人間の脳ミソは、世界を認識するとき
ある特定の印象を情報としてストックするようです。
つまり、余計なものを捨て去り、
あるプロトタイプを作ってしまうのです。
まるで、美術画家が美を追い求めるのと同じです。
脳も捨象をしているのです。
こんなことを考えると、目からの情報が先か、
脳からの指令が先か、とわけがわかんなくなってしまいますが、
私たちは、常識以上に、脳で見ていると言えるようです。
ここに、モノの見方のヒントがあると思いませんか?
子どもの見方のヒントがあると思いませんか?
捨象と言えば、人間が正解を導き出すのも、
消去法のようですよ。
つまり、失敗をして、試行錯誤をしてこそ、考えられるようになるようです。
これは違う、あれは違うと試行して、苦労して発見した法則は、
非常に強固な記憶と経験になります。
そして全く違う新しい事をするときに、
人間の脳の場合には
コンピューターと違い、「応用」が効くのです。
全く新しい状況や環境であっても、
過去の失敗が多いと、
そして、全力を尽くして考えきることで
「応用」が効くようになるのです。
科学実験授業も、人生の中で数回、または、たった一回の出来ごとかもしれない。
でも、そこで、考え尽くさせて、そして、失敗し尽くせば、
人生の大きな財産になりえるのです。
失敗させること、不正解の経験をさせることの重要性は、
人間の脳は見たいものしか見ないという性質をもっているからでもあります。
もし、目前の現実と過去に蓄積された情報の間で不整合が起きるとき、
人間は、この現実を受け入れることを無意識に拒絶したり
つまり、見なかったことにしたり、
あるいは、既存の知識の断片から勝手に推測して、
実際とは異なるものを見たりする
つまり、錯覚することが日常茶飯事だからです。
別名、アタマが固くなる、です。
これが強固だと、いろんな悲劇がおこります。
特に、責任ある立場の人、
戦争責任者や、会社の社長などが、
いわゆるアタマが固いと被害は甚大です。
現代社会は、変化の時代です。
この変化にまったく対応できない経営者がたくさんいますね。
こういう人は、根源的なもの、
すなわち自身の物の見方、考え方に関わる変化を求められると
突然硬直状態に陥ってしまうのです。
その理由は、内面に芽生える恐怖です。
現実を直視する勇気がないのです。
変化や現実を恐れる心は、失敗を恐れる心です。
それは弱さというよりも、むしろこの場合、未熟さを表します。
これを解決するために、本来、教育があるのだと思います。
すなわち、ワクチン接種です。
失敗を経験させ、そこから、成功も経験させることによって、
失敗しても、失敗を繰り返しても、大丈夫だ。
いや、いっぱい失敗した方が、どんどん賢くなれる。
さらに、失敗し、間違った方が、認識が広がって
何より、面白い!楽しい!と、いう感覚までもっていけるのです。
実は、脳は、「ルーティーンワーク」だと、つまらないという
積極的な本能ももっています。
生物としての人間は、その生き残ってくる過程で、
マンネリでは、脳の中のネットワークの再編成が起こらなくなって
変化に対応できない、という苦い経験をしてきてるんでしょうね。
脳学者も、脳の力を引き出すためには、
老化を気にするよりも
「子どものような新鮮な視点で世界を見られるか」
を意識することが、ずっと大切だと言っています。
脳の本質は、ものとものを結びつけることだそうですが、
画一的な結びつきで固定させたい怠慢な本能に対して、
結びつきを変化させることによって、創造的なことをしたいという
積極的な本能で挑戦していかなくてはなりません。
その際、「これ、おもしろいなぁ」と、ふと感じることはお宝です。
それにより、自分の視点に一滴、新しい要素が加われば、
脳の中のパターン認識が増えるので、
そこから、様々な組み合わせが生まれ、
驚くほどおもしろい考えや発見を生み出していくのです。
だって、大昔は、「失敗=死」でした。
だから、失敗は重点的に記憶するのです。
人間の行動原理の第一は『ブレーキ』であり、
よって、脳は消去法で学習するのです。
でも、それだけだと、失敗を恐れて、さらなる失敗経験(学習)が
できませんから、
というのも、人間も自然の生き物ですから、
本来非常に『臆病』に出来ていますから、
安全を確保してやる必要があります。
失敗したら、笑われたり、不利益を被るのでは、やらなくなります。
安心感が絶対に必要です。
その上で、自分から「したい!」「やりたい!」と言う状況を作ってあげるのです。
生徒の何かをさせるとき、「失敗するな」というのは、愚の骨頂です。
「失敗を恐れるな」と言うのも、弱いですね。
「失敗しても、今の時代は死ぬことはない。
それどころか、失敗すればするほどに、君のアタマは良くなるんだ。
失敗は良いことなんだ。」と言ってやりましょう。
ということは、
「ダメならば、アタマが良くなる。」
「成功すればラッキー」
どっちに転んでも、良いことずくめなんですね。
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