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深夜の寝室。そこは、神聖にして不可侵の領域である。
ようやく寝かしつけた娘の、すーすーという穏やかな寝息。この世の平和をすべて凝縮したかのような、天使の寝顔。この静寂を守るためなら、なんだってできる。そう思っていた。
―――犯人が、自分自身でさえなければ。
喉の奥から、むずむずとこみ上げてくるアイツの気配。まずい、来る…!と思った瞬間には、もう遅い。
「ゴホッ!」
僕の咳が静寂を破った0.5秒後、隣で寝ていた娘がビクッと体を震わせ、この世の終わりのような大絶叫を始めるのだ。ああ、終わった。寝かしつけ、振り出しに戻る。
でもな、娘よ。父さん、これだけは言わせてくれ。
そもそもこの咳、数日前に君が垂らしていた鼻水から、見事にパスを受けた風邪が原因なんだぜ…?犯人が被害者ぶって泣き叫ぶの、なかなかの理不尽じゃないか?
まあ、そんなことを言っても通じるわけもなく。悲劇を繰り返さないため、僕は新たなスキルを習得した。その名も「高密度タオル式・完全無音殺咳術」。
枕元のタオルを四つ折りにし、さらに畳んで密度を極限まで高める。咳意を催したら、瞬時にそのタオルを口と鼻に押し当て、衝撃と音を完全に吸収するのだ。…正直、めちゃくちゃ息苦しい。
だが、この涙ぐましい努力もいつまで続くのか。
マジで、どなたか良い対策をご存じないでしょうか?「咳で赤ちゃんを起こさない方法」「くしゃみを無音にする忍術」など、どんな些細な情報でも構いません。コメント欄が、我が家を救う知恵袋になることを切に願っています…!助けてください!