5.検診で友達


「お子さんアトピーですか?」
「はい。」
「うちの子もそうですよ。」
私の目にはその子がアトピーかどうかよくわからなかった。自分の子供のことで手一杯で他の赤ちゃんの様子など見る余裕がなかった。首のすわりがわるいといわれ、周りをみると確かに他の子はまっすぐ抱かれている。私の子は横抱き抱っこしか無理だった。声をかけてくれたママの子も男の子で首のすわりが悪いと指摘されたようだった。
 私は今までの経緯を話した。「漢方がいいけど、高くてね」といった。漢方のお店は保険がきかないため1週間で6000円の出費だった。お金もないし、とてもはらい続けることのできる金額ではなくとても困っていた。すると、「漢方でも保険のきく病院があるよ。」と教えてくれた。私が車を運転できないということをいうと、いっしょに連れて行ってくれるという。申し訳ないと思いつつ、その言葉に甘えることにした。
⑤。ステロイドを塗る。このことに私はとても抵抗を感じていた。子供が生まれる前偶然みたNHKの特集で「ステロイドの怖さ」についての放送をみたのだ。義兄の子供もアトピーでステロイドを塗っていたので「ステロイドって良くないらしいよ」といった。そのときからステロイド=悪い。というイメージが私の脳にインプットされていたのだ。
⑥漢方を保険を使って処方してくれるという小児科に行くとかなり多くのアトピーの赤ちゃんが座っている。そのなかで我が子はどうみても一番重症だ。あーあやっぱりひどいんだーー私の子。と心の中で思っていると、それを察したのか、待合室にまっている女の人に声をかけられた。「大丈夫よ。きっとよくなるから。頑張って」と。うれしいのだが余裕のない私にはうわごとのように聞こえた。その数年後にはこちらが「絶対なおるからね。」と声をかけることなるのだがそのときは想像すらできない状態だった。。
 いよいよ先生の検診が始まった。開口一番私が先生に言った言葉は「ステロイドは絶対使いたくありません。」という言葉だった。やさしい雰囲気の先生ははじめてでも何でも言えてしまうそういう雰囲気をもっていた。のちのち聞いた話では何もいわないお母さんの子にはステロイドを出すが、いやというお母さんには出さない。という希望に応じた処方をしてくれているということがわかった。
この病院には生後5ヶ月から3歳過ぎまでお世話になる。とても長丁場でこの病院に通いながらさまざまな出来事が起こる。いや起こしたといった方がいいかもしれない。話が前後する場合もあるがなるべく出来事順に話を進めていくように頑張りたい。なにしろこの長男が今や8歳になっており、記憶がところどころあいまいだったりする。わからない点などあれば質問、指摘いただくことでさらに詳しい話を展開していきたい。



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