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家族戦隊ゴニンジャー
幸せのかたち
「おめでとうございまーす」
「じゃ、お名前書いてくださいね」
「へぇ、受付嬢、木綿子だったんだ。あたし、てっきり今日は来ないのかと思ってた」
「さっこ、その話は・・・」
「ということは、結局、秘密なのか。これから大丈夫? 友達づきあいできるの?」
「う・・・ん、多分。何とかね」
貞子は、ピンクの可愛いご祝儀袋をポンと塗り盆に入れ、
ささっと署名すると、控え室へと向かっていった。
「ふぅっ・・・」
私は、重苦しい気持ちをすべて吐き出してしまえとばかりに、長い溜息をついた。
今日は短大時代からの大親友である、まつりの結婚式。
本当なら、自分のことのように嬉しいはずだったのに。
「木綿子さん・・・ 僕が代わりましょうか」
横から声をかけてきた男性がいた。
「冬也くんか。ううん、私がやるわ。やっぱり、受付に女の子がいないのは寂しいもの」
「でも、顔色悪いですよ。昨日、眠れなかったんじゃないですか」
「ま、ね。それより、お兄さんは支度できたの?」
「花婿なんて、あっという間に支度が済んじゃうんで、控え室で暇そうにしてますよ。
まだ、まつりさんの花嫁姿は、出来上がっていないみたいですけどね」
「そう。あ、ほら、お客様がいらしたわ。もう控え室にお戻りなさい」
「おめでとう! 冬也、兄さんの花嫁さん、すっごい美人だって評判だな」
「あ、そう、そうですね。ま、とにかく中へ・・・」
新たに訪れたのは、達也の友人だったらしい。知らない人でよかった。
私がこんなに疲れてしまっているのには、モチロン理由がある。
まつりがお見合いをしたという日の夜のことだ。
彼女から電話があった。
「パパの得意先のお坊ちゃんだから、半分義理で会ったんだけどさぁ。
これが、メチャ大当たりだったんだぁ。
三高はモチロンだけど、優しそうだし、ハンサムだし。音楽の趣味とかも合うんだよね。
もう、私、決めちゃおうかな」
「ええっ、まだ24歳なんだよ。とりあえず、つきあうだけにしてみたら?」
「いいの。パパも超乗り気だしさ、こんないい男、そんじょそこらには転がってないと思うし。
引く手数多のうちにいっちゃった方が、ありがたがられそうだモン。
実はね、向こうからはもう交際申し込まれちゃったんだ」
「まぁ、まつりがいいって言うならね。それにしても、一番乗りかぁ。早いなぁ」
「そうだよね、私、絶対木綿子の方が先だと思ってたもん。知ってるよ、高校時代から彼氏がいるんでしょ。
紹介してくれないけど。木綿子と同じ高校だった貞子から聞いたの」
「ごめんね、言わなくて。でも、そんなんじゃないの。本当にいいお友達だから」
「ま、木綿子も早く結婚しちゃいな。
それで、とっとと子供産んで、おばちゃんになってから一緒に遊びまくろうよ」
「ん、そだね。じゃ、また」
まつりの幸せそうな報告を聞いた時、心から嬉しいと思った。
とっても美人なくせに何故かもてなかったまつり。
まぁ、美人でお嬢様で一人娘ときたら、生半可な男にはY手が出せないんだろうけど。
でも、お見合い相手があんなに気に入るなんて、これも運命かもね。
そう考えたとき、また電話のベルが鳴った。
「もしもし」
「あ、木綿子、俺」
噂をすれば・・・ ってやつね。彼から電話がかかってくるなんて珍しい。
「どうしたの? 今日は、日曜出勤じゃなかったのね」
「いや、休み」
「ふうん。で」
「俺、結婚しようと思う」
ドキ。
胸が鳴った。
この言葉をずっと待ってたのよね。
彼と私では、家の格も違うし、何かと制約があるって言うのはわかってる。
でも、時代は『二人の気持ち』っていうのが重要になってるんだもの。
大丈夫、いつかきっと、うまくいくって信じてたんだ。
「うん」
胸が詰まって、それ以上言葉にならなかった。
「だから、木綿子とはさよならだ」
「ち、ちょっと待ってよ! 結婚するって、私じゃないの? 誰!」
「おやじの取引先のお嬢さんで。一応、顔を立てるだけのつもりだったんだけど、
なんか気に入ったんだ、俺。
しかも、社長令嬢でさ、婿養子にいくんだよ。逆玉じゃないか」
・・・ この話、何か似ている。
「逆玉願望なんて、あった訳?」
「ほんとは、ね」
「でも、長男でしょ? あなたの親父様の会社は」
「冬也が継ぐよ。あいつの方が、おやじには気に入られてるし。
お前だって、俺の家に嫁に来て、あのおふくろにいびられ続けるの、嫌だろ?」
つきあいだしたばかりの夏休み。彼に招待されて家を訪れた私は、
とてもびっくりしたのを覚えている。
成城の一角にある瀟洒なお屋敷。
ごく普通の都立高校に通う彼から、こんなお坊ちゃま暮らしは想像していなかったのだ。
私はといえば、都営の古びたアパートで、しかも父がいないため、
母と二人の妹との四人暮らしだった。
気後れしながら家に入った私に、彼のお母様は冷たかった。
服装からして、息子にふさわしくないと容易に判断できたのだろう。
追い出されるようにして帰ってきたのだった。
あれ以来、電話はロクロク取り次いでもらえず、二度と家に招待されることもなかった。
「木綿子には、もっとふさわしい男がいるから。俺のことなんて、忘れてくれよ」
「・・・あなたが結婚する相手の名前、碕谷まつりさん・・・じゃなくて?」
「ど、どうしてそれを!」
何と言うことだろう。親友が喜んで結婚を決めた相手。
それが、私の愛する人だったなんて。
こんなに哀しい偶然なんて、あって欲しくない。
けれども、私は、まつりに告げることが出来なかった。
あなたが結婚する相手は、逆玉に釣られて、8年間愛していたはずの女を、
一言で捨てるような男なのだと。
そして、その女は、私だったのだと。
どうして言えるだろう。
家同士が祝福する、最高に幸せなはずの縁談。
男性と付き合ったことのないまつりが、一目で気に入ったお見合い。
まつりの幸せを望むからこそ、彼女に秘密を作らずにいられなかった。
「結婚式では、受付をしてね。木綿子みたいな可愛い子が座ってた方が、華やぐもの」
という、まつりの申し出も、にっこり笑って受けた。
これが、婚約者の達也さんよ・・・と紹介された時も、初めましてとあいさつできた。
彼も、言い出す勇気を持たなかったらしい。
ただ、貞子だけは、結婚式で驚いたりしないように前もって、私から告げた。
「木綿子さん、お疲れ様。もう披露宴が始まりますから、あとは僕が管理しますよ」
また、冬也くんがやってきた。
気がつけば、もうお客様たちは、ぞろぞろと披露宴会場に移動していくところだった。
「そう。じゃ、私も・・・」
「やっぱり、出ない方がいいかもしれないですね。顔が真っ青だ。
全く、兄貴の奴が俺に招待状の表書き頼まなかったら、
木綿子さんが来ることに気付かないところでしたよ。
ひどいやつですよ、あいつは。自分の兄貴だけど、ほとほと愛想が尽きました」
「だめよ、冬也くん、お兄さんの悪口言っちゃ」
「自分の都合で捨てた女性を、結婚式に呼ぶ馬鹿がどこにいます?
あいつくらいです。許してください、木綿子さん」
「いいのよ、もう。私、幸せになって欲しいもの」
「誰も幸せになんかなれやしませんよ。木綿子さんだって、気付いているんでしょう?」
「・・・」
「婚約者に、昔の恋人の話を切り出すことができない、気の弱い打算的な男。
二人の微妙なムードに気付くことのできない、呑気な女。
もし、何かの拍子にバレて御覧なさい。揉めるのは目に見えてますよ」
「バレるわけないわ。誰も言わないもの。
私と達也のことを知ってるのなんて、ほんの一握りの人間だわ」
「でも、隠し事は、いつかバレます。
そんなことは、子供だって知っていることです。
それなのに、まつりさんに言わなかった木綿子さんも、同罪かな。
本当は、まつりさんのこと嫌いなんでしょう?」
冬也くんの言葉は、私の胸に突き刺さった。
まつりが嫌い? まさか、そんな・・・
「まつりさんは、木綿子さんがコンプレックスに思うものをみんな持っている。
家柄、財産、父親。おまけに美人だ。
もっとも、僕は木綿子さんの方が綺麗だと思いますけど。
とにかく、何もかも揃ったまつりさんが、自分の恋人まで手に入れてしまったんだ。
崩壊して欲しいと思うのが、自然だよ。
隠さなくたっていい。
本当にまつりさんの幸せを願うなら、真実を告げていたと思うよ。
つまり、木綿子さんはまつりさんが嫌いなんだ。
そこまでは言わなくても、羨ましいんだよ。
妬んでるんだ」
「そんなふうには、思いたくないわ」
「・・・思わない方が、いいよね。
ごめん、言い過ぎた。僕も羨んでるんだ、兄貴を」
「どうして? 逆玉したかったの? まつりが美人だから?」
「僕は・・・ 木綿子さん、あなたが好きだったんですよ。
何度か兄貴の連絡役で、二人で逢ったりしましたね。
いつの間にか、兄貴から木綿子さんの話を聞かされるのが、
たまらなくなってる自分に気付きました。
こんなに木綿子さんを傷つけた兄貴だから、やはり兄貴を憎みます」
唐突な告白。
でも、そのおかげで私の心は、少し晴れた。
やっぱり、まつりを妬んでいるのかもしれないな。
でも、それ以上に、まつりとの友情が大切。
「ありがとう、冬也くん。今の言葉だけで充分だわ。
もう、披露宴に行かなくちゃ。
私、今度まつりに会った時、ちょっとだけ話すわ。
昔、達也が好きだったこと。今は、もう平気でいられること。
嘘から出たまことって言葉もあるのよ。
きっと大丈夫だから」
やっぱりまつりの友達でいたいもの。
私は、そっと会場の扉を開けた。
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