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2017.06.06
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カテゴリ: ファミリー映画
0794 ザ・レジェンド/ソロン王の野望と勇者の逆襲

『0794 ザ・レジェンド/ソロン王の野望と勇者の逆襲』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ラス・エマニュエル
・製  作  ホワード・ナッシュ
       エレミア・セイイズ
・脚  本  エミリオ・イアシエロ
・編  集  エミール・ハリス

【キャスト】
・ロバート・ピカード「スタートレック/ヴォイジャー」
・ジャレッド・ヤング
・エレミア・セイイズ

・ジロン・ガイ
・ジョン・ハード「プリズン・ブレイク(シーズン2)」
                     「守護神」

『0794 ザ・レジェンド/ソロン王の野望と勇者の逆襲』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  LDRD-00025
・製作年度  2012年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  THE LEGENDS OF NETHIAH
・発 売 元  株式会社トランスワールドアソシエイツ
       株式会社エルディ
・販 売 元  株式会社ファインディスクコーポレーション

・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替演出  ----
・リリース  ----
・収  録  本編Approx.93分

・音  声  1.オリジナル (英語):2.0chステレオ
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本国内向、DVD、セル専用
・映像特典  オリジナル予告編

【ジャケット】
・オモテ面:勇敢なる戦士よ、目覚めよ!
・ウラ面 :未来を切り開く戦士の激闘を描いた
      ファンタジー・アドベンチャー!
        「スタートレック/ヴォイジャー」で
        人気キャラ:ドクターを演じた
        ロバート・ピカード出演!
        その他、「守護神」「ホームアローン」
        ジョン・ハード、
        「スパイダーマン3」
        テレサ・ラッセルなど
        演技派キャスト勢揃い!
      第45回ヒューストン国際映画祭にて
      ファミリー/チルドレン部門、
      シルバーアワードを受賞した
      勇気と希望を与える
      ファンタジー・ストーリー!

本国のポスターと比較すると、冒険ファンタジーものを強く押し出したデザインになっている。本作品の内容からすると、これは大きな間違いである。ソロン王と勇者のお話しは、ちょっとだけ。基本は、少年ガブリエルとおじいちゃんの交流である。
なのに、このウラ面までがファンタジー映画であるかのようなデザイン。確信的に消費者を間違った方に導いている。これって、サギじゃないの?(笑)

『0794 ザ・レジェンド/ソロン王の野望と勇者の逆襲』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「少年の日のおじいちゃんとの思い出」

ウォルフガング・ペーターゼン監督の『ネバーエンディング・ストーリー』を彷彿させる作品だった。

――小学生のガブリエルは、親友ドギーと喧嘩し、鼻をへし折ってしまった。理由を話さない彼は、母親の懇願も虚しく、停学処分になってしまう。
しかし、理由は明らかだった。両親の仲は悪く、離婚寸前。毎日、言い争いをする声が聞こえて来る。ガブリエルは、自分でもどうしようもない感情を持て余していたのだ。
……というのがバックボーンである。

「小学生でも停学にするんだぁ」と、ビックリしたと言うか、半ば感心してしまった。(笑) いまだ善悪の区別がつかない年齢だし、義務教育のうちは「学校に来ないで反省しろ」みたいな処分はないのかと思っていた。相手にケガをさせるのは善くないが、あくまでも子供の喧嘩だ、それを学校側が処分を決めるのは、何だか不適切な気がした。(苦笑)

――心を開かないガブリエルから何かを聞き出そうと、母親は祖父に相談し、話し相手になって貰うことになる。
ガブリエルにとって、優しいおじいちゃんと過ごす時間が、心の中を整理する助けになって行く。親友を思う気持ちや怒りや悲しみが、そのまま出て来るようになる。
それは、おじいちゃんが話す“お伽噺”に自分自身を投影していたからだ。
……というお話し。

ガブリエルの現実に、おじいちゃんの語って聞かせる“お伽噺”が、映像としてインサートされる。それがタイトルにもなっているソロン王と勇者ナサイヤの闘いである。
正直なところ、両親を殺され、剣闘士として育てられたナサイヤが、逆境を跳ね退けて自由を掴む物語は、目新しくはない。それに、おじいちゃんのお話しは時々抽象的すぎて分かり難い。(苦笑)
ただ、そこに登場するキャラクタの造形がわりとよく出来ていて、その世界を膨らませてくれたら、もっと面白い作品になったのではなかろうか。何せ、戦闘場面はイメージショットだし、ソロン王と勇者ナサイヤの映像は少ない。その辺りが残念でならない。

でも、清掃員のタリーとガブリエルとの交流なども、本作品のキーポイントになっているので、不足感はない。ファミリー映画としては不親切な感じはするが、総じて良い作品だった。

特に、少年ガブリエルを演じた男の子のお芝居には感心してしまった。雰囲気がいい。名前は、ジャレッド・ヤング。IMDBにも出演作は2本しか載っていないので、今は役者ではない道を選んでいるのかも知れない。
確かに、本作品で見せたナイーヴな演技は、子役ならではと言ったところ。大人になったら出来ないだろうし、やられても気持ち悪い。(当たり前か)

おじいちゃんを演じるのは、ロバート・ピカード。劇中劇でナサイヤを助けるハニフ卿も演じる大活躍。(笑) 『スタートレック/ヴォイジャー』が思い出されるが、本作品でも良い味を出していた。

母親役は、ローラ・コベリー。お芝居に面白みがなかった。子役が頑張っているのだから、大人はもっと頑張らないといけないな……。(苦笑)

清掃員のタリーとナサイヤを演じるのは、ジェレマイア・セイズ。製作にも名前を連ねている。こちらも好演で、良い余韻を残した。

カメラは、少年の目線に近づくように低く、世界の大きさをさり気なく感じさせて好ましかった。情景描写も美しく、夏の空気も伝わって来た。

微笑ましいエンディングには好感が持てるが、ファミリー向けの作品であることを考えると、ちょっと面倒な印象が残るのはマイナスだ。
それに、この邦題とジャケットのデザインは、明らかに方向性が間違っている。キチンと内容を吟味して、中身で勝負しましょうよ。

子供の接し方に悩んでいる方に、オススメ!(おいおい、お前が言うなよ)





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Last updated  2017.06.06 05:23:52
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