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2016.10.24
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カテゴリ: 沖縄
0569 オキナワノコワイハナシ3

『0569 オキナワノコワイハナシ3』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
『普天満山神宮寺、二時の霊道』
・監  督  新垣拓史
・脚  本  永田健作
『ヘーガサー』
・監  督  高山創一
・脚  本  高山創一
『ミーガンチョー』
・監  督  高山創一


【キャスト】
『普天満山神宮寺、二時の霊道』
・又吉裕子
・平安信行
『ヘーガサー』
・桃原 遥
・大嶺 淳
『ミーガンチョー』
・内田周作
・桃原 遥
・大嶺 淳

『0569 オキナワノコワイハナシ3』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】

・製作年度  2010~11年
・製 作 国  日本
・英  題  Okinawan Horror Stories
・収  録  52分
・サ イ ズ  16: 9 LB

・字  幕  ----
・そ の 他  片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セルorレンタル
・定  価  本体2,400円+税
・企  画  琉球放送、山田優樹
・製  作  琉球放送、山田優樹
・協  力  劇団O.Z.E
       ジー・ジープロモーション
・発 売 元  RBC 琉球放送
・販 売 元  株式会社楽創舎

『0569 オキナワノコワイハナシ3』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:琉球ホラー
・ウラ面 :でーじ鳥肌!
        RBC琉球放送で旧盆恒例のテレビ番組
        「オキナワノコワイハナシ」。
        沖縄に拠点を置く気鋭のクリエイター達
        が、琉球古来の風俗・習慣・迷信を
        取り込みながらも<今>の沖縄の息吹を
        吹き込んだ、
        新たな恐怖のエンターテインメント!

オモテ面は、古い沖縄の民家が中央に描かれ、何やら不気味なモノが、こちらに手を伸ばしている。今回はグリーン系で色彩統一されている。(『1』と『2』はブルー系だった) 瓦屋根の上には、チョコンとシーサーが乗っている。少しアクティブなジャケットだ。
ウラ面は、同じレイアウトだが、上の方の下地がグリーン系になり、右上には悪霊(?)が描かれている。
全般的に変化が訪れていて、シリーズを通してみると、いい仕上がりではないかと思う。

【感  想】
「残酷な童話の行く末」

グリム童話は、出版されて版を重ねるうちに最適化されて行ったらしい。時代の要請に応えるカタチで取捨選択、改変されたワケだ。シンプルで分かり易く、よりソフトになった。
よく言われるように、恐怖や悪意、性的な表現は薄らいだ。それは当然のようであり、倫理や道徳の面から、社会や家族の根底にある規範が正常に機能していた証左だと思う。

■第1話 普天満山神宮寺、二時の霊道 Soul way of Futenmanzan at 2:00 A.M.(2010年 夏)
深夜、普天満山神宮寺の前を通りかかったカップル。近道をしようと境内に入った2人だったが、そこは彷徨える霊魂が出没する場所だった。
……というお話し。

ストーリーは、ほぼない。(笑) カップルが霊に襲われるだけ。何の説明台詞もないのだが、衣装などからカップルの背景などが浮かび上がる。“このカップルは同棲している。同棲して長い。夜中、食べ物を買いに出て、コンビニで雑誌を立ち読みしているうちに夜中になってしまった”とか……。なかなか秀逸だ。(苦笑)

■第2話 ヘーガサー Scab(2011年 夏)
大学の新任職員の桃子は、休日出勤して仕事をしていた。ふと気が付くと、腕に湿疹のようなものが出来ている。
それを見た清掃員の金城は、ただのヘーガサーでないと判断。呪いを解くために、焼いた藁を彼女の腕にこすりつけるが、時既に遅く、金城にも桃子にも魔の手が忍び寄っていた。
……というお話し。

私は肌が弱いので、ちょっと虫に刺されただけで大きく腫れてしまう。植物に触れても、ヘーガサーのような湿疹が出来る。だから、抗生物質を含んだ塗り薬を常備している。
藁を焼いて患部にこすりつけるより、ちゃんとした薬を塗ったら良かったんじゃないか?

■第3話 ミーガンチョー Glasses(2010年 夏)
自動車修理工場。作業中にメガネを壊したマモルは、忘れ物の中から自分に合ったものを探しだして使い始める。
ところが、視野の片隅に女の影が見え始める。気味が悪くなって女性事務員に相談すると、彼女は、以前、この工場で起きた事故について語り始めた。
……というお話し。

子供の頃から眼鏡のお世話になっているので、何本もスペアを持っている。視力は落ちる一方だから、一度も使わずに役に立たなくなることもある。が、壊れると、どうにもならないので、これは仕方ない。(溜息)
本作品の主人公についても、なんで予備を持っていないのか不思議だった。私には考えられない。ましてや、他人の眼鏡を使うなんて……。面白かったけれど、個人的には説得力がなかったように思う。

思うに、グリム童話を「本当は残酷でコワイお話しだった」とセンセーショナルに謳うのは、現代社会や家庭の根底にある規範が崩れつつあるからではないか。昔は眉をひそめた事柄も、いまはエンターテイメントとして扱われる。
私自身、楽しんでしまう方だから大きなことは言えないが、時折り足が竦むような不安に襲われることがある。
グリム童話が再び残酷な童話として出版され、それがスタンダードになってしまうのではないか、それは、どう考えても宜しくない。童話は童話として、怪談は怪談として息づく社会の方が健全だ。

私も、もう少し全うな生活をしなければと思った次第。(笑)

オススメ!





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Last updated  2016.10.24 06:35:40
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