肥後象嵌 昔の記録

昭和の作品
左下の作品は昭和八年熊本大博覧会名誉総裁に県の買い上げで贈くられました

少々硬いですが先ずは私の家の系譜のようなものをこれは昭和初年頃の
商品に付けていた栞です


 肥後象嵌の由来

天下の名産肥後象嵌は由来遠く為に諸説紛々として正鵠を期し難し
と雖も凡そ四百年前即ち国主加藤清正公御統世中より感に賞用せられ細川候領主として御入国に及び尚一層の御愛用受け幾多の名工者
続出するに至れり抑も錬鉄に金銀を打ち嵌みて図模様を彫刻したる美術工芸品にして独特の鉄色を有し錆の生ずる事なく又象嵌が塗色や張付物でなき為ハゲ又取れる事なきを以て誇りとする処にて何百何拾年前象嵌致した品今尚沢山残り居り昔時は刀剣具及鎧等に象嵌致し明治維新後は時計及び鎖及文鎮床置手釦煙草箱マーク等及其他現今時代の趣向に適応したる品えお製造し象嵌彫刻したる品を製造し象嵌彫刻して益々ご愛用の栄を蒙りつゝあり
 祖先は維新前細川候より御扶持頂戴の御用彫刻師竹部居住武川和太郎親春師同子息武川五郎親次郎の門弟釘谷信次郎銅石師同子息釘谷榮太郎銅石は八代二ノ町にありて其の美術の各国迄古人の良く知る処にて岡本長平は釘谷親子の唯一の徒弟にして一子相伝肥後象嵌の正統なる秘法を授かり以って今日に及べり而して釘谷師と供に各博覧会に於て金銀賞牌受領し釘谷師亡き後も引き続き出品して金銀賞牌数十個を博しますます販路の拡張に努力し居る者にて尚一層御愛用を特にお願い申し上げます

                                                   創業明治参拾参年五月
                                                    熊本市安巳橋通り町中央
                                                            岡 本 金 鉱 堂
                                                              岡 本 長 平
                                                               電話 三四九三番
                                                               振替 熊本一七三八
                                                                支店電話三八三五

住所は現住所とは違います

釘谷信次郎銅石師同子息釘谷榮太郎銅石の作品は八代市立博物館に常設展示されています


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