になりました」
椿「大したことはしてませんよ」
荊「ですが、私が今ここに居られるのは」
椿「それは、ひとえに荊さんが頑張った結果
 じゃないですか」
   上目遣いに若者を見やる荊。
荊「私は・・・何も・・・」
椿「荊さんは生まれ変わったんです、ご自分
 の努力で」
   オーダーを聞きにくる店員。
椿「ああ、決まったらコレで注文します」
   テーブルのタブレット端末を示す。
   それを珍しそうに眺める荊。
椿「随分と様変わりしたでしょ」
   店員が離れるのを確認してから。
荊「ええ、何もかも・・・。SF映画を見せ
 られてる気分です。『バック・トゥ・ザ・
 フューチャー2』とか」
椿「映画館でご覧に?」
荊「そう、中一でした」
椿「僕はまだ生まれてないなあ」
荊「下の兄貴が連れてってくれたんですよ。
 あの頃はまだ・・・」
   視線を落とす荊、組んだ指に力が。
椿「・・・お兄様はお気の毒でした。我々も
 もう少し気をつけていれば」
荊「気に病まんでください。悪いのは全て私
 です。私なんです・・・」
   再び窓の外を見る荊。
   少し弱まった雨脚。

●繁華街・午前
   狐の嫁入り。
   雲間から射す陽光、そぼ降る霧雨。
   徐々に畳まれていく傘。
   最初から傘も持たず歩く薊。
   目的地がどこかも知らない足取り。
   すれ違う人々、薊を自然に避けて。
   でも薊の方には一切目をくれずに。
   ヴェールのように薊に降りかかる雨。
   よく見ると。
   雨は薊に当たる前に揮発している。

●ファミレス・午前
   タブレットを操作する椿。
椿「いいんですか、カレーだけで」
荊「充分です」
椿「遠慮なさらなくても。軍資金はたんまり
 預かってきてますから」
荊「あっちにいる時はカレーが出る日が一番
 楽しみだったんですよ。ただ・・・」
椿「ただ?」
荊「麦飯でした」
椿「ああ、なるほど」
荊「白飯のカレーを食べれば、出てきた実感
 が湧くんじゃないかなって」
椿「荊さん」
   悪戯っぽい笑顔で画面を向ける。
   表示されたジョッキビール。
椿「これもご一緒にどうですか」
   荊の表情、硬くなる。
荊「いや、やめときましょう」
椿「食前の一杯ぐらい・・・あ、もしかして
 お酒を飲まれたこと・・・」
荊「とんでもない。酒どころかもっと悪い物
 まで朝飯前で。そんな品行方正なガキなら
 良かったんですがね」
   荊、苦笑い。
椿「・・・分かりました。じゃあこれで」
   ビールを含めずに注文完了する椿。

●繁華街・午前
   一心に歩き続ける薊。
   突然、背後から追い越す疾風。
   歩道を傍若無人に走り去るミニベロ。
   その後ろ姿を見送っている薊。
   またもや脳内にフラッシュバック。
   夜、薄暗い住宅街。
   ママチャリの荷台をガッチリ掴む手。
   必死にペダルを漕ぐ薊、離れる手。
   逃げるように疾走するママチャリ。
   薊のマフラーが夜になびく。
   後方から近づいてくる派手なバイク。
   ママチャリに並走するように。
   薊に話しかけるフルフェイスの男。
   唇を噛みしめてペダルを漕ぐ薊。
   根気強くついてくるバイク。
   やっとブレーキを掛ける薊。
   止まってシールドを上げるライダー。
   まだ幼さの残る少年の眼差し。
   少し安心して話そうとする薊。
   突然、背後から掴まれるマフラー。
   自転車ごと引き倒される薊。

●ファミレス・午前
   居住まいを正す椿。
椿「荊さん、折角なので前向きませんか」
荊「前?」
椿「未来です。さっきから何かと過去の話に
 行きがちですから。そうですね、たとえば
 これからやってみたいこととか」
荊「未来、か・・・」
椿「あ、『自分に未来なんて』みたいな卑屈
 な反応はNGで。そうだ、絵の方は?」
荊「あれはあくまで修養です」
椿「描いてて生きがいは感じませんか」
荊「そういうわけじゃ・・・」
椿「これからは写真じゃなく、実物の風景を
 見て描けるんです。良かったら素敵な場所
 ご案内しますよ。まだ荒らされてない穴場
 知ってますから」
荊「絵ね・・・」
   少し離れた席から幼女の声。
幼女「かのん、どっちもほしいの!」
   お子様セットのオマケで駄々こね。
   向かいの席からたしなめる母親。
母親「ワガママ言わない。お姉さんがひとつ
 だけ選んでねって言ってるでしょ」
幼女「だってえらべないんだもん!」
   オマケの籠を抱えて困り笑いの店員。
   微笑ましく眺める椿。
   ふと荊の暗い表情に気づく。
椿「荊さん?」
荊「・・・あの子と同じくらいかな」
   顔を両手で覆う荊。
椿「ダメですよ荊さん」
荊「何であんなこと・・・あの子にも、あの
 子のお姉さんにも・・・」
椿「それは反省じゃありません。自虐です。
 ただの緩やかな自殺です。彼女たちのため
 にだってならない。顔を上げて・・・」
   肩を震わせて嗚咽している荊。
荊「・・・・・・絵」
椿「え?」
荊「もし二束三文でも売れたら、償いの足し
 くらいにはなるだろうか・・・」
椿「なります、なりますよ!」
   声の大きさに気づいて自重する椿。
   荊の隣に移り、その肩を抱く。
椿「だから今は一歩ずつでも進みましょう。
 赦されるか赦されないかじゃない。あなた
 が残りの人生をどう全うするかです」
   荊の指の間から覗く泣き腫らした目。
   不思議そうに二人を見ている幼女。
   機嫌を直して一つの玩具を握って。

●路地・午前
   樋から溢れた雨水が足元を濡らす。
   薊、ビルの壁に手をついて荒い息。
   フラッシュバック、薊の主観。
   廃墟の床に押さえつけられている薊。
   代わる代わる圧しかかる二人の少年。
   合間にマフラーで絞めたり緩めたり。
   まるで獲物をいたぶる獣。
   苦しさのあまり一人の袖を掴む薊。
   ライターが薊の右手の甲を炙る。
   次第に鈍ってゆく薊の抵抗。
   バイク少年が薊の生徒手帳を手に。
   *****
   マンションの食卓、対面に座る鈴蘭。
   幸せそうに子供カレーを食べている。
   スプーンを握った薊の右手に包帯。
   禍々しく鳴るチャイムの音。
   ドアスコープ、宅配業者の制服。
   開けたドア、押し入ってくる男。
   宅配業者姿のバイク少年。
   手にはバタフライナイフ。
   *****
   闇の中を乱舞する光点。
   籠もったように響く鈴蘭の声。
鈴蘭「ねーねをいじめるな!」
   やや明けてくる視界。
   床に俯せに倒れて右手を伸ばす薊。
   その先、背を向けて立つ少年。
   少年の向こうに見え隠れする鈴蘭。
   受話器を握って怯えきって。
薊「スズちゃんには何もしないで・・・」
   消え入るような薊の掠れ声。
   少年の背に被って見えなくなる鈴蘭。
薊「スズちゃん!」
   路地で我に返る薊。
   足元の水溜りから上る蒸気。
薊「返してもらわなきゃ。返して・・・」
   薊、路地から眩い街頭へ。
   薊が手をついていたビルの壁。
   くっきりと焼け焦げたような手形。

●イメージ
   どこかの研究室。
   切断面を上にむけた金属の半球。
   その上方、同様の半球が下向きに。
   近づいたり離れたりする二つの半球。
   計器の針が徐々に振れ始める。

●繁華街・昼
   歩きスマホゲーしている若い男。
   突如バグり始める画面。
男「マジかよ。やめてくれよイベント中に」
   すれ違う薊。
   男のスマホが火を吹く。
   驚いてスマホを投げ出す男。
   その背後、遠ざかっていく薊。
   進む先でも次々と同様の現象が。
   困惑して顔を見合わせる通行人たち。
   薊の存在には誰も気づいていない。
   大型ビジョンの下を通り過ぎる薊。
   乱れるボーイズグル―プのPV。
   代わりに映し出される粗い白黒映像。
   研究室のイメージ。
   二つの半球が今にも密着しそうに。

●ファミレス・昼
   綺麗に完食されたカレーの器。
   丁寧にスプーンを置く荊。
荊「ごちそうさまでした」
   目を閉じて手を合わせる。
椿「どうでしたか」
荊「銀シャリの味ってどんなだったか、実を
 言うと覚えてないんです。正月に出る白米
 は正直・・・」
   恥ずかしそうに笑う荊。
荊「でも美味かったと思います。ありがとう
 ございました」
   深々と会釈。
椿「感謝でしたら僕じゃなく、支援してくだ
 さってる皆さんに。そのためにもこれから
 が肝心ですよ」
荊「はい」
椿「この後はセンターに寄ります。手続きが
 済んだら、宿を取ってますのでそちらへ」
荊「何から何までお世話かけます」
椿「今日はギャップでお疲れでしょうから」
荊「そうですね・・・初めてアリスの気持ち
 が解った気がします」
椿「不思議の国の? お好きなんですか」
荊「ええ、読み過ぎて表紙が外れました」
   傍らのくたびれた鞄を叩く荊。
   椿の表情もほころんで。
椿「僕、先に会計してきますね」
荊「あの、一つだけ・・・」
   レジに向かいかけた椿を呼び止める。
荊「椿さんはどうして私を? まだ生まれる
 前の事件なのに・・・」
椿「法学部のゼミで・・・少年事件の有名な
 事例として裁判資料を読んだんです」
荊「・・・・・・」
椿「正直に言いますね。その時は何てむごい
 事件なんだろうと思いました。こんな犯人
 はたとえ少年でも厳刑に処すべきだって。
 個人的な憤りが勝っていたと思います」
荊「・・・・・・」
椿「結局色々あって、僕は法律の道には進ま
 なかった。法律では救えないモノもあると
 知って今の仕事を始めたんです。その時、
 最初に心に浮かんだのが荊さんでした」
荊「・・・・・・」
椿「荊さんが中で描かれた絵を拝見して直感
 しました。この人を理解し共に歩むことが
 僕を答えに導いてくれる。そしてその直感
 は間違ってなかった。今のあなたを見れば
 わかります」
   見つめ合う二人。
荊「もっとご迷惑をかけるかもしれません」
椿「構いませんよ。一緒にもがきましょう。
 もがいてもがいて水面まで浮かび上がって
 必ず希望を掴み取りましょう・・・って、
 これはさすがにクサイかな」
   照れ隠しのように笑う。
   レジに向かう椿、見送る荊。
荊「あなたを信じてよかった」
   穏やかな顔でテーブルに向き直る。
   ふと何かを感じて窓に向けた視線。
   金縛りに遭ったように凍りつく荊。
   窓の外の歩道から薊が見ている。
   ガラスを挟んだ僅かな距離。
   薊の表情、怒りではなく哀しみ。
   その唇が音もなく動く。
   同時に荊の脳内に直接響く声。
薊「返して」
荊「どうして・・・どうして君が・・・」
薊「返して」
荊「そんな姿で・・・」
薊「返して」
荊「待ってくれ。私は・・・私は全てを償う
 ために生き永らえてきた。死んで詫びよう
 と考えたことは何度もある。だけどその度
 思い直した。楽になろうとしちゃ駄目だ、
 生きて償うんだって。だから・・・だから
 これからも・・・」
薊「これから?」
   薊の輪郭を縁取る蒼白い光。
   その瞳もいつしか蒼く輝いている。
薊「『これから』なんてないわ」
   蒼白い光が荊を包み込む。
   荊の穴という穴から漏れ出す燐光。
荊「待って・・・」
薊「スズちゃんを返せ!」
   二つの半球が重なるイメージ。
   絶叫と共に蒼く燃え上がる荊の体。
   衣服も肉も区別なく灼け溶けてゆく。
   燃えた鞄から覗く、キチガイお茶会。
   焔の照り返しを受けた薊の表情。
   今にも泣き出しそうに歪んで。
   荊の死をも悼んでいるかのごとく。

●同・承前
   領収書を手に席に戻ってくる椿。
   荊、体を傾けて眠っているよう。
椿「そりゃ気持ちも切れちゃうよな」
   荊の肩を優しく揺さぶる椿。
椿「荊さん、そろそろ出ましょうか」
   抵抗もなくグラグラ揺れる荊。
椿「もう少しだけ頑張って・・・荊さん?」
   異状に気づき、荊の顔を覗く。
椿「いば・・・・・・」
   椿、そのまま声も出せずに尻餅。
   店員が一人駆け寄ってくる。
   何事もなかったような窓の外の街。

●山あいの畑・夕
   露地栽培のトマトを見回る中年女性。
   少し青い実に顔を寄せて。
女「もうちょっとかな」
   そっとかざした右手に火傷の痕。
女「週末は大雨だって。まだ落ちないでね」
   忍び寄る夕闇。
   その時、蒼白く光る一匹の蛍が。
   明滅しながら女性の周りを飛ぶ。
女「キミ、迷子?」
   差し出した右手に止まった蛍。
   そのまま溶けるようにスッと消える。
女「あ・・・」
   気づかぬうちに頬を流れる大粒の涙。
   思わず胸を押さえる女性。
女「そっか・・・帰って来たんだね・・・」
   畑の下の山道を駆けてくる老婆。
老婆「センセー、アザミ先生!」
   慌てて涙を拭う中年女性(アザミ)。
アザミ「はいはーい。榊さんどうしたの」
老婆「悪いけど今から往診きてもらえんじゃ
 ろか。じいさんが風呂でこけてしもうて」
アザミ「あら大変。頭は打ってない? すぐ
 行くからね、傍についててあげて」
老婆「打ったんはケツだけじゃ。先に戻って
 待っとるけえな」
   せわしなく引き返してゆく老婆。
   アザミ、もう一度青いトマトを一瞥。
アザミ「じゃあね、また明日」
   大きく伸びをして夕風を身に浴びる。
   山道を軽やかに下りてゆくアザミ。





                   了


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: