蚤とダイエット

蚤とダイエット

2010.04.14
XML
カテゴリ: 食育について

日本の長寿村・短命村新版
この序文は医学博士の丸山博さんが書いています。
書いたのは1972年3月8日です。

近藤先生は昭和10年頃から今日まで35年以上の長い間、
長寿者の多い村と少ない村との衛生学的比較調査研究のために、
日本全国をくまなく、僻地の交通不便な村々にまで、コツコツと、
20kgのリュックと思い鞄を手に持って、990カ町村以上も
歩き続けられた。
その現地探訪の記録をもとに話されたのを、編録したものが
この本だと聞きました。
(中略)
先生は大学教授の現職をひかれてから名誉教授になられ、
それからでも17年もたち、79歳になられてなおカクシャクとして、
足のつづくかぎり初心を忘れず、この現地探訪の仕事を続けておられる。
この先生を見るにつけ、日本の衛生学者の誇りを、先生のなかに
わたくしたちは見いだすことができよう。とわたしが言っても、
それはあえて言い過ぎではないでしょう。
読者は、この本から、生命の尊さと、食物の重大さを、
あらためて考え直されることになろうかと思います。
それを心から願っておられるのは、他ならぬ衛生学者
近藤正二先生その人ではなかろうかとわたしは思います。


それでは近藤正二先生ご本人に登場していただきましょう。

私の長生きの研究のやり方は、栄養学科ではありませんから、
実験室の中で食品分析をやるとかいうのではなく、
全国のあらゆる地方にわたって存在する
「長生きの人のたくさんいるところ」と、その反対に
「長生きの人が非常に少ないところ」を探した歩き、現地に行って、
なぜこの土地は長生きする人が多いのか、また短命な人が多いのか、
その原因を研究しているのです。


現地へ行って調べる。そうすれば、その土地の人たちが
どんな条件の環境で、昔からどんな仕事をしてきて、そして
どんな物を食べてきたか、が分かる、というのです。

この研究に私が取り組むようになった昭和2年のころは、
世間の学者はだれも長生きの研究などに目をつけていませんでした。
「健康で長生きしたい」というのは、万人の願いでしょうが、
それを研究する学者がいない。栄養学はむかしから立派な研究を
発表していましたが、その栄養学者も「長生き」というところには
目をつけていなかったのです。


人気blogランキングへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.04.14 20:54:40
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

為谷 邦男

為谷 邦男

Comments

為谷邦男@ Re:四季彩の丘4(07/01) 間違えて青い池の画像が入ってしまいまし…
背番号のないエースG @ Re:花のある暮らし(06/02) 6月に入り、本土もそろそろ梅雨入りですね…
Fugu-chan @ Re:国産米が無くなる!?(05/09) カナダで売ってる日本産のお米、日本より…
為谷 邦男 @ Re[1]:「ん」は七変化(01/31) ごねあさんへ コメントありがとうござい…

Favorite Blog

バクティの世界 New! lovelovelove7240さん

エンザイムと男性ホ… New! ヨーガ1950さん

公民館祭りの準備 New! ごねあさん

11/14 Fifteen & エ… New! JIMEsanさん

目指せ58キロキープ!… New! 久住咲夜さん

2025年11月14日… New! 藻緯羅さん

四コマ漫画 「隊長… チョロ君1004さん

ちょう久しぶりに散… かきつばた3672さん

【重要なお知らせ】… 楽天ブログスタッフさん

鬱病になったらやる… Dragon netさん


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: