B級映画ジャケット美術館

B級映画ジャケット美術館

PR

Profile

helen5015

helen5015

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

オーウェン@ 「遠い空の向こうに」 こんにちは、helen5015さん。いつも楽しく…
ガーゴイル@ どこのドイツ ウチナーは沖縄ではない。ウチナーは内南…
たけちゃ@ Re:0195 映画 謎解きはディナーのあとで(10/16) そういう映画だから(^^) 分かってないのは…
ゆきこ@ 日本にとって大切な参院選 初めまして、こちらのブログとは場違いな…

Freepage List

2018.02.09
XML
カテゴリ: ファミリー映画
1042 ミッドナイト・アカデミー/秘密の扉

『1042 ミッドナイト・アカデミー/秘密の扉』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監督・製作 トニ・ヴァンゾリーニ
・編  集  セルジオ・メクレル
・脚  本  アドリアナ・ファルカオ
       ベルナルド・ギレルメ
       マルセロ・ゴンサルヴェス
       トニ・ヴァンゾリーニ

【キャスト】
・ルーカス・コトリム(橘 千尋)
・ヴィクトル・フロイマン(安海碧希)

・ダニエル・ダンタス(東 十條)
・アルナルド・アントゥーネス(雨宮正武)
・カミラ・アマド(貞本有加)

『1042 ミッドナイト・アカデミー/秘密の扉』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  LDRD-00046
・製作年度  2010年
・製 作 国  ブラジル
・英  題  ME AND MY UMBRELLA
・発 売 元  株式会社トランスワールドアソシエイツ
       株式会社エルディ
・販 売 元  株式会社エルディ

・価  格  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----

・リリース  ----
・収  録  本編approx.84分
・サ イ ズ  16: 9 LB スクイーズ
・音  声  1.オリジナル (ポルトガル語):
         2.0chステレオ
       2.日本語吹替:2.0chステレオ
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、
       DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、
       セル専用
・映像特典  1.オリジナル予告編

『1042 ミッドナイト・アカデミー/秘密の扉』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:幽霊男爵にさらわれた仲間
・ウラ面 :夜の学校で子ども達が遭遇する
      不思議な世界!
        幽霊教師と恐ろしい地獄教室からの
        脱出を描いた
        ファンタジー・アドベンチャー
      舞台化もされた児童小説の長編映画化作品!
      ブラジル映画グランプリ2011において
      最優秀チルドレンズ・フィルム賞を受賞し、
      高評価を獲得!

ジャケットのオモテ面を見ると、ハイティーン向けに見える。学校を背景に、主役の3人、タイトル、その下には肖像画から抜け出した男爵のシーン。不必要に緊迫した感じだ。でも、それは、本作品に相応しくない。
ウラ面に使われた画像は、小さい子供たちの姿なので、ローティーン向けなのが分かる。でも、下地が“黒”ってのは、よくないなぁ。もっと奇妙で優しいファンタジーなのだから、そのイメージを強く押し出したジャケットにして欲しかった。タイトルも、そうかなぁ。

【感  想】
「おじいさんの傘」

南米ブラジルの子供向けのファンタジー映画。6年生に上がる前夜、学校に忍び込んだ子供たちが奇妙な体験をするお話し。地球の反対側の国の教育制度のことは知らないが、日本なら“中学1年生に上がる前夜”ってところだろう。従って、主人公の少年少女は11才か12才くらいか……。
タイトルやジャケットからティーン向けの作品だとは承知していたが、まさか小学生だとは思わなかった。(苦笑)

確かに、映像のトーンは暗めだし、シンボライズされた演出や抽象的な言葉の遣り取りはハイティーンが好きそうだ。
でも、『不思議の国のアリス』を心理学的なアプローチから分析するよりも、単純にコトバ遊びを楽しんだ方が、面白いと私は思うのだ。
だから、本作品も、ハイティーンがひねくれた見方をするよりも、小学生高学年が不思議な世界にワクワクする方が、正しいと思う。
そのためには、こんな邦題とジャケットじゃダメだ。もっと子供たちが興味を惹くようなキーワードを用いなきゃ。

――ユジーンとフリーダ、セボラは、大の仲良し。明日から6年生になって、フォン・スタフェン学校に通うことになっている。
けれど、その学校には、設立者フォン・スタフェン男爵の幽霊が出ると言う噂があった。男爵は、難しい問題を出しては答えられない生徒に厳しい罰を与える鬼教師だった。今でも、男爵の幽霊が学校を彷徨っていると言う。
3人は、噂の真相を確かめようと、その夜、学校に忍び込む。ところが、階段の踊場に飾られた男爵の肖像画から、男爵が抜け出し、追いかけ回されてしまう。然も、フリーダが男爵に捕まってしまった。
……というお話し。

意外とシュールな作品で、ユジーンは亡くなったお祖父さんの傘を大切にしていて、これがストーリー上でも重要な役割を果たし、表現上でも象徴的な使われ方をしている。地味に面白い。(笑)
また、“頭の悪い”セボラが、要所要所でストーリー展開のキーになったり、ウィットに富んでいる。
セリフにも言葉遊びが見られ、奇妙な世界を作り出す一助になっている。
個人的には、金魚が宙を泳ぐシーンがお気に入り。押井監督の『ビューティフル・ドリーマー』を思い出してしまった。(これってネタバレか?)

少しばかり野暮ったい感じはするが、それも味わいってヤツだろう。(苦笑) 暗めで冷たい感じの映像は、“サンバと灼熱の国”というイメージからは想像もつかない。ブラジルに対する印象を覆す力があった。その点は高く評価したい。

そう言えば、学生時代、私も祖父からいただいた雨傘を愛用していた。心棒が木製で、傘布(カバー)も厚く、一般に販売されている普通の傘に較べると、かなり堅牢な作りで重かった。その重いところが気に入っていたのだが、或る日、電車の中に忘れて来てしまった。駅の忘れ物保管所を何ヶ所も回ったが、結局見つからなかった。いまも後悔している。
以来、お気に入りの傘が欲しくて、ブランドものだの1品モノだのいろいろ買い求めたが、あの傘に勝る傘に出会えていない。でも、いつかステキな傘に出会えると信じている。

ちょっぴりオススメ!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.02.09 06:53:14
コメントを書く
[ファミリー映画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: