After the evening glow ~夕焼けの後に~

After the evening glow ~夕焼けの後に~

第一話


俺の名前は春日未来、普通は人生で楽しいときである中学三年生だ。

彼は取り立てて目立つ特徴もなくどこにでもいるようないわゆる普
通の中学生だ。

 俺は学校が大嫌いだ・・・。「春日・・・、この問題を解いてみろ」
先生の冷ややかな声が耳に入る。「・・・分かりません」

俺の頭の悪さは、クラスでは有名である。もちろんそのことはこの先生だって知っている。

「こんな問題も分からないのか・・・」そういうと先生は他の生徒を当てた。
「y=ax+cです」「正解だ・・・・」ついでに言うと、この先生の性格の悪さも有名である。

生徒に恥をかかすのが、なによりも楽しいのだそうだ。
コイツの獲物にされた生徒はみな、ロクなことがない・・・。

今回はたまたま俺がその標的にされていたのだ。

 俺は同級生が大嫌いだった・・・。
「ずいぶん身体の大きな一年生でちゅね~」「脳みそツルツルなんですか~?」

こんな悪口で一日が始まるのだ・・・。俺は友だちという友だちがいない。
俺の唯一腹を割って離せるのは、パソコンで知り合った人たちだけだ・・・。

けどそれは所詮電話線一本の関係であって、それ以上でも以下
でもない。だから俺は、なんか毎日モヤモヤしている・・・。

 俺は自分が大嫌いだった・・・。頭も悪いし、何の特徴だってないけど、
俺だって恋の一つや二つはした。思えば、その頃が一番光っていたときじゃないかな・・・・?

でも最終的には自分の思いも伝えられず、彼女は男と付き合っていた・・・。

俺は苦悩で頭がいっぱいだった。苦しくて、泣きたくて・・・。

 もう俺はなにをしたらいいのか分からなくなってしまった・・・。
生きる意味を無くしてしまった・・・。そんな思いの中、インターネ

ットをしていたら、あるサイトに辿りついた。

       「自殺サイト」・・・

一話・・・、完         二話へ


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