バックパッカーの旅Ⅱ(欧州~北アフリカ~欧州~日本)

バックパッカーの旅Ⅱ(欧州~北アフリカ~欧州~日本)

≪デンマーク≫




  フェリーが動き出したと思ったら、・・・・・フェリーが止まった。

なんともう、デンマークに到着したと言う。

いくらなんでも・・・・早すぎるんじゃないのかい。

時刻表では、一時間はかかるはず。

????時差???

時計はちゃんと、午後9:15を指している。

       俺「えっ??」

       俺「そんな???」

       俺「だって、ほんのわずか・・・・ノートに記録していただ

        けなのに???」

       俺「やっぱり・・・・時差か??」

フェリーが着岸したのか、列車が動き出した。

デンマークに第一歩を印す。

Rφdby Faerge駅と書いてある。

    フェリーを出て列車から降りると、そこが駅。

列車が駅に入る前に、もうカスタムの係官が列車に入り込んできた。

チケットとパスポートのチェックが始まった。

パスポートはスタンプが押され、すぐに返される。

東ドイツの・・・・戦争を思い起こさせる制服ではなく、黒色で統一された

スマートな制服が目を引く。

帽子がまた良い。

(どういう風に????)

そういわれると、どう説明したらいいのか・・・・俺にセンスがない。

    静かな構内を、ゆっくりと歩く駅員達。

静かな中に、硬いドイツ語と少し違った?優しい女性のアナウンスが流れ

た。

本当に・・・・海を渡ったのか??

これから、島伝いにコペンハーゲンに入ると、そこはもうスウェーデンだ。

後四時間も走れば、スウェーデンに入り、朝になればストックホルムに到着

しているはずだ。

    今日一日、いろんなことがあった。

とにかく、いろんなことがあり、いろんなところを通ってきた。

それにしても、共産圏はビビッた。

列車のチケット、ユーレイル・パスも使うことが出来なかった。

見つかれば、大変なことになると言う、リスクを背負えなかった。

脱北者の気持が、少し分かった様な気がする。



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