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2005.04.04

『「さよなら」が知ってるたくさんのこと』唯川恵／新潮文庫

(2)

カテゴリ：健康　家族

　また唯川恵さんのエッセイを読んでしまった。
　『「さよなら」が知ってるたくさんのこと』新潮文庫です。

　前に「5年後、幸せになる」「いつかあなたを忘れる日まで」というエッセイを読んで、ブログでも紹介したことがありますが、今回の『「さよなら」が知ってるたくさんのこと』も内容的には差はなかった。
　そもそも差はないだろうと思っていたが、そう思っていてもなぜかこの手のエッセイは嫌いではないため読んでしまった。
　ん～面白い。わかりきったことが書かれているとは思うのだが、男と女の狭間でうごめく「恋愛」という魔物の話はどうも覗き見したくなる。
　唯川さんのエッセイは恋に悩む女性のためのエール集だが、男の僕が読んでいても納得いく…というか身につまされる内容だ。
　「女はこんなふうに見ていたのか…しまった」こう思う部分も多々ある。
　一方で「違うよ…」と思える部分も多々…ん～いや少しだけあった。

　なにはともあれ読んで損はなかったですね。

…諦めることを人はとかく非難しがちです。
（略）…どうしてそんなに自分を追い詰めなくてはいけないのでしょう。
　人間、諦めも必要なときがあるはずです。
　かなわないものは、かなわない。どんなに望んでも手に入らない。そういったことが確かにあるのですから。
（略）
　諦めてしまえば楽になれるものを、諦めないばっかりに、どんどん深みにはまってゆくってこともあるのです。
　諦める、ということは、認める、ということだと思います。…

　この一説、全面的に納得できるものではないのですが、…それもありかな？…そんな気持ちにさせてくれる一説でした。
　図書館にあったら是非手にとってみて下さい。

　それにしてもいつも思うのだが、この手のエッセイは女向けとか男向けとかそんなことは関係なく恋の悩みは男女共にどちらも同じですよね。
　なぜこういった失恋の話を皆が聞きたがるかというと、多分同じ心の痛みを共有することで、「自分だけじゃない」という安心感がほしいのだろうな、そんなふうに思いました。

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最終更新日 2005.04.05 02:24:22
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■コメント

Re:『「さよなら」が知ってるたくさんのこと』唯川恵／新潮文庫(04/04)

秋0713 さん

唯川さんのは小説は読んだことあるような気がしますが、エッセイはまだ読んだことないです。
プログ見せていただき、読んでみたいなと思った一冊です。

気になってる一説、なんかいいですね。
私は逆かな。
ほしいと思ったら自分追い詰めてまで諦めないタイプですね（笑）

諦めることも必要だと思いながら、ついつい諦めつかなくてということがたた、あります。
諦めなかったからうまくいったこともあるし、渋々諦めてうまくいったこともそうでないのもあるし、タイミングって難しいものですよね。

(2005.04.05 16:28:33)

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Re[1]:『「さよなら」が知ってるたくさんのこと』唯川恵／新潮文庫(04/04)

初月1467 さん

秋0713さん

＞気になってる一説、なんかいいですね。
＞私は逆かな。
＞ほしいと思ったら自分追い詰めてまで諦めないタイプですね（笑）

僕もなかなか諦めがつかずいつまでも引きずるタイプの男なんですよ（笑）

＞タイミングって難しいものですよね。

僕も本当にそう思います。
タイミングって本当に難しいです。
(2005.04.05 17:38:07)

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