蚤とダイエット

蚤とダイエット

2008.09.21
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カテゴリ: ご飯パワー
大磯氏の論理を紹介するのは前回でおしまいにしようと思っていたんですが、
あまりにも憤りを感じてしまったので、今回も紹介します。
この記事は【仕組まれた食の欧米化】ということなので、
仕組まれたことを十分に知っていただきたいからです。
再び大磯氏の著書『栄養随想』(昭和34年、医歯薬出版)から引用します。
(太字が引用)


なして回転しているように思われる。東南アジアにすむ10億の、
米を作り米を食う民族は、等しくこの運命にさらされていると思う。

この人たちは、あまりにも米中心の食生活のため、そこから
必然的に生まれてくる栄養欠陥を身につけて、体力は欧米の
小麦食の人々に劣り、寿命は短く、乳幼児の死亡率は高く、
結核やトラホームなどの慢性病、また胃の酷使による胃腸病は
著しく多い。その上精神的にもねばりの強い積極性を欠き、
発明、発見、工夫なども残念ながら欧米人よりも少ない。

私どもをはじめ、東南アジアの各民族、これらはみな米を中心とした
食事をする民族であるが、これらの民族が、今後地球上で西欧の
民族と肩を並べて繁栄していくためには、どうしても、この米との
きずなをどこかで断ち切らなければならない。

従ってできうる限り米食を減じて、進んで小麦食を併用することに努め、
自然と食生活上の栄養的な工夫を身につけるよう心がけるべきだ。


大磯氏の思惑通り、今や日本人は米離れ。

「ご飯は残してもいいからおかずは食べなさい」という親。

「ご飯は太るから食べない」という若い女性。



「血糖値上がるからご飯(だけではなく小麦粉食品も)は食べない」という糖尿病患者。

どれも間違っています。

さて、日本人は元気になったのでしょうか?
ピンコロ人生を送る人が増えてきたのでしょうか?

最後に参考文献から引用します。(赤字が引用)


立場の人の見解だとすると、戦後世界に類をみないほど急速に
食生活が欧米化した理由がよく理解できる。日本人の食生活を
何が何でも米から麦へと転換させたかったのである。
改善運動の柱の一つは粉食奨励策で、日本にパン食を根付かせる
ことでもあった。日本ではほとんど産出されないパン用小麦(強力粉)
だけに、全量を輸入に頼らねば不可能という粉食奨励策は
正しい運動の進め方であろうか。改善運動の結果、日本人は今
欧米型の病気に苦しんでいる。


『栄養と料理』に掲載された大磯敏雄氏の記事

【参考文献】
「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活

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Last updated  2008.09.21 20:26:51
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為谷邦男@ Re:四季彩の丘4(07/01) 間違えて青い池の画像が入ってしまいまし…
背番号のないエースG @ Re:花のある暮らし(06/02) 6月に入り、本土もそろそろ梅雨入りですね…
Fugu-chan @ Re:国産米が無くなる!?(05/09) カナダで売ってる日本産のお米、日本より…
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