蚤とダイエット

蚤とダイエット

2009.02.07
XML
カテゴリ: 食育について
このことは、以前【今日の格言】として一部書きましたが、
もうすこし詳しく、古守豊甫さんの言葉を引用します。
(太字が引用)


ある誌上で棡原の伝統食をめぐって対談する機会に恵まれた。
その結論とする処はここ2、30年来アメリカで台頭した
新しい栄養学たる「微量ミネラル」の物差しを当てると
棡原の伝統食はその宝庫であるとのことである。
従って従来のカロリー主義の三大栄養素(蛋白・脂肪・澱粉)の
栄養学は古い栄養学と言わなくてはならない。
この古い栄養思想を戦後、日本人があまりにも無批判に信奉し、
実践した処に癌・心臓病・糖尿病などの成人病激増の
一大原因があると思う。
この点、京大糸川教授によると、人体必須微量金属は現在、
16種類が発見されており、その90%は穀菜食の中に
天然の形で在る。そしてそれらは互いに鎖のごとく連結し、
無数の酵素、各種のホルモン、ビタミン類の活性化の
原動力として生命現象を円滑ならしめている。
棡原長寿の秘密。この謎を解く鍵は恐らく穀菜食の中に
天然の形で存在するこの必須微量ミネラルではないかと思う。
従って今後、新旧両栄養学は互いに長短相補って
進展すべきである。
アメリカでは今、それが健康人、半健康人、病人たるとを
問わず、検査技術の向上により、生体内の各種微量ミネラル、
ビタミン類の測定を行い、その結果によてっては半健康人には
保健投与量を、病人には病理投与量を健康食品として
与えるのが新しい栄養学の趨勢となっている。
また最近、高血圧などの治療薬としてカルシウム拮抗剤が
開発されてきた。そのうちマグネシウムは天然の
カルシウム拮抗剤として世界的に脚光を浴びている。
これは裏を返せばマグネシウムが最も多く含まれる
玄米、麦、穀類をとることにより高血圧、脳卒中、心臓発作は
未然に防止されることを意味する。何れにせよこの際、
われわれはまず色メガネをはずして、日本民族の
血となり肉となった昔からの食物の一つ一つに科学の光を
当てなくてはならない時に来ていると思う。

【出典】
『長寿村・短命化の教訓』(古守豊甫・鷹觜テル著/樹心社)

この文章が書かれたのは 昭和61年(1986)年1月 です。

【関連書籍】
長寿村の一〇〇歳食





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.07 21:11:03
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

為谷 邦男

為谷 邦男

Comments

為谷邦男@ Re:四季彩の丘4(07/01) 間違えて青い池の画像が入ってしまいまし…
背番号のないエースG @ Re:花のある暮らし(06/02) 6月に入り、本土もそろそろ梅雨入りですね…
Fugu-chan @ Re:国産米が無くなる!?(05/09) カナダで売ってる日本産のお米、日本より…
為谷 邦男 @ Re[1]:「ん」は七変化(01/31) ごねあさんへ コメントありがとうござい…

Favorite Blog

エンザイムと男性ホ… New! ヨーガ1950さん

公民館祭りの準備 New! ごねあさん

11/14 Fifteen & エ… New! JIMEsanさん

目指せ58キロキープ!… New! 久住咲夜さん

2025年11月14日… New! 藻緯羅さん

同じ悩みを繰り返す… New! lovelovelove7240さん

四コマ漫画 「隊長… チョロ君1004さん

ちょう久しぶりに散… かきつばた3672さん

【重要なお知らせ】… 楽天ブログスタッフさん

鬱病になったらやる… Dragon netさん


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: