発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

年齢相応なのか、障害なのか?



こんなことがありました。私が仕事を終えて帰宅するとTAKUYAが部屋にこもり「いいって言うまで、絶対に入ってこないでね」と言います。

気になって入ってみると、連絡帳に書かれた文字を消しゴムで消しているのです。何を書いてあったのか訊ねても言いません。
担任の先生の自宅に電話をすると「女の子をいじめたのでそのことを連絡帳に書きました」ということでした。

TAKUYAに「連絡帳を消すなんて、どうしてそんなことをしたの?」と訊ねると、ケロッとして、
「消しゴムで書いてあったからだよ」(!)と言います。

(今思うと、アスペっぽい返事ですよねー)

それまでだったら、こんな時、その表情や発想がおかしくて、ついぷっと吹き出してしまうのでしょうが、その時は、「これではいけない!」と強く思いました。

何とかしなきゃいけない!
きつく叱れば直るのか?
何度も言い聞かせているのに、なぜ分かってくれないのか?

しかし、職場の同僚保健師や心理職の先生に話すと、「可愛い年齢ね」「子供って、先のこと考えずに、とにかく叱られなければいい、と思ってそういうことしちゃうのよね。すぐばれるのに」と、
要するに、年齢相応ではないか・・・と言われました。


小1の年齢相応だと言われるとそのような気もするし、子どもらしくてかわいいと言われれば、ちょっとうれしく思い、これが長所かと思って、自分を慰める材料にしたり・・・。

客観的に見ることができずに、混乱していた状態でした。

親って、いい方向に考えたいのです。


私自身は、これからは厳しく育てなければいけないと痛切に思いました。

そして、私が厳しくあたるようになったために、それ以降は、さらなる挫折感を味わうことになってしまったのです。

ただ、厳しくすれば解決する問題ではなかったと言うことです。

Akiko




© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: