B級映画ジャケット美術館

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2018.07.01
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カテゴリ: 沖縄
1184 ニライの丘 a song of gondola


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本 大城直也
・音  楽  照屋林賢
・原  案  沖縄芝居「丘の一本松」
・制  作  シュガートレイン
・製  作  吉本興業
・主 題 歌  作詞・作曲:なゆた
       「See you tomorrow」

【キャスト】
・神谷健太

・松田ゆうな
・福士将音
・垣花きらら
・桃原 遥
・村山廉織
・城間裕司(ゆうりきゃー)
・ジョニー宜野湾
・ヒゲのかっちゃん
・藤木勇人
・仲本興次
[特別出演]

・河本準一(次長課長)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  YRBR-90531
・製作年度  2010年
・製 作 国  日本

・発 売 元  YOSHIMOTO R and C Co.,LTD
・販 売 元  ----
・提  供  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----
・日本公開  ----
・リリース  2012.03.07.
・収  録  Approx. 99分
・サ イ ズ  16: 9 LB
・音  声  STEREO
・字  幕  日本語字幕付き
・そ の 他  片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、
       DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、
       レンタル専用
・映像特典  ----


※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:基地のある島で、
      ぼくらの青春は始まった――
        ぼくの家はどこだっけ?
      第2回沖縄国際映画祭出品作品
・ウラ面 :ほろ苦いけど元気になれる
      父と子の物語
        「地域」と「映画」と「吉本興業」の
        新しいカタチ(地域発信型映画第一弾)

本編を観終えた後だと、ジャケットに込められた意図が読み取れる。いいデザインだ。
四角く切り取った画像を並べただけのデザインだが、中央のモノクロの画像が本作品のテーマで、その周囲に主要な登場人物の出演シーンが取り囲んでいる。そして、その下に、タイトル。アメリカ村の観覧車だろうか。レタリングの暖かさと相俟って、いい雰囲気のイラストが配置されている。
ウラ面にも観覧車の画像が使われている。こちらは、父親と娘。物語の中で対比される関係が、ここでも描かれていることに感心してしまった。
ホント、いいジャケットだ。

【感  想】
「沖縄の空気感」

静かで、沖縄の熱気や湿った空気感が伝わって来る作品だった。何となく既視感を拭いきれないところもあるが、良い出来映えだったと思う。
出演者にワザとらしいお芝居をする人もなく、誰もが抑えめの演技で、自然体。いかにもインディーズらしい。
でも、興行収入ばかり気にして、作品の中身を評価しないマスコミに対して、誠実に映画を作っている人たちがいることを教えてあげたい。(笑)
然も、これが、吉本興業が“ご当地”映画として製作したとのことだから、正直驚いた。吉本興業に対する評価を変えなければ……。(苦笑)

――幼い頃に母親を亡くした中学生の良は、空手を習おうとするが、父親に強く反対される。「空手だけはダメだ」と。
しかし、諦め切れない良は、幼馴染みのナギからお金を借りて、こっそりと道場に通い始める。ところが、道場から出て来たところを運悪く父親に見つかり、こっぴどく怒られてしまった。父親への不満を募らせる良だったが、道場の友人ケビンが引き起こした騒動で、さらに溝は深まるばかり。
然も、父親の古い友人から、父親が隠して来た辛い過去を聞かされて、良の心はますます寄りどころを失って行く。
……というお話し。

沖縄芝居の『丘の一本松』をモチーフにした一本。劇中でも、良の祖父がTVで舞台中継を観ていたりして、本作品のテーマを明確にしている。ちなみに、『丘の一本松』は、沖縄芝居の定番中の定番で、私も何度か市民会館のようなところで観ている。歌や手品、漫談などとカップリングで、安い料金で半日は楽しめる。(笑)
もっとも、祭の夜の“村芝居”のような雰囲気があるので、東京で垢抜けた舞台を見慣れてしまうと、こうした泥臭さは受け入れられないかも知れない。でも、沖縄に行って時間があったら是非とも観ていただきたい。芸能の原点にも思えるし、現代人に欠けている親子の絆を学ぶ意味でも価値があると思う。

本作品も、父と息子の姿が描かれる。(そう言えば、「マサーおじいの傘」も同じテーマだった) 日本人らしく、自分の感情をぶつけ合ったりしない。米国映画なら思っていることを吐き出して、お互いに涙を流しながらハグしてお終いだが、そうならないところが、日本人の日本人たる由縁だろう。
時々、友だちのような親子の関係を吹聴するマヌケな父親もいるが、私は、本作品に登場した良や父親、女友だちのナギの姿が愛おしい。(苦笑)

監督は、オムニバス映画『琉球カウボーイ/よろしくゴザイマス。』の一編「マサーおじいの傘」を撮った大城直也さん。あの作品は、黒澤明監督作品のように、雨と陽光の映像がダイナミックで美しかった。けれど、本作品では、一転して静かで地味な映像。(苦笑) ただ、被写体に寄り過ぎず、役者さんのお芝居に干渉しない距離感が絶妙だった。だからこそ、あんなに自然だったのだろう。いい監督さんだ。

ちなみに、本作品には標準語の字幕が付いている。正直、これがないと分からない。(苦笑)

オススメ!





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Last updated  2018.07.01 05:30:11
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