ヒーローテニス

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難産の赤ちゃんは記憶が残る!

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私の父は都会で名のある家の長男として生まれた、
だけど、母は貧しい農家の親戚の家に貰われて育てられた、

そして2人は出会い結婚した、
母が嫁いだ家には、父の母とお婆様が居て、
街と田舎の仕来りの違いを何時もいびられたそうだ、

しばらくして兄が生まれる、その1年後に私がお腹に宿った、

この頃が母の人生で一番幸せな時だったと聞く、

所が父が結核で倒れる、
実家のみんなの為にと、無理をして働いたのが原因だった
実家では、伝染したら大変だって事で、家から出されたかたちとなった、
母は身重で、一歳の子供と病気の父を、一生懸命看病しながら出産を待った、
だけど、生まれる2週間前に父が他界した、
その時に実家では、祝い事をやっていて、
お葬式に来てくれたのは数人だったよ、って悔しそうに話てた、


そして私が生まれる、
しばらくして兄は栄養失調で亡くなった、
その後母の実家で生活する、
ほんとにどん底の時に生まれたもんだ、


その為か?生まれて来る前の胎盤の中に居た時の記憶がある、
母が苦しみ、泣き叫ぶ心の痛み、それが記憶する脳を刺激したのかもしれない、

3歳の時に母とオモチャの赤い消防自動車で遊んでいてビックリした顔をした、
これは髭が硬くて酒臭い叔父さんから貰ったよって言ったから、
だってこの叔父さんは私が生後6ヶ月ぐらいに1度だけ、
この消防自動車を持っきたのだから、

それと、何時も揺り篭を強く揺らすお姉ちゃんが居たよ、
凄く気分が悪くて、止めてほしかったとか、

母は他にも何か覚えている?って聞いた、


お腹に居る時、最初は良かったけど、
だんだん苦しかったり、悲しかったり、
変な大きな声が聞こえて来た時は息が出来なかったよ、って話した、

母は涙を流しながら、
あんたには生まれて来る前から、苦労をかけてたんだね~ってさ~


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