タンポポ

タンポポ

バンコちゃんち

登場人物
お生まれ
続き柄
バンコちゃん
昭和 4年○月13日生まれ
本 人
モンヅちゃん
昭和 5年○月 2日生まれ
配偶者
たんぽぽ
昭和34年○月17日生まれ
長 女
震(すすむ)ちゃん
昭和35年7月 7日生まれ
長男(没)
河童
昭和42年○月26日生まれ
次 男
ドト
昭和32年○月 2日生まれ
長女の配偶者
イングリ
昭和42年○月 ?日生まれ
次男の配偶者




バンコちゃんの歴史

バンコちゃんは、6人姉妹の長女です。
一番下の妹とは、18歳の年の差があり、
そのオバとたんぽぽは一回り、つまり12歳の年齢差。

バンコちゃんの実家は戦争が終わるまでは、
余裕のある暮らしぶりだったと聞いています。
幼いころのバンコちゃんの写真は、ええとこの子の風情です。(笑)
そのころの繁栄ぶり?を髣髴とさせる、
御殿付、お台所セット付のドデカイお雛様が、現存。
お手伝いさんが居られ、後に祖父の葬儀のときに現れたその人は
母や叔母たちに「お嬢様」と呼びかけ
私を筆頭とする従姉妹たちは「お嬢様はどこや?」と
周囲を見渡し怪訝に思ったものでした。(笑)


両親は優しい人たちで、穏やかに育ったと聞いています。
長女として、戦争中は疎開せず、自宅を祖父と守ったと聞いています。
女学校を出て、就職をした先で、バンコちゃんは、モンヅちゃんと出会いました。

モンズちゃんと結婚して、二年目にたんぽぽが生まれました。
震ちゃんは、たんぽぽの一年後に生まれたけれど
重い黄疸にかかり、生後ほど無く亡くなりました。

モンズちゃんと、バンコちゃんが、施設入居をするため
書類に家族構成を書き込むときに
震ちゃんも、書き込むことにしました。
そしてそこで初めてたんぽぽは、震ちゃんを、「すすむ」と読むのだと
聞かされました。
えぇ~~~~早く言ってよ~~~(@@)
40数年の間、きちんと呼ばずにお参りをしてきた弟よ、
ごめんよ~~~(笑)
モンズちゃんはその当時、震災関係の研究をしていました。
その仕事のために、遠方に出かけている間に、亡くなってしまった長男に
この先も今の研究を進めて行くよという思いを込めて
震と言う字を「すすむ」と読ませることにしたのだそうでした。

二人はこのとき、哀しい思いをしたのだと思います。

時は流れて、たんぽぽが小学校三年生のとき、河童が生まれました。

河童が生まれる数ヶ月前に、たんぽぽはモンズちゃんとバンコちゃんから「もうすぐキョウダイができるよ」と聞かされました。
それまで一人っ子だったたんぽぽには未知との遭遇(^^♪
兄弟の居るお友達をうらやましいなと思ってましたけど
キョウダイって、なんじゃろ?と言う感覚もあり、ひそかに悩んだものでした。

モンズちゃんのママさん(祖母)は、家付き娘だったので、その長男であるモンズちゃんに、タンポポと言う娘しか居なかったその当時
自分と同じように家の跡をつぐのは、たんぽぽと思っていた節があり、
親戚めぐり、墓めぐり、などのときは欠かさず同行させられていました。

今になってみると、はるか昔にお目にかかったことがある?
私の記憶には無い遠縁の方々が、私のことは知っている、と言う状態の根源がこのころ、培われたのだなと、思います。

さて、河童登場!これには一族狂喜乱舞!(笑)
ある朝、目覚めた私は、モンズちゃんから「ママが病院へ行ったよ、赤ちゃんが生まれるよ」と聞かされ
学校へ行く途中、ご近所さんに報告をしながら、近所の交番へも立ち寄り(笑)
「あのね、ママが病院へ行ったの、赤ちゃんが生まれるんだ~、私お姉ちゃんになるの。」と告げまわりました。
学校の朝礼でも、今日のニュースとして発表!
たんぽぽも十分、狂喜乱舞でした。

はじめてみた河童は、くちゃくちゃしてて、小さくて、赤かった(笑)
みんなが、お姉ちゃんにそっくり~
・・・・・ショックだったわ(笑)
二三日すると可愛くなってきて、確かに私のアルバムの中の赤ん坊と、河童はそっくりでした。
たんぽぽの写真は白黒で、河童はカラーと言う違いがなければ、今でも間違えるほど、写真の中の私と弟は同じ顔をしています。
今は、ちゃんと違う顔になってる不思議、人間って面白いね。






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